十日くらい前に買ってほったらかしだったDVD、昨日観ました。
これが初代クルー最後の作品らしいですが、テレビシリーズから
見てきた私にはとても寂しい気がします。
話はクリンゴンの月が爆発して、クリンゴンが危機的状況になったのを
機に、連邦軍との和平交渉が本格化したのですが、そのクリンゴン星人の
エスコート役を、退役間近だったカーク艦長らが任されました。
息子をクリンゴンに殺され、彼らを全く信用してないカーク艦長は、
当然全然気乗りがしなく、あまり打ち解けることが出来ずも、
何とか役目を終える寸前だったのですが、和平交渉に反対するグループの
陰謀により犯人扱いされ、クリンゴンに捕らえられ極寒の流刑地に送られるという
展開でした。その後のストーリーはまだ観ていない人のために省略しますが、
この物語を観て思ったのは、これは今の地球人の抱える問題そのものの
ような気がしました。地球のあちこちにある宗教、民族対立による絶えることのない
戦争は、家族や知人を殺され、憎しみと復讐心渦巻く野蛮な世界。
それでも和平交渉のきっかけをどこかで見つけようとする本能。
しかしそれを妨げようとする、戦争によって潤う勢力。
映画と現実は完全にシンクロしてるように感じました。
アルカイダがかつてアメリカから支援を受けていたという現実。
それは今も続いていないとは言い切れない。
戦争は、それをすることによって誰が一番得をするのか、という視点から
その要因を一つ一つ取り除いていけば、いつかは無駄なことだと誰もが
思うのではないでしょうか。
映画の最後の方でカーク艦長は、暗殺されたクリンゴン総督が言った
言葉を信用できるようになりました。
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