浦安ナレッジビレッジ

千葉県浦安市の今後について、市民レベルでの議論を行う場にしたいと考えています。

NO.13 ディズニーをつくった町の物語

2006年06月30日 | 開発
浦安は、水辺のまちです。しかし、境川や見明川、あるいは浦安駅近くの猫実川などの現状を見ると、決して美しいとか、水に親しむ、とか言い難いものがあります。西友裏の親水広場(っていうのかしら)もなんだか荒れてるようですし。
なんとかこの水辺を再生して、自然に近い状態で川や海と親しむことはできないのかなぁ、と思い、横浜のイタチ川の改修事例などをインターネットで探しているうち、たまたまあるWEBにたどり着きました。
郷土史研究家の前田智幸さんという方が主催しておられる、「浦安の歴史に学ぶ」というホームページです。
そこには、今までその存在を知らずにいたことが悔やまれるほど、素晴らしい情報が蓄積されていました。

今でこそ「浦安と言えばディズニーランド」と誰もが連想しますが、そこにいたるまでには、浦安の人々がまちの未来を真剣に考え、みんなで知恵と勇気を結集してきた歴史が隠されていたのです。浦安市民の方はご一読をオススメします。特に、最近になって市民になった方や、子供など浦安の歴史を実感することができない方々は、ぜひ読んでください。(私は読み進めるうち、不覚にも涙が出てきました。)
市制施行25周年を祝うパレードやステージも悪いとはいいませんが、こういう活きた歴史が今の浦安のまちの形成につながっているんだ、ということを、市は歴史的な節目にもっとアピールするべきなんではないでしょうか。

「浦安の歴史に学ぶ」主催の前田さんは、トップページでこう書いています。
「文章の所々に、考えていただくこうもくをいくつかあげておきました。そのどれもが環境(かんきょう)問題に関するこうもくです。でも、正解を求め急ぐ必要はありません。考えるプロセスを大切にしてください。なぜならば、世の中にはこれが正しいということは少ないからです。大切なことは、自分のおかれた状況のなかで、自らが判断し、行動するという自立心と自助努力を身につけることです。」
多くの課題を前に、自分たちの住むまちの「これから」をどう考えるのかというとき、前田さんの言葉はココロに響きます。私たちはすべからく、こうありたいと願わずにはいられません。

今年行われた成人式に対して、朝日新聞が批判的なコラムを掲載する事件がありました。これに対する抗議書の中で市は、「多くの浦安市民は、世界に誇れるテーマパークが市内にあることを誇りに感じている。」と述べていますが、TDLが実はこんな歴史と人々の思いが結集してできた、いわば共感と平和の象徴であった、と知っていれば、もっと説得力のある反論ができたのに、と思ったりもしました。残念。
「浦安の歴史に学ぶ」トップページ
朝日新聞社1月10日夕刊記事「素粒子」についての抗議書
横浜市 いたちかわらばん


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