UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

写真集《Deathly Still》:一枚の写真について・・・

2020-01-15 01:05:48 | 日記
去る1月2日の日記に「写真集《Deathly Still》について」という一文を掲載しましたが、今日の日記はその続きと申しますか付録のようなものです、でも単に付録では済まされないような付録です・・・

1月2日の日記に書きましたが、この写真集(元はドイツで出版されたは写真集の英語版)は先の大戦から半世紀を経た後、ナチス・ドイツによる強制収容所の跡を撮った写真を集めたものです。

GGIはこの写真集の内容を説明した箇所で、収容所跡の写真が200枚も掲載されているけれども、「この写真集には、見ていてひと目で気分が悪くなるような、あるいは吐き気を催すような残酷残虐な写真は一枚としてありません」と記しました。

確かに写真だけを眺めている限りはこの言葉に間違いはありません。ところが、文末に掲載されている、それぞれの写真について記されているごく簡単な説明を読んでいるうちに、ある一枚の写真の説明文に目が釘づけになりました。何とも言葉を失うような説明が付されていたのです。説明文はごく短いものでした。

この一枚の写真というのは写真集の161ページに掲載されていた写真です。今日の写真はこの一枚の写真です。どうかクリックしてご覧になってください(写真の右端に写真集の次のページが少し写ってしまっていました。ゴメンナサイ)。

写っているのはご覧になれば分りますように、一見したところ何の変哲もない一枚のドアに過ぎません(ドアの中央に小さな穴があけられていますが、これは中の様子を見るためののぞき窓ではないかと思われます)。

しかしその説明文には・・・

説明文の内容はあまりにも凄まじいものでありました。あまりもおぞましい内容ですので、日本語に訳して、みなさんに紹介するのをためらいます。ですから、ごく短い簡単な英文でもありますので、以下に説明の英文をそのまま記しておきます。どうかご自分でお読みになってください。

Herzogenbusch

Door of cell 115 where, on the evening of 15 January 1944, 74 women were locked up in the tiny 12 sq.m cell for 14 hours. Ten of them died.

Herzogenbuschというのは収容所が設けられていた場所の地名(オランダ)です。cellというのは刑務所などの収容室、日本語では「監房」と称される部屋のことです。つまり、この写真は115号監房のドアを撮ったものです。lock upは「閉じ込める」という意味、12 sq.mは12平方メートル、八畳弱の広さです

GGIはこの説明文を目にして慄然としました。まさに背筋が凍りつくというのでしょうか、形容しがたい思いにおそわれました。

いったい何のためにこんなことを・・・何のために・・・
人間は何でもする・・・何でも・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・