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史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

ひたちなか Ⅴ

2017年07月09日 | 茨城県
(和尚塚)
 久かた振りに水戸の史跡を回ることにした。振り返れば二年前の「元治甲子百五十年」以来である。その間に圏央道が開通し、八王子から都心を通らずに常磐自動車道に直行できるようになった。自宅を午前五時に出発し、七時前には第一目的地であるひたちなか市の和尚塚に行き着くことができた。


和尚塚

 ひたちなか市には古墳が点在している。和尚塚(円墳)もその一つである。元治元年(1864)の天狗党の騒乱でもこの周辺が激戦地となり、天狗勢はここを陣地とした。現在でも見渡す限りの平地であり、軍兵が拠点とするにはこの古墳くらいしか見当たらない。
 この地が戦場となったのは、元治元年(1864)八月十一日のこと。


天狗勢稲荷山陣地跡

(鯉淵勢布陣之跡)


鯉淵勢布陣之跡

 天狗勢が陣地を置いた和尚塚から北に七~八百メートル行くと、道沿いの墓地に鯉淵勢布陣之跡と書いた石碑がある。両者が至近距離でにらみ合ったことを実感できる。
 鯉淵勢とは、天狗党(特に田中愿蔵隊)の攻撃から守るために、水戸鯉淵の農民を中心に結成された自衛団である。天狗党に対して無敵を誇った。


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