これが噂のファストフィッシュですね。
あらかじめ骨を抜く、味が付けてあるなどの
加工がしてあります。
中には、フライパンで焼かなくても、
レンジでチンするだけで食べられるものも・・・。
私は、このような魚が、
病院や介護施設で使用されるのは
何の問題ないと思っています。
しかし、家庭で普及するのはどうなんでしょう？
子供対象の食育講座をやっていると、
「魚は切り身で泳いでいる。」
と思っている子もいて、驚かされます。
ファストフィッシュが普及したら、
魚は骨がないもの・・・
と思いこむ子もいるかもしれません。
・・・ということを
食育おばさんたちが言っていられないくらい
魚の消費量は減っています。
だから、水産庁もファストフィッシュの普及を
目指しているのでしょう。
これって、
「皮を剥くのが面倒！」
「種があるからイヤ！」
「手が汚れてベトベトする！」
と言って果物離れが進む若い世代に向けて、
手間をかけずに食べられる品種の開発が進んでいるのと
同じ流れなのでは？
私は静岡生まれのせいか、魚が大好き！
かなり小さい頃から、
自分で身をほぐしながら食べていました。
時には、骨が喉にひっかかって
大泣きすることもありましたが、
そのたびに、おばあちゃんが
「ご飯を丸のみにしなさい。」
とご飯をお茶碗によそってきてくれました。
そして、そのご飯をゴクンと飲み込むということを
何回も繰り返すうちに、
今では猫以上に、
きれいに魚を食べられるようになりました。
あっ、「きれいに」というのは
「美しい所作で」という意味ではありませんよ。 ^^;
猫よりも残骸が少なく、
標本のような骨だけ残る・・・という意味です。 (^^)v
魚の消費量を伸ばすための苦肉の策とはいえ、
これからはご飯を丸のみする子も、
猫を超える子も出てこなくなるのか・・・
そう思うと、少し寂しい気持ちになります。
