岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「運河」東京歌会:2012年2月

2012年02月18日 23時59分59秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「運河」東京歌会   於)早稲田奉仕園

1・短歌の素材:

「大島紬のデザイン葉書」「夕暮れの豆まき」「冬の日の踏み石のあたりのはこべ」「山頂の奥社の狛犬」「人の去ったあとの蝋梅の香」「琴で弾く『春の曲』」
「寒い立春の朝の庭土」「訥弁の青年の怒り」「氷結した湖面に降る雪」
「先の曲がった東京タワー」「降るともなく降る雪の日に読む詩集」
「薄れゆく追儺の習い」。


2・論点:

「明確な表現を」「言葉に無理はないか」「細か過ぎる」「上の句があいまい」「加える言葉、省く言葉を見極める」「上の句の理が勝っている」「作者に伝わらない」「創作が入ってもいいから動きを出した方がいい」「自分の経験を大切に」など活発に意見が出された。


3・短歌の基礎知識:

・言葉の詰め込み過ぎは良くないが、足りないのも意味が通らず作品としては半端になる」


4・その他:

・僕の第三歌集を出席者に贈ったが、「星座ライブラリー」であるために封をして配った。だが開けてしまう人がいて、歌集の主題・テーマを述べなければならなくなってしまった。そこで僕はこう言った。「『オリオンの剣』の続編、又は拾遺(捨てたものを掬い上げたもの)」。

・来月も早稲田奉仕園で行なう。

・僕の作品は失敗作だった。岡井隆が「ぼくの交遊録」に書いているが、歌会は誉められる為にあるのではない。これを毎回、肝に銘じている。



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