虹の架け橋

2004年の44歳から綴ってきたブログ。塾長として、男として、父親として、そして爺として、感じたことを記した記録。

架け橋 (Heart Bridge)

2004-10-13 | 塾長日記
架け橋(Heart Bridge)は塾長、上野義行が大切な塾生達、親御さんたちに贈るブログです。塾の現場はシナリオのない喜怒哀楽のドラマの連続。それを上野はどのように受け止め、子供達にどのように発信したか、何を学んで欲しいのかをこのブログで綴って行きます。

今週の「体育の日」の出来事です。上野は感動しました。
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今日は祝日。中3生が自主的に学習に来ている。芥見校で毎日塾に通う名物男のTG君だ。
彼は「僕は人の何倍も時間が掛かるから、塾に来て良いですか」と言って、毎日塾に通うようになった。今日も私が昼飯を食べていたら「お願いします」と大きな声で玄関から顔を出す。

「来たか!頑張るな。今日は何をやる?」と私が聞けば、「先週の期末対策本文が人より遅れているのでみんなに追いつきます。これをやって良いですか?」と・・・・
彼なりに計画を持って塾に通う姿勢が嬉しい。

私が飯を食い始めると、教室で机がガタガタ鳴り始めた。何をやっとるんかな???
なかなか鳴り止まないので私が教室に入ってみるとなんと、雑巾を持って机の上を拭いているではないか。「掃除してくれているんか?」
「自分たちが使う教室だからやってます」と・・・・。

彼は実直な本当にまじめな男である。不器用なところもあるが後輩にもよく慕われている。
私は人としてこういった男は尊敬する。なかなかこんな男いないぞ・・・。

勉強は苦手かもしれないが、本当に素直でまじめな男である。大人になってもこの気持ちは忘れずに居て欲しい。彼がこういった行動が自然にできるのは家庭環境が基盤になっていると思う。
以前彼の3者懇談を行ったときもお母さんの腰の低さや謙虚さが、印象的だ。

人が成長する過程の中で家庭の果たす役割、学校が果たす役割、塾が果たす役割、クラブ活動が果たす役割とそれぞれに課せられた役割があるが、根底に温かい家庭教育があることが重要であると改めて思った。

塾の役割。彼を志望校に入れてやること。半年後それが達成できれば私の役割を果たしたと言えよう。頑張れ、TG!
コメント (3)
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