虹の架け橋

2004年の44歳から綴ってきたブログ。塾長として、男として、父親として、そして爺として、感じたことを記した記録。

保護者様の貴重なご意見を受けて

2007-09-19 | 塾長日記
今月の通信内容「通知表紙上表彰」の是非について貴重なご意見をいただきました。ここで上野塾の責任者としてこういった成績優秀者紙上表彰についての考え方をお伝えします。
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塾が評価されるひとつに学校成績があります。進学実績もあります。私はこれまで「●●高校○名」と表記したことはありません。それは上野塾が進学予備校ではなく、進学道場としての位置づけがあるからです。自分の進みたい高校や学科に進んでいくことが一番だと思っています。全塾生に対して多少無理をしてでも、ひとつでも上の高校に進んで欲しいなんて考えてはおりません。本人の性格や将来の夢を最優先した上で三者懇談も進学相談も行っています。本人が「今よりも良くなりたい」と思い、精一杯の努力をした結果としてそれが期末の結果に表れたり、模試の結果に表れたり、検定の結果に表れたりします。通知表は学校の先生の主観がどうしても入ることも事実です。同じ通知表「5」でも受験を戦っていける真の学力を備えた「5」と、教科に対する取り組みや興味度合い、授業態度、提出物等から見た評定「5」もあり、多少受験学力がその基準に及ばなくても最上評価を手にすることは実際にあります。それらをすべて踏まえた上で、塾通信では頑張りの軌跡として紙上表彰をさせていただいています。本校中2生は昨年の1学期評定は私の心に大きな衝撃を与えました。だから私はこの現本校中2に「もっと良くなりたい」と思えるように最も厳しい授業を1年間続けてきました。私の授業が厳しすぎるという声も聞きました。しかし私は自分の心に正直にこの1年走ってきました。その結果として先月の通知表平均値が示すように本校中2はクラス全体の底上げができました。今の中2は授業中と授業前・後の切り替えが素晴らしいです。集中する時は教室内が静まり返ります。教科書リーディングの時は中3生に負けないくらいの大きな声でリーディングをします。本当に良くなりました。そんな塾生達の評価をお知らせしたい思いとしてひとつに「成績優秀者紙上表彰」があるのです。まだ得点には表われて来ませんが今の塾生の中には今後必ず結果として現れる者が多数存在しています。人の成長速度は千差万別です。塾に入ってすぐ結果になって現れる者もいれば1年以上経過してもまだ納得の行く結果を残せない者もいます。しかし今の上野塾に在籍してくれている塾生は全員が「今より良くなりたい」と思っている者ばかりです。入塾動機は「お父さん、お母さんが行けと言ったから」で門を叩く者もいますが一旦塾生として通塾するようになったらそんな理由はどこかに飛んでいってしまっています。
うまく纏められませんが、一人ひとりの頑張りを皆に祝っていただきたい思いが、この紙上表彰に表れていることをお含みの上、毎月の通信に目を通していただきたくお願い申し上げます。どうか私の考えを汲み取っていただき、薄っぺらな得点だけを追い求めている塾ではないこともご理解願いたく思います。
このことを踏まえた上で、「わが子の成績は通信に載せていただきたくない」とご判断される保護者がみえましたら、お子様とよく話されてお返事用紙にその旨をお書き下さい。最後までお読みいただきありがとうございました。


                          10月号塾通信より抜粋
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