ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(25)--対決②--

2012年03月20日 12時35分46秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(25)

--対決②--

荒れる大地。
アース。
水は、荒れ狂い。
岩がむき出ている。
その上に老人が一人。立っている。
アクデシア。
前から、老人は居たのか?

イリノイスは、その老人、アクデシアの前に降り立った。

「私が創造主だ
 お前は、何をしている?」

アクデシア「私は見てのとおり老人さ」
いきり立つイリノイス。
「どこから来た?」
聖なる土地に、この薄汚れた老人。
「似合わん
 この土地には」

アクデシア「あなたは、私を握り締めた」

「何?」

アクデシア「私はそこにある闇だ」

イリノイス「ぬぬぬ
      俺が握った闇?」

アクデシア「そう 私は闇に住んでいたのだ
      イリノイス」
創造主だからと言って具現しただけで、主役は、そこにある生命かもしれない。

イリノイス「俺の名を
      ぬぬぬ」

アクデシア「ものは、相談だが
      私をこの土地に住まわしてはくれぬか?」
イリノイス「住まわす理由などないわ」言い放った。
アクデシア「そうでもないぞ」

アクデシアは、ふところから袋を取り出してイリノイスに渡した。
イリノイスは、袋を開けた。
そこには、りんごと種が入っていた。
「あ 金のリンゴ!」イリノイス
アクデシア「うまいぞぉ
      それを食べなさい」

「う そうか」イリノイスは、無造作に一口かじった。
(うぅう 力がみなぎる なんて味だ)
アクデシア「それは、金のリンゴ 命の泉
      この土地が、安定すれば
      それを植えるが良い
      わしは、この水辺の土地だけで良い
      天は、お主のもの
      地は、わしに管理させてくれ」

イリノイスは、迷った。金の林檎は、自分の手に既にある。
老人を追い出したところで返す気はない。
しかし、老人には、もっと、いろいろな生命が宿っているような気がした。
「分かった 管理するが良い」
アクデシア「ありがとう」と言うと懐(ふところ)から
また、袋を取り出し、手を突っ込み、中のものを空に撒き始めた。
緑や金や黒や茶の粉が空中に舞い散っていく。

イリノイス「何をする」

アクデシア「この土地を生きたものするのさ」



そして、今回、消えた命の行方を明らかにするため、
アクデシアは、イリノイスと対決しなければならない。
アクデシアは、イリノイスから本当の話を聞き出せるのか。

つづく 次回(対決③)


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