9月1日の朝日新聞(夕刊)に兵庫県立美術館でいま開催されている「《怖い絵》展」についての記事が掲載されており、一枚の絵が写真で紹介されていました。
ポール・ドラローシュという画家の「レディ・シェーン・グレイの処刑」(1833年作)と題された絵です。
今日の写真は新聞に掲載されていた絵の写真を撮ったものです。少々見にくいのですが、どうかクリックしてご覧くださいませ。
記事には以下のような説明が付されています
「歴史の一場面を大画面に表す。中央の目隠しされた女性がジェーン・グレイ。16世紀半ば、宗教改革に端を発する政争に巻き込まれ、はからずもイングランド史上初の女王となる。が、わずか9日後に反対勢力によって廃位され、その7カ月後、16歳でロンドン塔で反逆の罪により処刑された」
さらにこの場面の説明が書かれています。
「画面左に泣き崩れる侍女たち。右には鈍く光る斧を手にした首切り役人。聖職者に首置台へと導かれるジェーンは、真っ白い肌に純白のドレスをまとい、自己の潔白を主張するかのよう。血を吸い取るために床に敷かれたわらとともに、この後の惨状を想像させる。緻密な構成と描写は、まるでオペラの一幕を見ているような臨場感を誘う」
GGIはこの絵をながめ、記事の説明文を読みまして、ドラローシュさんよ、何ももこんなに微に入り細に入りここまで描くことはないじゃないか、いったどういうつもりや、まったく悪趣味な絵やなあ、こんなシーンがあるオペラなんて願い下げや、などと思ってしまいました。
記事によれば夏目漱石はロンドン留学中にこの絵を目にして強い印象を受け、小説「倫敦塔」に処刑の様子を描いているそうです。
16世紀と言えば日本は戦国時代、いろいろ血生臭いぐさいことはあったことでせうが、こんな残酷なことがまかり通っていた英国の歴史も結構地血みどろであると申しますか、聖職者が斬首の手引きをするとは、とGGIはいささかあきれてしまいました・・・
かようなしだいで、何事にもすぐ影響されてしまうGGI、この絵を目にした夜、悪夢にうなされました、この女王さんと同じように死刑を宣告されて今にも首を斬りおとされそうになっている夢です、「首を斬りおとされる!誰か助けてくれ!」と叫んでいるところで夢から覚めました。
ここで夢からさめなかったら、どうなっていたのでありませう・・・・首を斬りおとされて死んでしまってから、夢から覚めるということになったのでありませうか?
以前に死刑をと宣告されて「そんなあ~」と狼狽して言い訳に努める夢を見たことがあるのですが、このたびは言い訳する余裕もなく、以前よりもずっとずっと怖い夢でありました・・・
みなさんもワルイ夢を見ないよう、お気をつけくださいませ
なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!