ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Magical Ukulele (1996) / Herb Ohta


アルファ・ミュージックからの二作目のアルバム。ここでも前作に引き続き、オータサンをジャズ・ミュージシャンとして扱うアルファの制作姿勢が保たれており、メンバーはナンドー・スアン(g)、ノエル・オキモト(ds)、Benny Doseo(ボサノヴァ・ギター)、Bob Albanese(ピアニカ)、といったハワイの常連メンバーが集められ、ホノルルのAudio Resourceで録音・ミックスまで行われ、東京ではマスタリングのみが行われた。

本作での目玉は何といってもライル・リッツがいつものベースに加えて、ウクレレでの共演を果たしている事。4.5.8,9,と4曲でテナー・ウクレレを弾きジャズ・ウクレレ名手としての本領を発揮、コードソロによるイントロや、そこから単音でのソロまで見事な腕前を披露している。他にオータサンのソプラノ・ウクレレによるソロ演奏も4曲あり、16.の「ヒロ・マーチ」はオータサンによる珍しい本格的なジャカソロ・演奏まで楽しめる。ライナーノーツによれば本作では今回はウクレレという楽器をしっかり聴かせるようなアルバムを作ろう、という意図があったようだ。

収録曲がなんと18曲、時間にして一時間8分というボリュームで収められている。昔だったらレコード二枚組アルバムに相当する。CDの収録可能時間にあわせ、アルバムの収録時間が次第に長くなっていった時代である。

1. オール・ザ・シングス・ユー・アー
2. アイル・クローズ・マイ・アイズ
3. クロース・トゥ・ユー
4. ザ・モア・アイ・シー・ユー
5. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
6. カマアイナ・ケイキ
7. イグザクトリー・ライク・ユー
8. ジョイ・スプリング
9. チーク・トゥ・チーク
10. ハワイ
11. ブルー・ハワイ
12. レイジー・アフタヌーン
13. ア・フロスティ・シルヴァー・ボール
14. ウィスパー・ノット
15. クローズ・ユア・アイズ
16. ヒロ・マーチ
17. スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト
18. ヒイラヴェ



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