結果的に私は10月末、バイトを終了するまで彼女の真実を知らなかった訳ですが
今思えば、その彼女の心の叫びのサインとも受け取れる会話も実はあったのです。
あるとき彼女は、こんなことを私に訊いてきました。
「Kさん(私)のしたい生活を一言で表すと何?」
「自然かな~」
東京で育ったことや、父が信州小諸の出身で、何度も実家に行ったことがあり、
田舎に対する憧れもあったのか、そう答えたら、
「私は平凡」
ふーん、17才の女の子の言う事にしては少し意外だな~、と思いましたが、
これも結果論ですが、当時の彼女にとって平凡は
かけがえのない夢だったに違いありません。
残念ながらその後の会話は覚えていないのですが、平凡という言葉は今では
私の好きな言葉にもなっています。
あと彼女は宗教家高橋信次氏の著書を何冊か所持していて、
平凡と同じように17歳の読む本としては少し違和感を覚えましたが、
籠橋さんは、氏の信者かのように、度々その本に関することを熱心に話してくれました。
それも彼女の置かれた状況から彼女が救いを求めた結果だと思うのです。
でも、私は私で旧友の誘いで創価学会に、ほいほいついていったり、
バイト仲間に新興宗教のお誘いを受けたり、元々アダムスキー信者でもあり
その類の話は嫌いではないので、彼女に対する好感度はかなりアップしましたが。
続く