6月25日の日記に「魚の気持ち」と題した一文を書きました。
スーパーや魚屋さんの店先で静かに身を横たえている魚さんたちが、そろいもそろって大きく目を見開いているは、とつぜん一網打尽にされて人間に食べられることになってしまって、わが身の不運を嘆き、無念の思いをしているからだ、あのどこあるのか分からないような小さな小さな目ん玉をしているチリメンジャコ君たちにしても事情は同じだ、チリメンジャコ君たちも他の大きな魚と同様に、人間に食われるという過酷な運命にさらされて無念の思いをしているのだ、などと記しました。
そして、この人間の罪の深さをしっかり自覚した短歌を紹介いたしました。
ごめんよと ちりめんじゃこにつぶやきで 数十匹をひと箸に食う
いうまでもなくGGIもこの短歌の詠み人とまったく同感でありました。したがって、GGIは深くチリメンジャコ君たちの過酷な運命に深く同情しているつもりでありました
ところが、昨日、夕飯を終えて、後片付けをしていましたときにどんでもないことをやらかしてしまいました。
いつものように、あつあつのご飯にチリメンジャコ君たちを散乱させ、深くチリメンジャコ君たちに謝しつつ食しました。食べ終わってチリメンジャコ君たちを入れてある容器を元に戻そうと立ち上がろうとしまたときに若干足もとがふらつきました
その結果、チリメンジャコ君たちがまだ入っている容器が不本意ながらGGIの手元から脱落、床へと落下・・・・
その結果、何十匹ものチリメンジャコ君たちが床に大散乱してしまいました。急いてチリメンジャコ君たちを救助すべく回収に努めようとしたのですが、あいにく日頃清掃状態不良の床にはチリメンジャコ君たち以外に各種のチリ・アクタの類も散乱しておりました。
GGIは小心者でありますので散乱したチリメンジャコ君たちをこれらのチリ・アクタと一緒に回収して再び食卓に供する勇気はありませぬ。このため、若干のチリメンジャコ君たちを救助してから、のこりのチリメンジャコ君たちは同じく床に散乱しているチリ・アクタといっしょに箒で塵取りに集めてゴミ箱に捨てることにいたしました
床に散乱しているチリメンジャコ君たちを塵取りに集めようとしましたところ悲鳴とも怒声ともつかない叫び声がしました
「こらっ!GGIのおっさん、何ていうことをするのや!ボクたちを食べずにさっさとゴミ箱に捨てようというのか!このバチアタリ!」
「ボクたちは或る日一網打尽にされて人間に食べられてしまうという過酷な運命にさらされたのだけれど、それでもぼく達チリメンジャコは人間の生存のために役立っているだ、と自負していたんだ。それなにの食べもせずにちょっとゴミが混じっているからといってゴミ箱に捨ててしまうとは何事だ!それでは僕たちが一網打尽にされて人間に身を捧げた意味がまったく失われてしまうではないか!僕たちチリメンジャコの最後のアイデンティティは奪い去ってGGIは恥ずかしくないのか!地獄に堕ちろ、いまに罰が当たって椎間板ヘルニアがもっと悪くなるぞ!」
まことにチリメンジャコ君たちの言う通りでありますが、GGIは泣いて馬謖を斬るといのでありませうか、胸をかきむしられる思いで、床に散乱しているチリメンジャコ君達をゴミ箱へ処分したのでありました
なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ・・・・
今日の写真を床に散乱してしまったチリメンジャコ君たちを撮ったものです。すこし見にくいのですがクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!