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障害者グループホームで働いています。

「復元力 その2」

2020-01-27 01:41:03 | 私の支援論
 地域において災害に対応するためには、地域における復元力を形成する必要があります。地域において復元力を形成するために、地域における教育や実践を通じて、経験を伝達し、経験を継続し、経験の意味内容を豊かにしていくことが大切です。


 物事を遂行する経験を積むということは、物事を遂行することについて余計な労力を使用しなくて済むようになるという部分があります。一方、物事を遂行する経験を積むことにより、物事を遂行することについて余計な労力を使用しなくて済むようになるということは、物事を遂行することによる達成感を減退させると共に、物事に対する批判的精神を無効化させる場合があります。物事を遂行する経験を吟味し、物事を遂行する達成感や、物事に対する批判的精神を回復させ、自分が生きる地域の復元力を形成する力量を強く豊かにすることが大切です。


『関東学院大学人文学会 紀要』第132号(関東学院大学人文学会、2015年)に掲載されているA氏の論文「自然災害に見るコミュニティのリジリエンスとソーシャルワーク-東日本大震災(大津波)による人的被害を防いだ地域の調査から-」では、災害に対応するための地域のリジリエンス(復元力)を形成するためには、地域における教育や実践を通じて、経験を伝達し、経験を継続し、経験の意味内容を豊かにしていくことが大切だと論じています。


 支援者にとって、自分が得た経験を自身のために用いることは必要なことです。一方、自分が得た経験を、支援が必要な人間や、他の人間のために用いることによって、自身の経験を吟味し、自分の経験を豊かにすることができる場合があります。自身の経験を自身のために用いると共に、支援を必要とする人間や、他の人間のために用いることにより、自身の経験の意味内容を豊かにして、支援者と、支援を必要とする人間と、他の人間が生きる地域の復元力を形成する力量を強く豊かにすることが、支援者にとって大切です。
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