UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

罰あたりニッポン:もう自業自得というしかないのだけれど・・・

2017-07-29 01:51:18 | 日記

ここ数日、毎日暑い暑いと書いておりますが、昨日も暑い一日でありました

GGI、この暑さに負けることにして、午後、湖からの風が吹いてくる北川の部屋にゴザを敷いて、しばらく老体を横たえておりました、

カーテンを揺らす涼風、なかなか快適、小一時間、ウツラウツラしておりましたら遠くで電話話のベルが鳴っておりました。起き上がって電話のあるところまで行くのもおっくうですのでほっておきましたらいつまでもベルが鳴り続けております、仕方なしにノロノロ・・・

電話の主は某全国紙の地方版の記者でありました

「突然で失礼いたします、GGIさんですよね、原発問題に関する正体不明の市民団体みたいなものに関わっておられる・・・」

「そうです、あのねえ、その団体、正体不明というか、もう亡霊みたいな存在やけどなあ・・・何かあったんですか」

「実は先ほど、経済産業省が、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に関する、地理学的条件などからみて適否を推定した、日本地図を色分けした《科学的特性マップ》を公表したので、ちょっと御意見をうかがいたいと・・・」

まだ頭に霞がかかっておりましたが、すぐに思い出しました。実は昨年の9月、原発から出る使用済燃料などの高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設問題に関わっている国の機関「原子力発電環境整備機構」(NUMO)が全国の主要都市などで処分場建設に関する説明会を開いていましので、それに関連したことでありませう。

この説明会はわが湖都でも開催されましたので、GGIも出席して直にお役人さんたちと紳士的かつやや乱暴に話し合ったのでありました。そのときの説明で、来年度中に上記の《科学的マップ》なるものを公表したいと関係者が言っていたのでありました。

GGIは別に核廃棄物の最終処分場問題に詳しいわけではないのですが、いまから十年以上前の2005年の秋、湖国の最北の町、余呉町(現高島市)の町長が最終処分場を誘致を言い出したり、翌年、湖国で初の女性知事が誕生した2006年の秋には町長が突っ走って最終処分場の予備調査に応募しようとしたりという騒ぎがあって以来、GGIは知ったかぶりをしているに過ぎませぬ。それで記者氏が電話してきたのでありませう。

昨年9月の説明会以外に、湖都では、これまで二度にわたり、核廃棄物の最終処分場問題に関するシンポジウムや講演会などが行われており、GGIはいずれにも顔を出しています。

昨年湖都で行われた国の機関NUMOによる説明会や、最終処分場建設における問題点などについては、以下のサイトなどにすでに書いておりますので、よろしければご覧くださいませ

https://mainichi.jp/articles/20170728/k00/00e/040/286000c

http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/d/20160903

今日の写真は、昨日経産省が発表した最終処分場建設適否に関する「科学特性マップ」を撮ったものです。すこし見にくいのですがクリックしてご覧くださいませ

詳細な説明などは新聞で報道されておりますので、省略いたします。毎日新聞のデジタル版の記事は以下のサイトに掲載されています

https://mainichi.jp/articles/20170728/k00/00e/040/286000c

はっきりと申し上げて、経産省が示したマップはかなりインチキというか、インチキそのものです。このマップ、核廃棄物処分場建設の適否を示したものと称しておりますが、これた単に最終処分場建設に最も適していない火山地帯や活断層が存在している位置を示したものにすぎないのです。これら以外の土地(国土の65%ぐらいとされています)が処分場建設に特に適しているということを意味しているわけではありませぬ。単に処分場検察に最も不適な土地ではないことを意味しているのに過ぎなのです。

マップにおけるオレンジ色の部分は火山や活断層の地帯、つまり処分場建設に不適とされr地域です。グリーンの地帯はそうでない地帯を意味しいるに過ぎないのですが、新聞記事などに寄りますと。グリーンの地帯は「適地」と称されています(経産省の言によれば「処分場建設のための好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」とされています)

海岸線にそって濃いグリーンで示されている地帯は淡いグリーンの地域よりもより適している土地とされていますが、これは地質学的な意味での適地ではなく、核廃棄物を海上輸送する計画であるため、港に近い地域がより適地であるとされているにすぎないのです。

GGIは記者氏申しました

「いったんこういう地図が示されてしまうと、いかにも核廃棄物処分場の適地が日本のどこにでも存在しているかのような印象を与え、独り歩きすることになるから困るんだよなあ…正確には、グリーンの地域はもっとも不適な、つまり危険と考えられる土地ではないという意味に過ぎないのに、このマップが独り歩きして、その結果いつの間にか《適地》ということになってしまうのや」

GGIは、記者氏にヨーロッパや米大陸における最終処分場建設における問題点を縷々説明いたしました

一言で申し上げれば、科学的に観るならば、少なくとも欧州や米国におけるような適地は日本列島には地質学的には存在していない、というのがGGIの考えです。

処分場を建設するためには、ひとことで申し上げれば、長いあいだ何億年にもわたり動いたことがない古い地層であることや、湿気の少ない強固な広い岩盤が存在していることなどが必要条件であるというのが専門家の意見です。米国での最終処分場の問題について視察に行った日本の学者は、「日本は火山だらけ、温泉だらけ、地震だらけの国だから、日本には適地は存在していないのではないか」と米国の専門家から言われています。

だいたい、火山や活断層だらけで地震の多い、原発の建設に最も不向きである日本列島に原発をわんさか作ってしまったのが間違いのもとなのです。

欧州ではフィンランドが最終処分場を建設済みであり、これから実用に供され用ようとしていますが、果たして今後どのような道をたどることになるのでせうか。一方、米国ではおよそ1兆円以上をかけてネバダ州のユッカマウンテンに処分場を建設され、使用寸前でありましたら、当時新大統領に就任したばかりのオバマ氏が、安全性に問題ありとして、この処分場を放棄することを決定しています。

GGIは記者氏に申しました。

「あのなあ、余呉町での処分場誘致騒動のとき、GGIは当時の嘉田由紀子知事に提案したのや、ほっておくとまたこのような騒ぎがおこる懸念が今後もある。だから、近畿の水瓶である琵琶湖を擁する湖国として、県内にいかなる核関連施設の建設をも認めないとする条例を作るか、知事が宣言してはどうか、と提案したのやけど、あのオバサン、当時(福島原発事故以前)は原発問題にはまったく無関心、そういうことは行政上の云々と言葉を濁して答えんかった。。だから、現知事の三日月クンは、原発問題に関してあいまいなことをしか言わないけれど、このマップでは湖国の北部、すなわち高島市や長浜市の北部がより《適地》であるということにされているのだから、あらためてこのような断固たる宣言をやるべきなのや」

日「本には最終処分場建設のため適地なんかあらへん、自業自得や」などと、そんな無責任なことを言っていてもどうにもならんやろう、もっと建設的なことを言えという御叱りの言葉も飛んできそうではありますが、事実は事実、如何ともし難いのです。

そして電力会社は、使用済み核燃料に由来する最終処分場問題なんかどこ吹く風と言うわけで、依然として原発の再稼働に邁進、今後も核廃棄物はたまる一方・・・

最終処分場問題、再処理工場問題を含む日本の原発問題は今後、モリ・カケ・イナダ問題どころではない泥沼の様相を呈していくことになるでありませう。泥沼で動きが取れなくなるまでは、誰もが責任を取らす、問題はできるかぎり先送りされることになるでありませう

とにかく原発依存を中止してこれ以上核廃棄物を増やさないようにすること、そして一度頭を冷やして、原発問題を一から考え直すこと、それが問題解決への第一歩であろうというのがGGIのあいまい且つとりあえずの結論であります

などなど、今日も話がまとまらなくなってしまいました。

なもあみだぶ、まもあみだぶ、なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

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