小春日和の某日、
近くの郵便局でドカッと遅れ遅れになっていた某ミッションに関する書簡のごときものをようやく発送、
やれやれ、一息つこうと城跡の公園の向かいにある某公共施設のなかの眺めのよいカフェに立ち寄りました
しかしながら、オバサンどもが大挙して存在しており、喧噪とバカ笑いを大量生産しておりました、
このため静寂を何よりも愛するGGI、不本意ながら早々と退散することにいたしました
日差しは穏やか、少し遠回りして神社の境内を通り、テレビで日本一大盛り廉価食堂として有名になってしまったものの平日の日中は極めて閑散としている「美富士食堂」さんの前を通り、北向き地蔵さまにお参りして帰ることにいたしました
「こんな小春日和の穏やかな日は、もう少しあなたの・・・」などとおセンチな秋の歌を口ずさみながら神社の境内にはいると、なんとそこには錦秋が鎮座しておりました
ここでお手数ですがいつものように写真をクリックしてご覧いただければまことに幸いであります
「錦秋」なんて言葉、あのアホ・ヨッサリアンに負けず劣らずアホの典型であるGGIに似合うはずがない、ふざけたことするな!とお叱りのお言葉が飛んできそうであり、また「錦秋の候云々」などという時候の挨拶を冒頭に記さなければならないような手紙を書くことはGGIの最も苦手とするところでありますが、生まれてこのかた、「錦秋」なる言葉を用いたことが一度もございませんので、今夜、ちょっぴ使わせていただくしだいです、どうかお許しください
秋を現す言葉といえば、秋になるとつい頭に浮かんでしまう言葉がGGIにはございます
「秋風秋雨人を愁殺す」
これは清朝末期の女性革命家のことを描いた武田泰淳の小説の題名であります、
恥ずかしながら、この小説、GGIは読んでいないのですが、ヘンなことからこの題名だけを覚えているのです
ヘンなことと申しますのは、あのノーベル賞作家の大江健三郎よりは格段に優れた作家であるとGGIが確信している深沢七郎にまつわるエピソードです。
あるとき深沢七郎氏、誰かとの対談の中で「秋風秋雨人を愁殺す」のことが話題にのぼったさい、このように述懐しておりました
「そう言えば、ボクはシュウサツしたことがありますよ」
対談相手が驚いておりますと七郎氏、曰く
「そうシュウサツです、あるとき体が弱って床についている知人にボクの握り屁を嗅がしたのですよ、そうしたら間もなく彼は亡くなってしまったんです、だから多分ボクは彼を臭殺したのです」
今夜もどうでもいい話になってしまいました、ゴメンナサイ・・・
グッドナイト・グッドラック!