岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

フラメンコライヴ@東京神田(3)

2018年02月13日 00時28分21秒 | 短歌の周辺
フラメンコライヴ@神田神保町  於)オーレオーレ 03-3669-4855


 オーレオーレにフラメンコライヴを見に聞きに行ったのは四回目。そのうち一回はブログの記事にしなかった。


 だが今回は前回までとは異なった。フラメンコには「カンテ」と呼ばれる歌い手がいる。踊り手は「バイレ」。前回までは「カンテ」は女性。三人の「バイレ」も全員女性だった。今回は「カンテ」が男性。3人の「バイレ」の一人が男性だった。



 男声の歌はパワーがある。歌の調子に特長があった。カンツオーネを聴いている面持ち。また男性と女性が共演する「バイレ」は、男女の恋を思わせるものだった。「フラメンコは見るものですか、聞くものですか。」とかつて「バイレ」の女性に聞いたことがあった。


 「両方じゃあないですか。」と答えられた。音楽性と舞踊性を両方もっている。だから冒頭に「見に聞きにいった」と書いた。そして今回気づいたのは舞踊性に演劇性があるということ。歌詞は聞き取れない。だが「バイレ」の演技は全身を使って表現され、まるでオペラを聴いているような感覚。ストーリー性が感じられた。



 この点は能楽に似ている。大学時代「日本演劇史」で能楽を授業でうけた。「源氏物語」などを演目に入れている。だが音楽の要素も大きい。舞踊の要素も勿論ある。能楽を英語で「トラディショナル ダンシング」と訳していた通訳がいたが、その通りだ。


 フラメンコもしかり。音楽性、演劇性、舞踏性。この3つの要素がある。これは発見だった。ただ失敗が一つ。食事の予約をしていなかったので、食べられないものがたくさんあった。それが気になって、十分楽しめなかった。ここは次回、心に留めておこうと思う。



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