史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

「西郷隆盛53の謎」 原口泉著 海竜社

2017-12-29 00:04:59 | 書評
薩摩藩の歴史研究の第一人者、原口泉先生の近著である。原口先生といえば、物腰柔らかく、語り口も優しい方であるが、本書もそのお人柄がにじみ出るような平易で分かりやすい読み物となっている。
「分かりやすい」ということが原口先生の(少なくとも本書の)ポリシーなのかもしれないが、それにしても海音寺潮五郎の「西郷隆盛伝」からの引用が目立つ。「53の謎」と銘打っているものの、本当に「謎」といえるのはほんの数えるほどしかなく、無理矢理「謎」に仕立てた印象をぬぐえない。読み通しても新たな発見に出会うこともなく、残念ながら内容は薄いといわざるを得ない。平易さ故、入門書としては良いかもしれないが、何冊も西郷関連本を読んだ後に読むと、物足らなさが際立ってしまうだろう。
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