ZAMACのフォト日誌

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ご開帳(1) 五重塔

2018-06-13 14:20:54 | 日記・エッセイ・コラム
● ここ数年、東北の神社仏閣を訪ねる機会が多くなった。好天に恵まれて青葉が目に染みる6月7日(木)は、修験で知られる「出羽三山神社」を訪れた。
 三山詣の表玄関にあたる羽黒山。ここには多くの史跡・文化財が集中して存在するので、なかなか一つ一つをていねいに鑑賞や拝観はできないものだ。そのため必ずお参りをするのは「羽黒山神社・月山神社・湯殿山神社」を祀る『三山合祭殿』だけになってしまっている。
そこに「ご開帳」と聞くと、なんとしても拝観したいと思って出かけることになった。

● そんな動機で今回は『国宝 五重塔』のご開帳を機に拝観・鑑賞する旅をしてきた。
ここは三山合祭殿への参道にあたる、なが~い なが~い石段2446段を上る途中にある。



 この日は修学旅行だろうか。団体個人も含めて多くの人たちが五重塔を見上げている。外国人も結構含まれていて、修験道の山ではない松島のような観光地の雰囲気だった。人が途切れるのを待ってようやくシャッターを切った一枚だ。




 まず拝観料を納めてお祓いを受けてから、スロープを踏んで一層目に入った。当然内部も4面を持った方状(形)の建物で、木組みの天井や軒の一部を見ることができた。それは白木の杉材だと言っていたが、塗料がない分自然味の美しさがあった。
 内部には今回のご開帳に関する資料や国宝認定書などが4面に展示してあった。その展示の一例として、写真で見るように1層目入口の上に扁額(へんがく)はなく、これを取り外して内部に展示してあり、小野道風筆だという。つづいて説明員によると、一階部分に芯柱はないといっていた。


● どうもその理由説明の一部がよく分からなかったが、ともかく芯柱は2層目より上階に使われているという。今回はその公開も行っているというので、特設のパイプ足場の階段を上ってみた。そこは2層目の軒天上に頭がぶつかるほどの狭い空間なので、観覧者はひざまずいて特別開いた窓から覗き込むことなっていた。
 写真撮影禁止を申し渡されてZAMACも覗き込んだ。なるほど四方から噴水のように中央の芯柱に向かって多数の木組みの棒がブレを抑えるように突き出している。(こういう時こそ写真があれば瞬時に説明がつくのだが)
 見終えて振り向くと次からつぎと拝観者が登ってくる。





 急な2層目の降りる階段から下を見たら、1層目の軒先が剣先のように尖って見えていた。





● 今回は拝神仏具もなくもっぱら木造高層建築物の「巧」にすっかり気を取られてしまい、五重塔が何たるものかは資料で知ることになった。

 なお、この国宝五重塔ご開帳の正式事業名はつぎのとおり。

奉祝 天皇陛下御在位30年記念・三山合祭殿再建200年
『国宝 羽黒山五重塔特別拝観』







  <メモ>

 ・3間五層の素木造りの柿葺き(こけらぶき)、高さ29.4m。
 ・西暦900年代の平将門建立という棟札が見つかっているというが、現在の五重塔は
  1372年(約650年前)建立のものという。
 ・明治初期までは聖観音菩薩を祀っていた。明治の神仏分離令により
  大国主命を祀る神社となった。
 ・明治以降は一度もご開帳をしていない。今後もまったく予定はない。








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