競亭競馬

話はフィクション? 馬券はノンフィクション!

31/52  クイーンステースクの週

2012-07-29 03:01:57 | 中央競馬
先週の東西メイン。狙った小牧とアンカツがいい仕事してくれたのに、そんな時に限って、相手に選んだ人気馬を連れてこない。
普段の自分なら、いつものようにガックリと肩を落として、暗い日曜の夕方を迎えるところだが、「そうね、そうそう。いつものことよ。痛くも痒くもありましぇ~ん」と、やけに明るく独りごちたのにはワケがあった。その数時間前、極東エロ会議の専務から「手術成功!」のメールが入っていたのだ。安堵した表情でベッドに横たわる師匠の顔を思い浮かべながら、濃い目のしそサワーを流し込んだ。

「ベーゴマやって遊んでるよ」とのメールを専務から受け取って向かった、金曜夜の新橋駅。今日は「こいち祭り」ということもあり、駅周辺はもの凄い人出だ。その昔、ここに凱旋門があった頃、東郷元帥を出迎えた時もこんな大群衆だったのか。まぁ、当節、新橋にどデカい凱旋門があったなんて誰も知らないか・・・などと思いながらニュー新橋ビルの裏側へ行くと、専務ではなく、常務が子供相手にベーゴマで熱くなっていた。
「ボク!もう一回!ね、これが最後だから」と、意地になって闘っている常務。子供に付きそうパパさんも、「この柄の悪そうな人を何とかしてくださよ」と無言で訴えているような、大弱りの面持ちだ。
「で、専務はどこにいるのかな?」と周りを見渡したら、少し離れたところでパイプ椅子に座り、誰かと真剣に話し合っている姿が目に入った。
「何だ何だ」と近づいてみると、そこには『無料腰痛相談』の文字。昨今の祭りにはそんなコーナーまで設けてあるのか・・・ありがたい世の中だぜ、まったく。
『そのまま!!』と書いたメールを二人に送り、自分は、SL広場で行われている、ゆかた美人コンテストの会場へ歩を向けた。「優勝は3番で固そうかな」 (っていうか、好みなだけ)

「あんなに熱中してたら、話しかけられないじゃないですか、もー」
「でもよ、今時の坊主でベーゴマだぜ、楽しくてこっちも止まんなくなっちゃったよ」と、興奮冷めやらぬ様子の常務。
「とりあえず、オレは明日からウォーキングするよ、一日一時間。もう決めた」と専務も真顔。思わぬ機会に、充実した時を過ごすことができたダメおやじ二人。ちょっといい感じじゃないの、何だか。

今日は、師匠の完治を祈りながらの一杯なだけに、いつもと違って「真面目な呑み」で始まった。しかし、酒が進めば、いつものグダグダの競馬トークに落ち着く。

「三歳2頭じゃダメですか?日曜の札幌」
「こんな暑くちゃ、どっちか飛ぶよ、絶対」
「こんな暑いんだもん、どっちも飛ぶよw」

こんなに暑いんだし、どっちでもいいや・・・って買うほうが夏バテしてどうする!


クイーンステークス
馬単、3連単ボックス
5、11、13


WIN5
小倉10R:06,11
新潟10R:04,06
札幌11R:05,11,13
小倉11R:01,12
新潟11R:09,12

テレビ無し生活もはや一年、ラジオの実況で五輪を楽しむ日々。
火事場の馬鹿力出した三宅選手、エライ!






30/52  アイビスサマーダッシュの週

2012-07-22 14:08:28 | 中央競馬
「追っ付けながらロードオフザリング三番手」と淡々と語る実況アナ。騎手が必死に手綱をしごいているものの、「とりあえず、ここまでは頑張りましたよ、でも今日はお疲れで~す」の態で、ズルズルと下がっていく私の本命馬。見せ場がありそうで全く見せ場なし、の典型だった函館記念。「最近この流ればっか・・・」と、軽く嘆息してモニターから視線を外し、いつもの一人呑みを続けた。「すみません、小袋あと三本!一本タレで。あ、あと、中もおかわり」

週中は寄れずじまいだったいつもの店。土曜日に暖簾をくぐると、「サタデーズ」と呼ばれている常連さんの面々が、既に明日の重賞レースの予想で盛り上がっていた。
「や、変なのが来たよ、相変わらず負けてる?」と、黒さんから毎度の突っ込み。
「負けに負けてますよ!もう・・・教えてくださいよ、明日のメイン」
「お、今日は随分と弱気じゃん、お前さんらしくもない」と、笑う御大。
「弱気も弱気、超弱気ですよ」
「じゃ、買わないこったねw」とケンさん。
「そこまで弱気じゃないですよ!買いますよ、土日に競馬がある限り!」
「そうよ、そのうち目の覚めるようなの取るから大丈夫、大丈夫」と、ママも続く。

こんな取るに足らないやりとりでも、人と交わっていれば、少しは気も晴れる。
頼むよ、その、目の覚めるような一枚を!って誰に・・・



中京記念
馬連
15=16
3連単は頭2頭固定で
3着
2、11、12、13

アイビスサマーダッシュ
馬連
8=16
同じく3連単は頭2頭固定で
3着
3、6、17


WIN5
中京10R:08,10
新潟10R:01,03,15
札幌11R:05,12
中京11R:15,16
新潟11R:08,16


オーシャンカップ優勝戦
服部の頭!
4→9→9
あとは気楽に石野から
2→1、5、6→1、5、6


WINS新橋の1Fが100円で買えるようになった。これはビッグニュース!
徳さんも、これからは2Fに行かなくなるのかなw


29/52  函館記念の週

2012-07-15 02:39:28 | 中央競馬
実況モニターの右下に点滅している6、3、15の数字。WIN4で選んだ渾身の3頭が、それなりの勢いを持ったまま、後続馬群を引き連れて直線に入ったプロキオンステークス。
「おいおい、行ったままで決まるんじゃないの」と、酩酊気味のオヤジが声を出したところで、「6だけは来るなよ!」と、思わず画面を見つめて叫んでしまった自分。「安心しな、兄さん、ないない」だの「黙っても止まるから」だの、周囲のオヤジたちから憐れみに満ちた言葉を掛けてもらったものの・・・

「先頭6番のトシキャンディ、依然逃げてリードは3馬身、むしろ突き放した!」と聞いたところで、函館メインで藤田を選びきれなかったセンスのなさを恥じ・・・
「先頭トシキャンディ、依然3馬身のリード!」と聞いたところで、6の馬連総流し買えなかった心の弱さを嘆き・・・
「トシキャンディが押し切りました!」と聞いたところで、6の頑張れ馬券200円さえケチった余裕のなさに打ちひしがれた。

戸惑いがちにレース結果を語る実況アナの声も右から左、「七夕賞なんてクソ食らえ」と、すごすごと水道橋の駅に向かった。

「え!クリチャンの頑張れもゲットっすか?マジですか・・・こ、これは」と、最近流行のミント風味の焼酎のソーダ割りを飲みながら、いつもの店で馬券を見ながら感心することしきり。
「ウッチーでちょっと遊んでみたらコレだもん、分かんないわね、競馬は」と語るママの一言がいちいち重過ぎマス、この馬鹿野郎には。
「でも、函館で藤田、メインでウッチー買ってたら1億円でしょ、もうちょっとじゃない!」と、お付き合い程度に励ましてはくれるものの・・・

その「もうちょっと」が果てしなく遠い。


函館記念
7で頭固そうな感じでも、これ
単複
14
3連単(馬単の裏目は押さえて)
14→1と7→総流し


WIN5
またしても入金忘れ




















28/52  七夕賞の週

2012-07-08 06:09:27 | 中央競馬
「重の巧拙」が問われるレースで、未経験のハンデをものともせずに、迫力のある勝ち方を決めた、CBC賞のマジンプロスパー。
「重なら1しかねぇよ、見ててみな」と、くわえタバコをふかしながら、自慢げに周囲の連中に吹聴していたオヤジさんも、いつも間にかどこかに消えて逝ってしまった。
オノが馬券はといえば、16-17がサクッと決まるかと思いきや、17がのび切れず終了。「重でこそ、と思ったお前が何で垂れるのよ・・・」と、誰に向かって言うわけでもなくボヤきながら、しおしおとウインズを後にした。

相変わらずサービス残業の続いた一週間。「ようやく今週も終わったぜ」と、いつもの店の暖簾をくぐれば、「やっぱり大魔神の馬よね!ラッキーラッキー、あ、いらっしゃい!」と、ママは常連さんと盛り上がってる真っ最中。「さぁ、言いだしっぺが来た来た」と続くケンさんに向かってヤケッパチのピースサイン。
「お、3連単ゲットか?」という問いかけにも、「んなわけないじゃないですか!いつものヒモ抜けですよ」と答えるしかないのが情けない。

「夏はこれからじゃない。切り替えていかなくちゃ」と、ママの優しい一言。「今日の茹で加減は完璧よ」と出された茶豆を生ホッピーで流し込めば、気力もたちまち蘇る。「ですね!この、固すぎるぐらいが最高です!」

今週は七夕賞。バースディウィークだと知っているママから、毎年毎年「負けられないレースよね」と言われているのだが、今世紀に入って当てたのは、遠征した09年のみ。次の旅費まで浮いた馬券に、記念のポロシャツまで抽選でゲットし、馬券買い冥利につきる夏を過ごすことができた。「ああ、あの夏よもう一度・・・」

「お前さんが七夕生まれなんて、とんだ彦星野郎だけど、枠の7-7はお付き合いで買ってやるよ」と、ケンさん。
「ベガが7枠にいるのはご愛嬌ですけど、買わなくていいですよ!私も買いませんから」と、軽く応酬してみたものの、荒れるのが定番のレースなら、無い事もないような気がするし・・・予想もぐずついたまま。スカッとしたいよ、全く。


織姫賞
飛ぶならノリか
馬連
2-4 厚め 
4-14

彦星賞
馬単
5→1、11、15

七夕賞
馬単、3連単ボックス
2、7、12


WIN5
中京10R:02,07
福島10R:05,11
函館11R:04,07
中京11R:03,06,15
福島11R:02,07,12


叶わないかね、この願いが。











27/52  ラジオNIKKEI賞の週 その2

2012-07-01 12:20:11 | 中央競馬
「諭吉3枚はオーシャンカップ用だったのに・・・ま、あると思うなアブク銭、ってか」と、2-5流しの当たり券を平和島の『劇場』で払い戻し、生ぬるい浜風を浴びながら、橋を渡って向かった大井競馬場。「いつぶりだ?8年?いや10年?」と、トボトボ歩いている間に自問してもさっぱり思い出せない。ただ一つ、ひと気のまばらな売店に寄り、何ともいえない悲哀をかもし出している姿の「炎の料理人」が作る鮭チャーハンを食べた光景だけははっきり覚えている。もちろん、一世を風靡したエビマヨも。
「ど、どウマいじゃないっスか!さすが鉄人!」と言った自分に、「そーう?ありがとう」と、にこやかに答えてくれたシェフ。「ウンウン!これホント美味しい!せっかくだから握手してくれませんか!?」と、気の利いたセリフを口にしてシェフを笑わせた彼女。過ぎ去りし時を思い出したところでせん無いことではあるが、あの瞬間にだけでも戻してくれよ・・・
「馬鹿じゃないの?無理無理w」と、海鳥の一団が慌しく目の前を飛び立って行った。

「返り討ち記念にチンチーン!」と、今宵3回目の乾杯で盛り上がる、腐れオヤジ3人。
とは言っても、討ち死にしたのは自分だけで、専務も常務も本命サイドで決まった馬券をさりげなく引っかけて、今日はゴチになります、の流れ。堅くおさまった帝王賞のおかげで、普段は薄ら寂しい、ここ大森の飲み屋も大盛況だ。
「しっかしさぁー、船橋の馬を軸にするあたりは玄人っぽいけど、南関の重賞レースでノリを押えにするとか、どうかしてるんじゃないの?」と、常務の突っ込みの厳しいこと、厳しいこと。
「敗者は多くを語らずです。何とでも言ってください、常務!でも、その、ポテサラに醤油とか、厚揚げにウスターソースかける人の方がよっぽどどうかしてますよ!」と、気合で応じたものの、「だって旨いんだもんw」と、全く効き目なし。
エスポの頭からも、実はコッソリ買ってはみたが、そんな時に限って一円にもならないヒモ。どこまでも付いて回るよ負の連鎖。月が替わって運気も変わってくれる、と信じたい、みたいな・・・かたちで。


「今週から夏競馬本番だよ、夏夏夏夏夏ミカ~ン!」と、酔いが回ってヘベレケの常務の横で、マイペースで杯を重ねている専務。今日のトゥインクル飲みも、馬は建前で、入院した師匠の話になることは分かってはいるのだが、自分としても言い出せずにいた。

「もしかして、ガンなんですか、師匠」
「談志と同じヤツ」
「喉頭ガンですか?」
「そう」
「でも早期発見とかじゃないんですか?」
「末期の一つ前って言ってた、ステージが3とか何とか・・・」
「だって、師匠はタバコ吸わないし、酒も並以下なのに・・・そんな」

ほんの10秒くらいの会話なのに、何時間も話しているような感じだった。

「じゃぁ、馬で2億当てて、アメリカの大病院へでも行かせますよ!」と、ハッタリをかます自分に、「よし、そこは頼んだ!」と、いつものムードにもどった専務。「まぁ、でも、神様がお前さんの味方になってくれるかね・・・」と、ズバリ言われれば、返す言葉もないのだが・・・とりあえず、夏も頑張ります、だ。


CBC賞
馬連ボックス
6、16,17
3連単フォーメーション
16→6と17→総流し

ラジオNIKKEI賞
気楽にブッシーの一発に期待
馬連、3連単ボックス
8、10、12


WIN5
中京10R:03,13
福島10R:05,15
函館11R:09,12
中京11R:06,16,17
福島11R:08,10,12