それは大学5年目のこと。
あと保健体育他2、3科目の単位を取れば卒業という一番大事な時でした。
夜間大学のため、昼間は定職には就かず、アルバイトを転々としていて、
そのときもアルバイトニュースでバイトを探していました。
学生時代のバイトをいくつか挙げると、
ちくわぶ製造工場、製本工場、出版社、後楽園のレストラン、水道のパッキン製造工場
引っ越し屋等々、バイト探しで無職の時もありましたが、1カ月以上休業した記憶は無く、
4年間ほとんど仕事してました。
そしてアルバイトニュースでは春になると、野辺山の農家のバイト募集欄が
目立つようになり、それまで毎年農家のバイトもしてみたいと思い続けていたのですが、
学校を休む訳にもいかず、ただ見て思いを馳せてるだけでしたが、どういう訳か、
その年だけは、どーにも我慢出来なくなり、学業の事もどーでもよくなり、
卒業に対するこだわりも、何故か無くなり、衝動的に、親に一言も相談無しに黙って
家を飛び出してしまいました。
つづく