昨日、朝方雨が降っていました。でも、昼近くになって良い天気になりました。
午後用事があるのでそろそろ朝ご飯をつくって食べなければと思っていましたら玄関に人の気配がしました。先日の日記に書いた天草出身の元大工のゴローさんでした。まだまだどっさり残っている柿の収穫にまた来てきてくれたのです。今度は弟さんをつれて、車でやってきました。
ゴローさんは今年90歳なので、弟さんは80代だと思います
弟さんと会うのははじめてです。弟さんはゴローさんと良く似ていますので「ゴローさんと似ていますね」といったら喜んでいました。ゴローさんはどちらかというと騒がしい人ですが、弟さんは騒がしい人ではないようです。
ゴローさんは肺の調子が悪く、そのため酸素ボンベが手離せないのに「今日はあわてていたのでボンベ忘れてきた」と言ってケロッとしています。
ボクは大丈夫かなあと思いました。それで、そうだ、ゴローさんのかわりに弟さんが柿の実をとればいいのだと思い、柿の実をとりやすいように脚立を柿の木の下に用意してから弟さんに言いました
「ゴローさんにかわってあなたが脚立に上って柿をとってください」
そうしたら弟さんは「私は足が悪いので上れません」と答えました。ボクは、これは困ったなあと思いました。そうしたらゴローさんが「大丈夫や、このくらのこと」と言ってさっさと脚立に上ってしまいました。
ゴローさんは無鉄砲ですが、しかたがないなあと思って、ボクは長さが2メートルぐらいある先っちょにハサミがついている、長さを調節することができる竿のようなものを弟さんに手渡していいました
「足が悪いなら、あなたはこれで高いところになっている柿をとってください、私は傍観主義の他人に冷たい人間ですから、柿をとるのを手伝いませんから」
そうしたらゴローさんは笑って「オレは肺が悪くて呼吸困難やし、弟は足が悪い、そやから合わせて180歳近いのに、二人で一人前というわけや」と笑って、脚立に上でゼイゼイと息をしながらも、なんとか柿の実をもいでいました。
今日の写真は二人の成果を撮ったものです。ポリ袋二つにいっぱいの柿がとれました。
柿を積み込んだ車を見て、ボクは「この車ピカピカやなあ」といいました。そうしたら、90歳ドライバーのゴローさんが「この車、弟のや、新車や。でも、こいつ、運転ヘタや、さっき車を庭に入れるときにボディをこすりよった」
それで、ボクは車を調べました。どこも傷ついていませんでした。それでボクはいいました。
「ゴローさん、どこもいたんでないですよ。大丈夫。それより今度来るときは必ず酸素ボンベ持ってきてくださいね。そうでないと命の保証はできませんよ」
ゴローさん、アッハッハと笑ってボクのいうことはあまり聞いていないようでした。
二人は無事車で帰って行きました。それからボクは庵に戻って朝ご飯を作って食べました
ご飯を食べながら、ボクはこういうのを「日々是好日」というのかなあと思いました
でも、よく分からいのでご飯を食べ終わってからウィキペディアさんに教えてもらいましたら、「これは禅の言葉である」と言って次のように説明してくれました
《「日日是好日」は、表面上の文字通りには「毎日毎日が素晴らしい」という意味である。
そこから、毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、さらに進んで、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままを良しとして受け入れるのだ、と述べているなどとする解釈がなされている》
ボクはなんだかよく理解できませんでした。でも「あるがままを良しとして受け入れる」ことと書いてありますので、理解ができないのなら、できないままでいいのだと思いました・・・
まだまだ柿の実は残っています。ボクはまたゴローさん取りにくるかなあ、また来たら、また日々是好日だなあと思いました。
おわり
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
午後用事があるのでそろそろ朝ご飯をつくって食べなければと思っていましたら玄関に人の気配がしました。先日の日記に書いた天草出身の元大工のゴローさんでした。まだまだどっさり残っている柿の収穫にまた来てきてくれたのです。今度は弟さんをつれて、車でやってきました。
ゴローさんは今年90歳なので、弟さんは80代だと思います
弟さんと会うのははじめてです。弟さんはゴローさんと良く似ていますので「ゴローさんと似ていますね」といったら喜んでいました。ゴローさんはどちらかというと騒がしい人ですが、弟さんは騒がしい人ではないようです。
ゴローさんは肺の調子が悪く、そのため酸素ボンベが手離せないのに「今日はあわてていたのでボンベ忘れてきた」と言ってケロッとしています。
ボクは大丈夫かなあと思いました。それで、そうだ、ゴローさんのかわりに弟さんが柿の実をとればいいのだと思い、柿の実をとりやすいように脚立を柿の木の下に用意してから弟さんに言いました
「ゴローさんにかわってあなたが脚立に上って柿をとってください」
そうしたら弟さんは「私は足が悪いので上れません」と答えました。ボクは、これは困ったなあと思いました。そうしたらゴローさんが「大丈夫や、このくらのこと」と言ってさっさと脚立に上ってしまいました。
ゴローさんは無鉄砲ですが、しかたがないなあと思って、ボクは長さが2メートルぐらいある先っちょにハサミがついている、長さを調節することができる竿のようなものを弟さんに手渡していいました
「足が悪いなら、あなたはこれで高いところになっている柿をとってください、私は傍観主義の他人に冷たい人間ですから、柿をとるのを手伝いませんから」
そうしたらゴローさんは笑って「オレは肺が悪くて呼吸困難やし、弟は足が悪い、そやから合わせて180歳近いのに、二人で一人前というわけや」と笑って、脚立に上でゼイゼイと息をしながらも、なんとか柿の実をもいでいました。
今日の写真は二人の成果を撮ったものです。ポリ袋二つにいっぱいの柿がとれました。
柿を積み込んだ車を見て、ボクは「この車ピカピカやなあ」といいました。そうしたら、90歳ドライバーのゴローさんが「この車、弟のや、新車や。でも、こいつ、運転ヘタや、さっき車を庭に入れるときにボディをこすりよった」
それで、ボクは車を調べました。どこも傷ついていませんでした。それでボクはいいました。
「ゴローさん、どこもいたんでないですよ。大丈夫。それより今度来るときは必ず酸素ボンベ持ってきてくださいね。そうでないと命の保証はできませんよ」
ゴローさん、アッハッハと笑ってボクのいうことはあまり聞いていないようでした。
二人は無事車で帰って行きました。それからボクは庵に戻って朝ご飯を作って食べました
ご飯を食べながら、ボクはこういうのを「日々是好日」というのかなあと思いました
でも、よく分からいのでご飯を食べ終わってからウィキペディアさんに教えてもらいましたら、「これは禅の言葉である」と言って次のように説明してくれました
《「日日是好日」は、表面上の文字通りには「毎日毎日が素晴らしい」という意味である。
そこから、毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、さらに進んで、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままを良しとして受け入れるのだ、と述べているなどとする解釈がなされている》
ボクはなんだかよく理解できませんでした。でも「あるがままを良しとして受け入れる」ことと書いてありますので、理解ができないのなら、できないままでいいのだと思いました・・・
まだまだ柿の実は残っています。ボクはまたゴローさん取りにくるかなあ、また来たら、また日々是好日だなあと思いました。
おわり
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!