何かを宣伝したいとき、ポスターというものが使われますね。でも、これはよくできているなあ、と思わず見とれてしまうような出来のよいものは稀であります
出来のよいものが少ない理由は、色彩やレイアウトなどがよくできていても、何事かを宣伝するための文言、すなわちキャッチコピーに優れたものが少ないからでありませう
キャッチコピーの内容は、どこか押し付けがましかったり、ヘンに気取っていたり、誇大であったり、意味不明であったり、曖昧であったり、わざとらしかったり、ひとりよがりだったり、過度におもねっていたり・・・・なかなかいいものには出会いません
ポスターのキャッチコピーに大事なのはやはりメッセージ性でありませう、すなわちポスターを目にした人に何を言いたのか、伝えたいのかが一目でわかることが大切なのです、
と申しますのは、通りかかる人々は、美術館の展覧会で絵を見ているわけではないからです。展覧会の絵であれば何が描かれているか人々は注意を払い熱心に眺めるでしょうけれども街頭に貼られているポスターの場合はそうはいきませぬ。通りかかった人々は偶然ポスターを目にするだけだからです。見たくて見るわけではありませぬ。偶然目に入ったポスター、そのキャッチコピーがメッセージ性豊かなものであれば、確実を何かを伝えることができるでありませう。
などと何やらもっともらしいことを書きましたが、要するにGGIは先日、あるポスターを目にして、その簡潔かつ完全なる表現に感心いたしましたので、みなさんに御報告したいだけの話であります
今日の写真はそのポスターを撮ったものです。どうかクリックしてご覧くださいませ。
近所の真宗大谷派のお寺の壁に貼ってあったポスターです。このお寺の住職さんは中学・高校時代、GGIの一年先輩にあたり、GGIはいまもなにかとお世話になっております
仏教て
なんや
キャッチコピーはこれだけ。このコピーの下に数珠を手にした両手の写真が添えられています。東本願寺による「親鸞講座」をPRするポスターです
キャッチコピーの内容は極めて明瞭!、こんな短いキャッチコピー、稀でありませう、それに関代弁の特徴をいかした簡潔そのものの表現・・・GGIも思わず「ほんまや、何やろ?」とつぶやいてしまいました
GGIは勝手に今年度最優秀ポスター賞をこのポスターに授与したいと思います
グッドナイト・グッドラック!