ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

闇と光の慈愛のコントラスト(71)侵略

2019年11月20日 10時28分11秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(71)侵略
--侵略(021)殺戮--
窓から明かりが漏れる。
何もないように家族で団欒(だんらん)をしている。
これから恐ろしいことが起こるのに。
光の村人は、一軒一軒、闇の村の家に油をまき火をつけていった。
外側の周りの家100軒に火をつけた。
火は風にあおられ燃え上がった。
闇の村人は騒ぎ出した。
「何か煙たいぞ」
「家の屋根や壁から火の影が見える」
「大変だ。火事だ」
闇の村人は、慌てて家から出てきた。
扉を開けて出たところに光の兵士は立っていた。
「わ。誰だ。」
光の兵士は、よしゃなく切り裂いた。
「ズバー」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
女性も子供も区別はなかった。
容赦なく叩き切られて殺されていく。
難をのがれた者は、村を駆け回り、殺戮(さつりく)が起こっていることを伝えて回った。
火のついていない待ち伏せのなかったものは、武器代わりに農具の鍬(くわ)をもって広場に集まった。
アクデシアも騒ぎに気が付き家から飛び出てきた。
森の外れに十字架が照らし出されていた。
「あれは、アイリス」
アクデシアは、森をじっと見つめていた。
つづく 次回(侵略022)呪いの呪文

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