マリーンズ優勝記念雑文「うえぽんです…近所にロッテリアがありません！」

昨日は、千葉ロッテマリーンズが、昭和49(1974)年以来31年ぶりの優勝を果たしたのであった。31年ぶり…長嶋茂雄引退の年…私の両親が結婚した年…長かったんだなぁ。昔から密かに応援していた身としてはたまらなく嬉しく、思わずコンビニでスポーツ新聞全種類買っちゃった。しかし、買っている間に誰かに傘を間違えて持って行かれてしまっていた。なんてこったい！(しばらくしてもう一度行ったら戻ってたけど)

ちなみに、セ・リーグでひいきしている横浜ベイスターズが平成10(1998)年に優勝したのは、昭和35(1960)年以来38年ぶりだった。前回の優勝の時には、私は細胞のかけらもない。まさに未知の世界の話で、1998年が実質「初優勝」みたいなものだった。だから、喜び方がわからなかったのよね。頭がポワーンとしちゃって涙も出なかった。この喜びを何か行動で示さずにはいられなかったのだが、何をしたらいいのかわからない。当時はそんなに酒も飲めなかったし、優勝バーゲンなんか行ったところで欲しい物も特にないし。だもんで、ベイスターズサブレを大量に買い込んで、ゼミの連中に配ったっけなぁ。あんまり野球に興味なさげな人間が多くて、突然の差し入れに大半が「え、なになに？」てポカーンとしてたけど(笑)。

ま、それはさておき。川崎が本拠地だったオリオンズ時代から密かに応援はしていたものの、こんなに強いチームに変貌するなんて、正直想像もしなかった。千葉に移転してからファンになった人の大半は、恐らくオリオンズ晩年時代の悲惨なチーム状態を知らないだろう。私がオリオンズに興味を持ち始めたのは昭和62(1987)年、ちょうど落合博満が大型トレードでチームを去っていったばかりの頃である。三冠王の主砲が消えてチーム力はガターンと落ちた。何せ、落合に代わる大砲が出なかったのが痛かった。
落合が去った翌年、チームのホームラン王は古川慎一(外野手)の12本…川崎球場は両翼が87mという「花火量産型極狭球場」であったにも関わらずこの数字。なぁに、野球はホームランだけじゃない！どれだけ点を取るかで勝負だ!!…と、打点の記録を調べると、チームの打点王は横田真之(外野手)の51…少ない、少ないよ！じゃあ投手力でカバーだ!!と息巻いてみても、二桁勝ったのは荘勝雄(13勝11敗)ただ一人だけ。村田兆治も園川一美も仁科時成も牛島和彦も頑張ったが、チームは５位だった…って、よく５位で済んだな…(ちなみにドベは近鉄)。
そこからは延々と暗黒時代一直線だった。毎年最下位争いを繰り広げ、ドラフトで流れを変えようにも目玉選手にはことごとく嫌われ(小池秀郎の一件はあまりにも有名)、フロントもやる気が感じられず、バレンタイン監督が初就任するまではまさに泥沼、上がり目まるでなしのダメ球団だったのである。
ただ、悪いことばかりでもない。この間に堀、初芝、小宮山が成長してチームの核となる。ドラフトも千葉移転以降は指名選手の活躍率が格段に高くなり、平成５(1993)年のドラフトでは大塚(３位)、諸積(５位)、小野(６位)、福浦(７位)、平成６(1994)年にはサブロー(１位)、黒木(２位)、橋本(３位)と大当たり。飛躍への下地はできつつあった。
平成７(1995)年、バレンタイン監督就任でいきなり２位！本来ならここでドカーンと常勝軍団へと突っ走るはずが、フロントとの衝突がありオフにまさかの解任。これが原因でVへまるまる10年遠回りしてしまった。ドラフトでは今日のV戦士が続々と集まり調子が良かったが、ペナントの方は昨年までずーっとBクラス。ファンをヤキモキさせ続けた。

しかし、これもVの喜びをさらに引き立たせる隠し味だったと考えることもできる。全ては2005年10月17日のために、野球の神様が仕組んだ壮大なドラマだったのだ！
何だか文脈が途中からメチャクチャになってしまったが、昔から見ている人間としては、この優勝はとても感慨深いということが言いたかったわけです(笑)。おめでとう千葉ロッテマリーンズ！最後の最後でまたしても涙を呑んだホークスのためにも、日本シリーズ、バシッと頑張れ!!

おまけ
阪神－ロッテという組み合わせも、何か感じるものがあるなぁ。一昔前、ビートたけしが「絶対にあり得ないもの、阪神－ロッテの日本シリーズ！」なんてギャグを飛ばして、みんな大爆笑してたのにね。