UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

めんどくさい、ということについて、あるいは人生について・・・

2015-05-31 01:06:40 | 日記

近ごろ、人生ハウツーものの本が花盛りであります、お金持ちになる方法、健康になる方法、年をとっても元気でいる方法など、要するに人生をより幸せに生きることに資する(と称している)本がほとんどであります、GGIはこの類の本、買うことはほとんどないのですが、この類の本の広告を見るのは大好きであります

 広告だけ見ていますとGGIにもすぐに幸福が訪れるのではないかと、平々凡々たる日々のなか、束の間の幸せを感じることができるからであります

 ときにはGGIにピッタシではないかと思われる本の広告に遭遇したりして、思わず買ってみようかなあと誘惑にかられることがあります

 今日ご紹介いたします本の広告も、GGIにはまことに誘惑的なものでありました、お手数ですが今日の写真をクリックしてご覧くださいませ

 本の題名は《「めんどくさい」がなくなる本》、本の表紙には、本を読むのも「めんどくさい」あなたへ、と何とも心憎いコピーが記されています、著者は「気鋭の行動心理コンサルタント」だそうです

 広告のキャッチコピーは、この一冊であなたの「めんどくさい」をスッキリ解消!7万部突破!全国で続々第1位!!

 GGI、人生万事めんどくさい党総裁でありますので、思わずこの広告に見入ってしまいました

 広告には「めんどくさい」の実例が十数例挙げられたいます、そのほとんどがGGIにも当てはまります

 ・朝起きるのがめんどくさい・・・まったくその通りです

・洗濯物をたたむのがめんどくさい・・・まったくその通り、GGIもいつも乱雑に積んだままです、ついでに申し上げますと、GGIは読み散らかした新聞を元のとおりにきれいにたたむのも大めんどくさいです、そのため居間の床一面に、いつも新聞が乱雑に展開しており、うんざりいたします

・あの上司がめんどくさい・・・勤め人をしていたのは大昔でありますが、めんどくさいのがたくさんおりましたね

・溜ったメールを返信するのがめんどくさい・・・その通りです、・・ったく、電話で簡単に棲む話をメールでダラダラ書いて返事を強要するのは犯罪であるとGGIは思っております

・ダイエットのために運動するのがめんどくさい・・・これは当然であります、GGIはそんな立派なことをしたことはありませぬ

・メシを食うのもめんどくさい・・・だいだいにおいてめんどくさいですね、他人が食べているおいしそうなものを横取りする場合は別ですが・・・

・恋愛するのもめんどくさい・・・・もちろんであります

・歩くのもめんどくさい・・・めんどくさいのでGGIの歩みは極めて緩慢です、このため先日も、乳母車を押して小さな少年と子犬を連れている主婦に追い越されてしまいました

・会社に行くのがめんどくさい・・・今は昔でありますが、ほんとうに毎日毎日めんどくさかったですね、片道1時間半・・・

・今夜の献立を考えるのがめんどくさい・・・おっしゃる通りです、仄聞いたすところによりますと、このような主婦が激増・大繁殖中なのだそうです

・女同士の人間関係がめんどくさい・・・お察し申し上げます、でも男でも同じことです

・勉強するのがめんどくさい・・・もちろんです!

・本を読むのがめんどくさい・・・・GGIも老眼が進んだせいか、ますますめんどうくさくなり、最近は書評を眺めて読んだつもりになって知ったかぶりの日々であります

・明日も一日、めんどくさい・・・う~む、当たらずと言えども遠からずと申しますか、これはなかなかの哲学的命題であります・・・めんどうくさいか、くさくないか、生きるべきか、死すべきか・・・

・何もかも、めんどくさい・・・ここまで言い切るにはなかなか勇気がいるのですが、GGIはこれをあえて否定はいたしませぬ、これは人生の深き真実の一面かもしれませぬ、人間以外の生き物はめんどくさいという感覚は持っていないでしょうから、めんどくさいは人間に特有のものでありませう、ですから「めんどくさい」を否定的にしか捕えようとしないならば、生きることの深き真実から目を背けることになりかねない、などとGGIは思うのです

「めんどくさい」という言葉以外にも、否定的にしか、つまり「いけないこと」としてしか受け取られない言葉がありますね、たとえば「惰性で」とか、「なりゆきで」とか、「飽きてしまった」とかいう言葉です、偉大なる方々はともかく、GGIのようなごくフツ―の人間にとりましたは、人生は「めんどうくさい」や「惰性」や「なりゆきまかせ」や「飽き飽きする」ことなどに満ち満ちているのであります、多くのフツ―の人間にとりましてはこれが日常であり、これが人生なのであります、

ですからGGIとしましては、これらの人生に満ち満ちている現象を単に否定的に捉え、克服すべき対象としてのみ考えるのではなく、そこになにがしの人生の真実が宿っているものとしてこれらの現象をもう少し直視すべきではないかと思うのです

「GGIよ、そんなもの直視してどうするんや?」なとどいう、いじわるな質問されてもGGIは困惑するしかないのですが、まあ、直視することによって見えてくるものが何かありはしないか・・・・・

 などともっともらしい、いい加減なことを書きましたが、この本の広告を見て本屋に買いに行く人は、めんどくさがり屋さんなんかではありませぬ、GGIのように真正のめんどくさい症候群の方の大半は、広告だけで満足してしまい、買いに行くことは決してないでありませう

 今日もアホな話になりました

 グッドナイト・グッドラック!