ZAMACのフォト日誌

見て聞いた 四季の詩  
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「分水嶺」を見たことがあるか? 

2016-07-19 18:40:26 | 旅行記
●  「分水嶺?って何だっけ! 」「あぁー、山頂を境にして流れる水が2方向に分かれる、あれかー」と思い出す。
それも県境を通過するときなど、思い出す程度ではないだろうか。ZAMACもその分かれる源流を見たことがない。
しかし全国でも珍しいといわれるほど、ごく簡単に明快に確認できるところがあるのだ。きょうはその「分水嶺」を訪ねた時の記録だ。


● まずその場所はどこかというと、答えは駅前だ。地図を見ながら、ここの地形の特徴的なことなどを記しておく (以下は現地の説明板と、後述の地元の方の話をもとにしてる)。



● さて、ここは酒田-石巻間を結び大型自動車が頻繁に行き交う、動脈・国道47号が走っている。その峠に当たる県境に山形県最上町堺田集落があり、さらに国道から約170mほど南西に入るとJR東日本鉄道陸羽東線「堺田(さかいだ)駅」がある。
今回のテーマである「分水嶺」は、この堺田駅前の駐車場の一角にあるのだ。
ほかではほとんど見られない「地上に露出した分岐点」がそこにある。そして一本の水路がY字に分かれて、日本海側と太平洋側へと流れ行く不思議な水路が「分水嶺」なのだ。

かといってここは山ではなく平な台地といってもいいほど、なだらかな峠である。鉄道線路が真っすぐに伸びていることでもわかる。奥羽山脈を横断している峠の中でも標高は低い方で、そのため、最上町にはヤマセが流れ込みやすく、その低さがゆえに冷害の原因になっているそうだ。
   
<備考> こんな台地状の区域を『界』ともいうそうだ。よってここの場合は「分水界」というのが正しいらしい。
   そういえば岩手県の「区界(くざかい)高原」などもそんな意味だろうか?


● ここからは訪問した7月16日(土)撮影の写真で「分水嶺」を紹介したい。

この標石の後ろの小川が正真正銘の『分水嶺』で、その図によるとこれより西の日本海へ102.6km。東の太平洋まで116.2kmとある。日本列島の背骨の一部分というのが分かる。ちなみにこの標石は駐車場 兼 公園の一部なのだ。



もっと近寄って水辺に立ってみた。どこにでもある小川なのに「へぇー、ここが分岐点か。」と感心した。流水が分かれるあたりの水路の幅は1m以下とかわいいものだ。




分水嶺そのものの説明は標石脇のパネルを見るのが手っ取り早い。
分水する前の1本の小川は、松尾芭蕉が大雨で逗留した「封人の家」の脇を流れているが、フタで塞がれていて見えない。



冒頭で触れたようにZAMACなどは分水嶺と聞くと、登山で開けた風景を望む尾根歩きをした時の、あの山にあるとばかり思っていた。なのにこんな身近なところにあったとは、驚きというか、拍子抜けというか。一方、自然の仕組みの面白さを感じずにはいられない。


こんどのこのテーマは無人の堺田駅を守る、このAさんのお話によって詳しく知ることになった。



● 駅に到着したした時、Aさんは駅舎の反対側(新圧方面への下り)のホームでエンジン音を上げて草刈り中だった。手を休めてこちらの駐車場に戻ってきたときに、声をかけていただいたのがきっかけだ。
写真のようにホームに下りる斜面には、紫陽花の珍しい大株が何本かある。これもAさんが購入してきて植えたものだという。
お名前を伺うのをすっかり忘れてしまったので、Aさんと呼ばせていただいたが、この方はきれいな共通語でお話をされる。私は山形弁が気になりながら話をする。分水嶺のことだけではなく、紫陽花の品種改良のこと、新庄市のあじさい祭りにぜひ行ってみるようにとお勧めをいただいたりもした。
快くカメラに収っていただいたのに、お名前、BlogにUp、の了承を得なかった非礼をお詫びしたい。



小さな『旅』でもいろいろな風物に触れるほかに、こんな人々との出会いも魅力の一つだ。
国道に出ると「封人の家」がある。ここで松尾芭蕉は「蚤虱 馬が尿する 枕もと」と詠んだが、もっともっと大きな『旅』として人生もまた旅だと言っている。
分水嶺に立って思いは芭蕉にまで飛んだ。





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2 コメント

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面白い題材ですね! (永井)
2016-07-29 23:48:27
久しぶりに覗いて目にしました。 峰で無いのが面白いし新たな発見でした。

会津に分水嶺を人工的に変えて事例が2件あります。安積疎水と羽鳥ダムです。造られた時期は明治と昭和の違いは有りますが、どちらも会津盆地を経由して日本海への流れを太平洋側への流れに変えたもの。
詳細は省きますが、この事で、郡山・白河の発展に寄与しています。 ブログを見る事で思い至った次第です(笑)
極大、極小の水源ですね (ZAMACより)
2016-07-30 02:19:21
たしかにご指摘とおりで、分水嶺も様々なんですね。
猪苗代湖も羽鳥湖も、太平洋と日本海に流れてますね。ただあまりに大きい!!
反対に堺田の分水嶺は可愛くて、ほほ笑んで見るといいですね。

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