右近の日々是好日。

障害者グループホームで働いています。

「語りにくさ」

2019-10-21 22:58:24 | 私の社会時評
 人間はしばしば、他の人間との連帯を分断されることに対する怖れから、語りにくさを生じさせ、無力化することがあります。人間が語りにくさを生じさせている状況と向き合い、人間が他の人間と語り、表現することを模索し、連帯を回復することにより、力を回復し、状況や社会的強者に対する異議申し立てを行い、社会の自由と平和を実現する力量を強く豊かにすることが大切です。


 人間にとって、事故や災害が起こった場合に避難をしたり、状況や社会的強者に対して私見を語ったりすることは大切です。一方、人間は他の人間との連帯を分断されることに対する怖れから、避難に困難を生じさせたり、状況や社会的強者に対する語りにくさを生じさせたりすることがあります。他の人間との連帯を分断されることに対する怖れと向き合い、困難や語りにくさを吟味し、他の人間との連帯を回復し、状況や社会的強者に対して的確に異議申し立てを行うことが重要です。


『世界』2018年10月号(岩波書店)に掲載されているY氏のルポ「語りにくさと子どもたち-原発事故の時、私は小学生だった」では、連帯を分断されることに対する怖れから、人間が語りにくさを生じさせている状況と向き合い、人間が他の人間と語り、表現することを模索する表現を行うことが大切だと論じています。


 人間が単独で語ることが困難な場合に、他の人間と協力して物事を語り、表現する場を成り立たせることは大切です。一方、人間は場に合わせた語りや表現が求められ、語りにくさを生じさせる場合があります。場と語りにくさの関わりを吟味し、場を成り立たせる参加者が互いに私見を語り、表現を行い、自分の力を回復し、的確に私見を語る力量を強く豊かにすることが大切です。

この記事についてブログを書く
« 10月8日(火)のつぶやき | トップ | 「復元力」 »

私の社会時評」カテゴリの最新記事