UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

女子は元気、男子はボロボロ、友を偲んでアカシアの雨に打たれたりして・・・

2019-10-07 01:06:31 | 日記
今日はまことに平凡な同窓会話です。わざわざお読みいただくほどのものではございません。遠慮なく読み飛ばしてくださいませ

先週末、琵琶湖を一望することができる湖畔のシティホテルで中学校の同窓会がありました。GGI、別に同窓会趣味はないのですが、わざわざ遠くからやって来る友人たちがいることでもあり、また幹事さんのご苦労に応えるために、表敬訪問することにしています。

同級生はみなさん全員今年は後期高齢者4年生、後期に入りますと参加者は当然ながら年々明らかにかなりの低落傾向、歯が抜け落ちるように次々に・・・。また、病気療養中という同級生も増えていきます

昨年は元気に出席していた友人が何人も今年は病気療養中だったり体調不良ということで欠席とのこと、GGIがこの春先に食事を共にした友人たちの一人、六月には亡くなっていたという幹事さんの報告に絶句いたしました・・・

ここ数年のうちに亡くなった同級生、病気療養中となった同級生の多くは男子です

一方、一般的に申し上げれば女子たちは元気、やはり天が与えた生命力の差でありませうか、出席していた女子どもは活発でありました。ただ女子の場合は自分は元気であるものの80代のダンナが介護状態だったり、親の面倒を見ていたりとたいへんそう・・・なかには老人ホームに入っている今年103歳になる母親を毎日のように見舞っていると明るく語る、GGIにはマネができそうもない感心な女子もいたりしました

と、みなさんそれぞれにたいへんなのですが、長い病を経てようやく回復、久方ぶりに出席、皆さんに会えて生き返った思いだと静かに語る友もいました・・・

二次会はホテルの隣、レジャービルのなかにあるカラオケ・ルーム、GGIはカラオケの趣味はないのですがおつきあいいたしました。何も歌うつもりはなかったのですが、離れた席にいたGGIと仲が良かったヤンチャ坊主のガールフレンドであった女子が近づいてきて「イノッチ君、久しぶりね、何か歌いなさい」と命令しました。イノッチというのは昔のGGIのあだ名です

「う~ん、君のボーイフレンドだったMがいたらなあ・・・彼といっしょに歌ってもええけどなあ・・・」
「M君かあ、そういえば彼、ほとんで同窓会に出てきてないんじゃない?」
「君、なに言うてるんや、Mはとっくの昔に死んでるそ!」
「えっ!知らんかった・・・ほんと?・・・いつ?・・・」
「Mとオレはなあ、小学校から高校までいっしょやった、ずいぶん以前、あいつ、同窓会にさっぱり出て来ないので、電話して一回ぐらい出て来いと強く言ったら出てきたことがあるけれど・・・あのときは女子のヤンチャ代表のAを名前で呼びつけにしたりして元気そのものやった・・・・いつだったかなあ、亡くなったのは・・・たしか阪神大震災のあと、何年か経ってからや、だから60にもなってなかったかもしれんなあ・・・」

この女子、とても驚いたようでありましたが、立ち直りは素早いのでありました。すぐに明るい声でのたまひました

「そうだったの・・・ちっとも知らんかった。でもそれならイノッチ、Mを偲んで何か一曲歌ったらどう?」{そやなあ・・・」

かうぴなしだいで、しかたなしに何か歌うハメになってしまいました

「え~、みなさん、MのガールフレンドだったBさんが、Mを偲んで歌ってほしいなどとおセンチなことをしきりに申しております。でもMはおセンチとはまったく無縁なヤンチャ坊主でありました。ですから彼を偲んで、思いっきりおセンチな歌、《アカシアの雨に打たれて》を歌います」

GGIは西田佐知子さんが歌っていたのを記憶しているのですが、流れ出した曲は記憶していたのとは若干異なり、何やら現代風と申しますか少々アップテンポ風、ちょっと慌てました。

参考のため一番の歌詞だけを以下に示しておきます。正確な題名は「アカシアの雨が止むとき」だそうであります。

アカシアの 雨にうたれて
このまま 死んでしまいたい
夜が明ける 日がのぼる
朝の光の その中で
冷たくなった わたしを見つけて
あの人は
涙を流して くれるでしょうか

万雷の拍手というわけでありませんでしたので、歌い終わってから若干の説明をいたしました

「え~、みなさんはご存知でないかもしれませんが、このアカシアの雨の舞台は札幌なのです。サッポロはアカシアの花の咲く街、アカシアの街としても知られております。それだけではなく、この北の街は我がアホな青春の想い出の地でもあります。ちなみに北大の寮歌の一つに《アカシアの花散り敷く夕べ白銀(しろがね)の月仄かに浮かぶカッコウの声しじまに遠く静けき朝の・・・》というのがあります」

などと話しておりますうちにI、あのアカシア並木の大通りを想い出してちょっぴり目がウルウルしかけました。これはわれながら想定外でありました。そうしましたら間髪入れずヤジが飛んできました。

「おい、イノッチ、おまえ泣いているやないか!」

「さようです、あのノーテンキのヤンチャ坊主であったMを偲んで泣いているのです、あまにも早すぎる死でありました。でも、彼のおかげで、ついでにわが青春を偲んでしまったのであります。Mよ、ありがとう」

今日の写真は同窓会の元気女子の後ろ姿を撮ったものです。ムリしてクリックしてご覧になるには及びませぬ

「アカシアの雨が止むとき」をお聞きになりたい方は動画をご覧くださいませ

(この動画、背景に60年安保のときのデモの様子などが映像が流されいます。「アカシアの雨が止むとき」は60年安保敗北の歌と言われることがあるためこの映像が使われたのではないかと思うのですが、アカシアの雨が安保敗北の歌であるというのはGGIの実感からしますと、まったくの俗説に過ぎません。)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!