とびきりポップな、とか、今話題の、とか、最近デビューした若いミュージシャンには
期待できそうなキャッチフレーズっぽい言葉を付けて、ラジオ局推薦のような感じで
一日に何回も流れてくる。軽快なテンポと洗練されたアレンジに乗せて、これが今風の
歌い方なのだろう。カッコイイといえばカッコイイ。多数派にはウケルのかもしれないが、
GSに始まりフォークロック、フュージョン、プログレ、一時期演歌、シンセ音楽、ドーグ
ジャズ、ブルーグラス、クラシック何でも聴いてきた私には、どこが新しいの?と言いたくなるような
音楽ばかりで、正直、一日何度も流れてくるのはしんどい。平成世代には新しく聞こえるのかも
しれないが、たかが半世紀ではあるが、それだけ生きてきた者には、どこかで聴いたメロディーの
つなぎ合わせにしか聞こえなく、全く刺激が無いのだ。これは昭和と平成の大きな違いだ。音楽に関していえば
昭和の作曲家のほうが才能は数段上のような気がする。好き嫌いは別として、私は歌謡曲と言われる歌を
あまり聴かなかったが、今聴いてみると、それぞれが独特の世界というか、色彩を持っていて、
今聴いても最近のヒット曲よりはるかに刺激がある。まあ、音楽は人それぞれで好みも違うから、
一概に言うのも良くないかもしれないが、平成時代の音楽業界の市場の中では私はかなりの
少数派のようだ。