明日に向かって捨てろ!!



なにを捨てるか、いやそれ以前に、捨てるのか捨てないのか、そこにその人の生き方が反映される。モノを捨てるか捨てないか、何を捨てて何を残すか、どれぐらいのモノ(=過去)を背負って生きていくのか、そこにその人が生き方があらわれる。

だから、スチャダラパーのBOSEが大量のモノを捨てるだけのこの企画が面白い哲学的なテーマに行きあたってしまうわけなんだろうなぁ。そこがこの本のただ楽しいだけでなく興味深いところ。

大学生ぐらいのころは、小学校、中学校時代に自分が夢中になっていたものが、ものすごく恥ずかしく感じたり、あの頃の自分はどうかしてたんじゃないかと感じたりするものだけど、もっと歳を取っておじさん年齢になってくると、かつて自分が夢中になったものが全て肯定できて懐かしく感じられる、というような話が出てきたけど、まさにそうだよなぁって思うこの頃。
だって、河合奈保子を好きだった小学時代のことなんて、高校生ぐらいのころは無かったことにしたいぐらいだったわけだし。薬師丸ひろ子を好きだった中学時代についても、やっぱり大学生ぐらいのころは無かったことにしていた気がする。が、今はもう堂々と「愛おしい我が過去」と思えてしまう。
だから、その「無かったことにしてた時期」に思い切って捨てたものはいいのだけど、その時期に捨てそびれた過去の趣味関係のものというのは、これは今となってはもうなかなか捨てられないのは、そりゃあそうだよなぁ、と。だって馬鹿な過去の自分がもう愛おしいわけだから。
若気の至りで好きだったものも全て許せてしまえる歳になった今現在好きなPerfumeとかってのは、これはこの後、どういう感じで付き合っていくことになるのだろうか、興味しんしんだな。

最後にしまおまほさんの部屋が出てくると聞いていて、それを楽しみにしていたのだけど、勝手にしまおさんの暮らす一部屋が出てくるんだと思い込んでいたら、そうじゃなくて、しまおさんの実家(主に1階のリビングルームまわり)だった。これが期待以上のすごいもので、感動したなぁ。あそこに行ってみたいけど、BOSEとちがってしまおさんと友達じゃないからなぁ。行きたいなぁ、あそこ。すごいなぁ。
しまおさん関係の本は、このブログには全部は書いてないけど、女子高生ゴリコからほぼ全部をわざわざ買い集めて読破しているので、なおさら感慨深いものがありました。

こないだ、ときめかないモノを捨てまくったその直後にこれを読んだのは、タイミングとして良かったのか悪かったのか。それはよくわからない。ただ、僕はもう、シンプルに、今「好きだ!」って思えるもの以外は持たずに生きていこうと思ったのだ。その生き方を選択した。まぁ、もともとモノを一気に捨てちゃう性格なのだけど。

この本にもインタビュアー(?)側の人の言葉で、子供が産まれると迷わずにポンと捨てることができる、というようなことが書いてあったのだけど、遅れてそれをやっている状態かなぁ。つまり、大学生で一人暮らしの部屋を手に入れ、どんどん集めたモノに囲まれて生きてきたけど、妻もそうやってモノを買い集めて、そんな二人が一緒に暮らすようになって、二人分のモノがごっちゃりある家に住んでいるわけだけど、そろそろ子供たちも自分のモノを増やし始める時期になった。だから、もうこの家は、僕と妻が自分のモノを大量に蓄積しておく場所ではなくなったということ。子供たちにスペースを与えてあげたい。色々なモノに興味を持って、一生懸命選んで選んで、そうやって少ないこずかいを使って買ったもの、友達からもらったもの、大切な宝物や本やマンガを置く場所を彼らに与えるための、そのための自分のモノの大量廃棄だ。もう二度と読み返さない文庫本よりも、子供たちがキラキラした目で買ってきた彼らが今夢中になっているマンガを置きたい。
BOSEの言葉にもあったけど、今は、もう一度読みたいと思えばどこかで読めるし、もう一度見たいと思えばどこかで見られる、そういう時代なんじゃないだろうか。だから、自分の手元に置いておく必要はもうないんだ、きっと。

ただ、妻のモノはあいかわらずすごい大量にあるわけで、それこそが大問題なのだけど、さてどうしたものか。


ほとんど本の感想になっていないなぁ。
ウチの大量のモノを今後どうしようか、という話しかしていない。
ま、そういう本だな。

今の中学生が、ビートルズを聴くように過去のゲームをやっているという話がとてもよかった。
日本の若いソウルファンがカーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイを「かっこいい~」って言って愛聴しているってのが、アメリカの黒人さんたちにとってはとても変なことらしい。
昔、日本でスウェーデンポップが流行ったころに見たテレビ番組には、日本のGS(スパイダースとかタイガースとか)を「かっこいい~」って言って集めている20代のスウェーデン人男子が出てきた。
あんな世界がゲームの世界でももうあるんだってことだ。
ファミコンの昔のゲームがクラシックとして21世紀の若者に評価されている、という世界。


あー、また長くなってしまった。

さて、僕の捨てるキャンペーンはどこまでいけるのか。

自分でもよくわからないなぁ。

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