THE WORLD IS WATING FOR THE SUNRISE

地球が普通の人の棲む惑星になることを夢見て

権力欲に溺れる弱者による中国国民の悪夢の始まり

2018-03-12 06:28:29 | お悔やみ

「習王朝」の始まりか=「主席任期撤廃」に大拍手-全人代〔深層探訪〕

3/10(土) 8:27配信

JIJI.COM

 

 中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が5日始まった。本来、李克強首相による政府活動報告が初日の主要議題だが、今年は違った。国家主席の「2期10年」の任期制限を撤廃する憲法改正案が提案されたからだ。2013年に就任した習近平国家主席が23年以降もとどまることを可能にする改憲。明確な任期がもともとない共産党総書記と中央軍事委員会主席と合わせ、習氏が最高指導者として君臨し続けることを法的にも容認する今回の全人代は、中国政治体制の重大な転機となり、「習王朝」の始まりと位置付けられるかもしれない。

◇父の思いに逆行
 「『2期を超えて連続して就任することはできない』との部分を削除する」-。5日、憲法改正案の趣旨説明に立った王晨・全人代常務副委員長が、正副国家主席の任期制限撤廃を表明すると、それまで静かだった場内から大きな拍手が湧いた。

 国家主席を任期制限付きで復活させた1982年制定の現行憲法は、習氏の父、習仲勲元副首相が全人代の憲法改正委員兼法制委員会主任として深く関わった。毛沢東の独裁が招いた文化大革命(66~76年)で自らも迫害された仲勲が、当時の最高実力者、トウ小平の指揮の下、文革の惨禍を繰り返さないためにまとめたものだ。

 習氏は一昨年、「党の核心」の地位を手に入れ、昨年には共産党規約に自らの名前を冠した指導思想を明記させた。国家主席の任期制限撤廃で、また一歩、毛に近づこうとする習氏は、父の思いに逆行しているように映る。党機関紙・人民日報のニュースサイト「人民網」は全人代に合わせ、トップページで「人民領袖(りょうしゅう)習近平」と表記した。「領袖」は、かつて毛沢東に使われた呼称だ。

 共産党が憲法改正案を先月発表して以降、インターネット上には「(時代に逆行する)バック運転だ」「袁世凱と同じだ」など批判が相次いだ。袁世凱は、清朝崩壊後に大総統に就き、皇帝制を復活させた。今回、共産党は「わが国の国情に合致し、党と国家の長期安定を保証するものだ」(人民日報)との理屈で、異論を抑え込んでいる。

 改革派知識人からは「おめでとう。法に基づく習近平新時代に入った。今年は『習近平元年』だ」と、皮肉交じりの声が漏れる。

 ◇王氏の際立つ存在感
 全人代が開幕した人民大会堂の壇上に「注目」の人が座った。習氏の右腕として反腐敗闘争で多くの政敵を追いやり、昨年秋の党大会で68歳定年の慣例に従い最高指導部の政治局常務委員を退いた王岐山・前党中央規律検査委員会書記。湖南省から全人代代表に選出されるという異例の復活を果たし、議長団の1人として、後任で党内序列6位の趙楽際氏の隣に座った。

 李首相が政府活動報告を読み上げた約2時間、壇上に並ぶ幹部の中で、文書を開かず正面を見据えていたのは、習氏と王氏の2人だけだった。会議が終わると、劉延東副首相や許其亮中央軍事委副主席らが、政府活動報告を行った李首相ではなく、王氏に握手を求め、格の違いを見せつけた。

 事前の観測通り、全人代で国家副主席に選出されれば、「王氏が李首相をしのぐ事実上のナンバー2になる」(共産党筋)。「習・李」体制の2期目は、「習・王」体制に形を変えて本格始動する可能性が高い。(北京時事)

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妻子を本国に残し、日本に出稼ぎにくる中国の激しい格差社会を他所に、自身の権力欲望を

優先し、情報統制、思想弾圧で国民を抑圧する体制を維持しようとすることは

多くの中国国民にとっては悪夢だろう。また中国だけでなく、

自分の思いのままに社会を動かしたいという欲望を持つ指導者は世界にとっても迷惑な存在だ。

今世界が本当に必要とするのは、民族、思想を越えて共存共栄の道を歩もうとする

指導者だと思うのだが。

中国国民の方々には、心よりお悔やみ申し上げます。