横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

どこを見たらいいの?

2023-09-16 17:42:00 | 発達や学習が心配
昨晩は、授業中に地響きを立てての⚡雷!

「ここは、こうなって・・・(ガラガラ、ドッカーン!)・・・。」

という感じでした


少し前の夏休み、子どもたちが学校から返されたテストやドリルを

もってきてくれて、復習をしました。

そのときに、気づいたのは、

そのときは、理解しているように見えても、

1か月ぐらいたつと忘れているものもある!


・・・ということ。

大人だって初めて覚えたものは、

1回で理解し、ずっとキープしていくことは難しいです。

だから・・・

大人は、「自分で記録」を作っています。

メモをとる(手書き)

スマホにメモる(入力)

ノートなどにわかりやすく整理する

スマホに音声入力する

写真でとる(最近の私です


でも・・・・子どもはほぼ「手書き!」

それも、先生が書かれた黒板の文字を「ひたすら写す」。

小学3年生ぐらいから、

先生の説明の音声と、「板書写し」が同時になり、

2つのことを同時にするため、内容を頭に入れる、というより

ひたすら作業する、という感じ。

だから、1cmますノートだと




(この例は私の字です。生徒のではありません。念のため。)


こんな感じで、行がそろわず、漢字の誤りがあり、文字のぬけがあります。

多分、後で見返しても

使えません!

こんなお子さんは、もしかしたら、思い切って



1cmはば(UL軸)ノートにして、

自分にとっている情報だけ、書くというのも手かもしれません。

板書が、



とされたら、(間に合わなければひらがなでもいいので)



(いらなさそうな情報は消す)

そして、覚えたらよいものには、自分で印をつける。



こんな感じ。

授業中にしるしをつける余裕がなければ、家に帰ってからしても

30秒ぐらいでできます。

宿題をするときは、自分のノートや教科書のどこを見たらいいかが分かることも大切です。

ノートや教科書に百均の「インデックス」をつけてしまうのもよいです。



ノートを「自分仕様」に変えてしまうことは、

小学生にとって「いけないこと」を思い込んでいる場合があり、

塾の生徒さんが自分仕様に変えていたときに

友達に指摘されてしまったこともあるそうです。

でも、考えたらノートって「先生」の成績処理のためにあるんではなく、

自分で自分の勉強のために「使うもの」。

「書くこと」が目的ではなく、「覚えるため」にあるもの。

教員をしていたとき、6年生の生徒が「修学旅行のしおり」に

このインデックスをつけていて、

なんとすばらしい!!と感激していました。

1日目の行程は・・・

夕食のメニューは・・・



「別の生徒が、「先生、何時に夕食ですか?」なんて質問をし、

先生から返ってきたことえは、「しおりをみなさい。」

・・・この質問をした生徒は、「しおりの見方」が分からなかったのです!

先ほどのすばらしい生徒さんのインデックスを見て以来、

「私のもの」にさせてもらっています。

「私のもの」のうち、生徒に役立ちそうなものは、

惜しみなく、「教えています」。


でも、学校場面で使うことは意外と少なく、

担任の先生に怒られるかも。

他の友達になんていわれるか。

・・・と躊躇(ちゅうちょ)してしまうとのこと。

ここは、大きなハードルです。

(中学生・高校生は、みんな自分で勉強方法を工夫しているのに

なぜ小学生だけ?)と疑問な部分です。


勉強が分からなくて大人に訊くと、

「教科書を見てごらん。」と言われることが多いようです。

でも、教科書の「どこをどう使うのか」分からないから困っているのです。

自分で書いて工夫したノートなら何回でも見返したくなりますよね。

また、「見返すこと」で記憶が定着するのです。

書く量が少なくても、

文字でなくても図でも

自分で記憶するためのノートにできるように。

それぞれのお子さんにあったノート作りの手伝いをするのが今の私の課題です。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)












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