私の勤めている施設のお客様の話をしましょう。
うちの施設は、重症認知症の高齢者が入所する施設です。
要介護４～５。
歩いたり食事をしたりは何とかできても、
重い認知症で、通常の生活が出来ないレベルです。
たいてい、どこかの老健施設や病院、自宅から入所する方がほとんどです。
ところが最近『措置入所』の方が何件かありました。
一番最近入所したＫさん。
娘夫婦と同居してましたが、
その娘からの暴力を受け、保護する形となりました。
来園時、
体はもちろん顔にも多数の内出血があり、とても痛々しかったです。
言葉は話せるし、こちらの言ってることは分かりますが、
会話はかみ合いません。
徘徊があり、じっと座っていられません。
そのＫさんも、入所して１週間が経ちました。
体中の内出血も消えつつあります。
ずっと気になっていたのは、硬く笑顔のない表情。
自分でしゃれやからかいを言っても、笑うことがなかったのですが、
今日はとっても表情が良い。
そして『ここの子供達(施設スタッフ）は、みんな良かたい（熊本弁)』
『みーんな仲間やね～』と言って、私の手を取り微笑まれました。
その笑顔がとっても良くてね～
嬉しかったし素敵だったし、優しかったし。
私達の仕事の『やりがい』って、こういうところにあるんだな～
施設のお客様が、ずっとこんな笑顔で過ごせて、
人生の最後の日までのひと時を過ごしてもらえたらいいな～
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になってしまいました。
