UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

1行ではなく20行だった !

2013-05-02 01:13:08 | 日記

先週の金曜日、4月26日、遅い朝食をすませて新聞を斜めに眺めたりテレビを横目にしながらウロウロしておりましたら、お昼のNHKニュースの声が流れてきました、見るともなく見ておりましたら最後の方で「今日午前、死刑囚二人に対して刑が執行されました」とのニュース、続いて谷垣法相の会見の模様がちょっぴり流れました

おもわずウッとなりました、連休前の週末の金曜日、絶妙のタイミングです、世間がさあ連休と思っている隙をついたかのようです

GGI、死刑は野蛮で残忍な時代遅れの刑罰でありますので賛成できません、死刑はやむを得ないと考える人は少なくないでしょうけれど、自分が死刑執行人になりたいなどと思う人はまずいないでありませう

などと考えながら、いつものことながら今日中に抗議の一文をしたためて安倍君と谷垣君に送らなければ、でも今日の午後は某打ち合わせのミーティングのようなものがあるため出かけなければなりません

これは弱ったなあ、間に合うかなあと思いながら抗議の一文の下書きのようなものをなぐり書きしてからミーティングに出かけました、わが麗しの淡海を眺めながらの某公共施設のがらすきロビーでのミーティングは無事スムーズに終了、それでも午後5時を少し回っておりました

首相と法相に送ってから、そのコピーをマスコミ各社の支局に送ってなんとか明日の朝刊に掲載されるようにするためには、できれば午後7時頃までにマスコミ各社に送ってしまわなければなりません・・・

ミーティング終了後、大急ぎで夕食の買い物を済ませて帰宅、セッセセッセと机に向かい、何とかつたない一文を書き上げて首相官邸と法務省にFAXで送付、、そしてマスコミ各社計十数社にファックスで送り終えたら午後7時をかなり回っておりました

このような抗議文を官邸と法務省に送ったことを知らせても、マスコミのみなさん、まずはリッパに無視してくださるのが常なのですが、それでも日頃からパブリシティに努めておくことが大切でありますので、無駄を承知で、面倒ではあるのですが、死刑が執行されるたびに、マスコミ諸氏に知らせることにしているのです

やれやれ全社に送り終わったなあ、と一息つこうとしましたら、電話が鳴りました、某地方紙からでありました

「○○新聞の△△です、さきほど送っていただいたFAXの件で確認したいのですが・・・」

珍しく反応があったのです!GGI、いそいそと快く返事して、1行でもよいから記事にしてくださいとお願いして電話を切りました、そして日頃からGGIのよき理解者でありいろいろ協力してくれる知人に電話して「かくかくしかじか、だから明日の朝刊に小さくは出るだろうからしっかり見ておいてください」と伝えましたら、その友人いわく

「1行ということはないでせう、まあ10行くらいは書くでせう」

翌日の夜、この知人から電話がありました

「確かに載っていました、本文が18行、小さな見出しを入れると計20行です、でも真宗大谷派(東本願寺)が死刑制度の廃止を求める声明を出したという、これまた小さなニュースと並べて報じられていましたから、よかったのではないでしょうか」

おっしゃる通りであります、真宗大谷派と並べていただいたのは光栄の至りであります、GGIは死刑廃止に熱心な大谷派のお坊さんたち何人かと顔見知りでありますので、このお坊さんたちもオヤ、GGIのところも声明をだしたのかと思われていることでありませう

GGIが書きました一文、その内容はごく平凡なものです、すなわち今や世界は死刑廃止に向けて大きく動きつつあることを強調したものでした、いまや世界のおよそ200の国のうち140カ国が死刑を法律上もしくは事実上廃止、近年、実際に死刑を執行した国は毎年20カ国程度に過ぎず、G8のなかで死刑が未だに行われているのは日本と米国のみ、しかもその米国でもおよそ3分の1の18州が死刑を廃止しており、昨年実際に執行した州は9州に留まるなど、米国も死刑廃止に向けて動いている、国連総会では過去数回、加盟国のすべてに死刑の執行を停止し、死刑廃止に向けて努力することを求める決議が採択されているなどなど、いささか外圧頼みの若干安易な内容のものです

一方、大谷派の抗議声明文には、死刑制度について「応報感情をあおり、人々を分断する」と記された一節がありました、この一節、さすが宗教者だなあ、死刑制度の本質を突いた優れた指摘だなあとGGI、感心いたしました

死刑が執行された当日の夕刊、わが可愛さ余って憎さ百倍の朝日、死刑執行を一面の下のほうで報道して社会面でも若干解説記事のようなものを簡単に載せていましたが、毎日新聞は長い記事を載せており、GGIの一文の内容以上に詳しく死刑廃止に向けての世界の動向を記すとともに、日弁連会長が、未執行の死刑確定者が130人を超える現状を踏まえ、「未執行者数を抑制するために積極的に死刑を執行しているとの疑いを払拭(ふっしょく)できない」との声明を出したことなども報じていました。

写真を本文とあまり関係がありません、花々を愛でるわが庵のワン君です
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グッドナイト・グッドラック!