ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0213_東の王(003)裕也の冒険

2020年01月03日 08時13分23秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0213_東の王(003)裕也の冒険
--死神③--
(あなたの父は、世の中で悪をなしている。
 仏法に違背している。
 私は罰する)死神は言った。
(それは、女の子の責任ではない)
裕也は、、女の子に言った。
「もうすぐ、罪は終わる。
 南無妙法蓮華経を唱えなさい」
女の子は心で唱えた。
痛みは、止んだ。
女の子の恐怖は止んだ。
しかし、まだ、切り刻まれている意識がつたわる。
(うぅぅぅ。うぅ。
 なぜ。
 なぜだ。
 恐怖がない。
 恐れが伝わってこない。
 また、来る。
 これでは、終わらない)
死神は消えた。
裕也は、起き上がり手をかざした。
そして、力を入れる。
空中に光らるものが現れる。鏡だ。
裏には「南無妙法蓮華経」と書かれている。
「これを神棚に安置しなさい」
裕也は、優しく女の子に告げた。
つづく 次回(東の王004)死神四郎①
 
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0212_東の王(002)裕也の冒険

2020年01月03日 07時51分33秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0212_東の王(002)裕也の冒険
--死神②--
裕也は、尋ねた。
(阿修羅王と何が関係あるの?)
(うちの家。父が暴力団の組長なんです)
女の子は、答えた。
(それでだね。
 でも、神棚でしょ。
 なぜ、仏法なの)
裕也は、尋ねた。
(父は、南無妙法蓮華経を唱えたの。
 あの薄暗い異様な夜に)
(ハルマゲドンの時か。
 時間が止まった時。
 あの時、南の地球の人も罰を受けたんだね)
裕也は、心の中で思った。
(明日の夜中、また。やつが来たら教えてください)
裕也は、そう言うと起きて仕事の準備をした。
そして、時間は過ぎ。
真夜中が来た。
(ギィリ。ザク)
痛みを感じる。
(君は、誰?
 仏法の使いの者ですか?
 何故、腹を切るのですか?
 阿修羅と言っても子供だよ)
裕也は、尋ねた。
(私は、死神です。
 仏法に違背した者を罰する)
死神は答えた。
(この子は、何も違背していない)
裕也は、強く言った。
つづく 次回(東の王003)死神③

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0211_東の王(001)裕也の冒険

2020年01月03日 07時12分52秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0211_東の王(001)裕也の冒険
--死神①--
裕也は、ベットで熟睡していた。
昨日の仕事で疲れていたのであろう。
真夜中になったころ。
(うぅぅぅ)
お腹が痛い。
(何かが腹を切っている。
 剣先が腹を滑る感覚がする。
 誰を切っているのだ)
何者かが裕也の身に入っている。
(誰?
 僕の身に接(く)っいているのは)
裕也は尋ねた。
(腹を誰かが切りに来るの。
 毎晩。
 痛みに悩まされているの。
 このままにしておいて)
女の子が返事した。
人が身に入ると裕也はその子の痛みを感じる。
その子は痛みが和らぐみたいだ。
(分かった)
(こんな痛い気のない女の子を。
 誰だ。腹を切るのは。
 やめろ!)
裕也は怒号した。
(阿修羅は、仏法に帰依したのだろう。
 証を見せろ。
 阿修羅の子よ。
 また、明日も来る)
声がした。痛みは消えた。
つづく 次回(東の王002)死神②
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