このたびの参院選が始まる前の週、アベ君が湖国に遊説にやってきて、いくつかの町で演説をしていきました。某市のJR駅前での演説、見物にでかけたGGIの知人が電話で様子を聞かせてくれました
「あのねえGGIさん、アベ首相が到着するのを待っていたらSPがやってきて、ここは通り道だからどけと見物人の動きを規制しはじめたのです。SPが言いますので大半の市民は道をあけたのです。ところがガンとしてSPのいうことを聞かんヤツがいたのですよ」
「ほう、どんな人物ですか?」
「それが、誰にでも一目でわかる、その筋の人物、入れ墨ちらつかせた・・・」
「それでSPはどうしたんですか?」
「最初SPが一人きて・・・いうこときかないから、もう一人SPがやってきて、それでもだめだから、もう一人SPが来て・・・」
「それでどうなったの?」
「結局、SPの連中、このその筋の人物をどうにもようせんかったのです。SPの連中、この人物をそのままにして何となく立ち去ってしまって・・・これ、衆人環視のなかでの話ですよ」
「ふ~ん、一般市民やったら、警察のいうこときかなかったら、公務執行妨害!、一発で現行犯逮捕ということになるのになあ」
「そうでしょう、だから私、《こらあ!菊の代紋はその筋の代紋には勝てんのか!》
と言ってやろうかと思ったのですが、なにしろ私、もう腰が少し曲がったオッサンになってしまって・・・」
この知人の話を、この種の問題に詳しい別の知人に伝えましたら、その知人曰く、「あのへん、警察と奴らはつるんでいるからなあ・・・」
まことによくない話であります。
このよくない話を耳にしてから数日後のこと、GGI、「戦後70年《パネルDジャパン》秘史」」という題名の本(松井道男:第三書館、2016)をパラパラめくっておりましたら、またしてもよくない話に遭遇しました。
この本は著者が米国公文書館で見つけ出した機密解除文書、「パネルDジャパン」という暗号名の、戦後日本の親米化を目的とした対日心理戦略が記された文書に基づいた戦後秘史であるとされています。この本の評価は、まだGGIはちゃんとよんでおりませんので、何とも申せませぬ。
ところが、この本のまえがきに、デイビッド・カプランという人物とアレック・デュプロという人物の共著による、七カ国で出版されたという「ヤクザ」という本(日本語訳は1991年、第三書館から発行、訳者は松井道男)について、驚くべき説明が記されていました。以下にその部分を引用いたします。
《デイビッド・カプランはこう言っています。
「終戦後から五十年代にかけて米国政府と米占領軍は日本を親米国にするために、自由党、民主党を、二党が合同してからは自由民主党を政治パートナーとしました。そして当時、台頭著しかった親ソ派や新中国派の社会主義革命勢力の社会変革のエネルギーに力で対抗する暴力勢力の役を果たしてもらうために、ヤクザをこの政治パートナーの補完勢力にすることを企てました。それでヤクザの社会的存在を容認しました。さらにヤクザが不法に勢力を拡大しようとする動きを黙認したり助長したりもしました。本来なら、太平洋戦争を引き起こした半封建的要因、つまり地主制度、財閥、軍部などと一緒にヤクザの存在そのものも解体すべきでした。またそうしようとすればできたはすです。しかしそういった思惑があったのでヤクザの社会的存在を容認しました・・・・つまり、戦後のヤクザはアメリカによって生まれたということです。これが本書を書く動機だったのです。それを証明する証拠や資料のほとんどは米国公文書館の機密解除文書から得ました。」
GGIはこの「ヤクザ」と言う本は読んでおりませんので何とも言いかねるのでありますが、多少オーバーな点もあるかもしれませんが、あり得る話ではなかろうかと思います。
世の中、よくない話、あちこちにあるのです。みなさまもどうか御気を付けくださいませ
今日の写真は最近出版された本、「戦後70年《パネルDジャパン》秘史」の表紙を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!