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セイアローズ糸島倉庫竣工しました!

順序が前後してしまいましたが、今月初めに福岡県糸島市でのプロジェクトが竣工しました。

家具メーカーのセイアローズさんの倉庫およびショールームです。

 

Project International Japanとの共同プロジェクト。インテリアデザインはセイアローズのデザインチームも加わり、構造はH&A構造研究所、設備はZO設計室、ランドスケープはオットーデザイン、施工は坂本建設が担当しています。

地域に溶け込んだ「倉庫らしくない倉庫」がクライアントのご要望でした。倉庫と言えば、箱形のどでかい建物が定番です。商品を単に置いておくだけの場所ですから、土地の安い郊外の広い場所に、出来るだけ安く単純な箱を作るというのが、通常の発想です。緑豊かな郊外に突如として現れる巨大な箱。廻りはコンクリートで固められ、トラックや車が廻りを囲む。そういった風景は今や日本の各地に見られ、風景の断絶を生み出しているように見受けられます。もちろん、倉庫だけではなく、ショッピングセンターもそんなもんです。派手な色彩や巨大な広告が加わりますから、景観的なインパクトはもっと大きいかもしれません。

糸島市は近年、福岡の湘南と呼ばれていて、気の利いたレストランや古民家カフェなんかも増えてきているようですが、田園風景の中に古くからの集落が点在するような場所です。ここ最近、そんな場所にも安風情な箱物施設の波が押し寄せようとしています。

この建物は1400㎡弱なので、倉庫としては小さめですが、それでも周辺の街並のスケールからすれば、大きいものであることは間違いありません。どかんと大きな箱を置くのではなく、小高い山を背景にして、山形のボリュームをずらして配置することで、適切なスケール感を生み、前面にも植栽を植え、自然に溶け込むようにしたのです。

 

倉庫は商品の置き場所ですが、作業をするのは人間です。機能性重視であっても、働く人が快適であることは重要です。通常、倉庫の内部は暗いものですが、ずらしたたボリュームからスリット状の光を取り込んでいます。UVカットのフィルムを貼り、紫外線を避けています。内部は鉄骨剝き出しですが、構造あらわしの力強い空間です。

 

機能的には倉庫がメインですが、一部に展示スペースも設けています。2階は事務スペースです。展示の家具が入ればまた違った感じになりそうです。

 

以前、Facebookに倉庫が出来ましたよとご報告したら、倉庫を利用したカフェかオフィスですかと勘違いされました。正真正銘、物をストックする倉庫なんですが、勘違いされるような建物なら、きっと成功と言えるんでしょう。もし将来、倉庫でなくなる時が来たとしても、自然に他の用途に転用できるような気がします。

この施設の正式名称は、「セイアローズ糸島ロジスティックス&ショールーム」です。ロジスティックスというのは「物流の工程」というような意味です。単なるストックヤードではなく、物流と交流の拠点にしたいというクライアントの思いが表れているネーミングですよね。我々、設計や施工チームも何とかその思いが具現化できたのではないかと思っています。

 

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黒板塀の街並みの復活<上山囲碁クラブ>

ブログではご報告していませんでしたが、かみのやま温泉でのリノベーションが竣工しました。

上山温泉研究所の田賀氏、山形の施工会社シェルターとの共同プロジェクトです。

昭和初期に建てられた古い湯治旅館を現在は温泉付の囲碁クラブとして活用しているのですが、いつの時代かに建物や街並にそぐわない安易な改修が施され、正直、冴えない建物になっていました。

その建物に、イメージは伝統的な形を継承しつつも、新しい形を加えて、機能更新しました。

建物がかなり傷んでいて、機能もだいぶ変えなくてはならず、遠方という不利な条件もあり、正直、難しいプロジェクトでしたが、どうにか形になりホッとしています。

中は改修が繰り返され、和だったり洋だったり様々な様式が混在する状況でしたので、開き直りの精神で(笑)「つぎはぎ」をむしろ肯定的に捉え、なんとか格好をつけました。外は、壁をやり直した部分は、地域の建物形式である「黒板塀の街並み」にならった板貼りとし、アルミサッシュの窓には縦格子をつけ、これもなんとか一貫性のあるデザインになるようにしました。

かみのやま温泉の状況は残念ながらあまり芳しくありません。囲碁クラブがある湯町は温泉発祥の地にもかかわらず、まともに営業している旅館は一軒だけ。廃屋や空き地が点在するのは、街としては非常に良くない状況です。ただ、マクロビのレストランが出来たり、古い湯治旅館を改修して住居にされる方が現れたり、少しずつ明るい状況も生まれつつあります。

この温泉施設もオーナーさんが個人の力で街の復活に貢献したいという思いで始まったものなのです。建物は完成しましたが、カフェや温泉の営業はまだこれからです。是非、地域の人に愛される施設として育っていって欲しいものです。

 

1階は板貼り窓には縦格子をはめて黒板塀の街並みを再現

 

左が温泉の入口。内部にも縦格子の表情を取り込んでいます。

 

内湯だけですが、贅沢な木のお風呂

 

 

土間カフェの奥が囲碁クラブ

 

昭和レトロ?の土間カフェ

 

土間カフェの奥にある和カフェ

 

土間カフェの中央にある厨房

 

ちょっと奥ゆかしい雰囲気のトイレの入口

 

光を取り込んだ落ち着ける雰囲気のトイレ

 

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「横浜の風と緑を感じる家」上棟しました!

冬に地鎮祭を行った「横浜の風と緑を感じる家」(横浜SA邸)ですが、猛暑日となった8月初旬、無事上棟致しました!

設計変更なども行ったため、スケジュールが少し延びていたんです。

それから若干工事が進んで、現在は外壁の合板を施工中です。3階建で準耐火構造にしなくてはならないため、構造材は全て壁の中に隠れてしまいますが、土台や柱は国産の桧や杉を使っています。建て主さんもいい材料ですねえと非常に喜んでくださいました。

これから秋の竣工に向けて、急ピッチで工事は進んでいきます。進捗状況を見るのが楽しみですね。

 

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事務所を三鷹に移転しました

すっかり、御報告が遅くなってしまいましたが、この度、事務所を三鷹に移転致しました。住所としては武蔵野市になります。

千駄ヶ谷に事務所を構えて20年になりましたが、最近は地方の仕事も増え、都心であることのメリットがあまり感じられなくなっていました。むしろ、通勤に時間がかかる、家賃が高い、車の騒音がうるさい等のディメリットも目立つようになっていました。

20年間に積み重なったものを一度断捨離して、リセットする必要もありました。

三鷹は23区外ではありますが、ご存じのように武蔵野・三鷹エリアは住みたい街ナンバーワンになるほど、利便性と環境が両立した街です。商業施設やオフィスもたくさんありますので、仕事をするのになんら不便さはありません。

新事務所は駅から徒歩12分と若干遠いですが、自分的には気分転換にちょうど良い距離です。遠いと感じられる方は三鷹駅北口からバスが日中でも2分ごとに出ていますのでご利用下さい。7階の角部屋なので、南は駅方面が望め、西は丹沢、奥多摩、富士山が一望できます。

新しい場所に事務所を構えて、心機一転、仕事に励む所存です。お近くにお寄りの際は是非お立ち寄り下さい。

今後ともよろしくお願い致します。

 

新事務所からの景色。高いビルは三鷹駅前のタワーマンション

 

床にはアカシアのフローリングを引きました。賃貸ビルなので単に置いてあるだけですが、実があるのでそれほどズレません。

 

新事務所住所
       植本計画デザイン一級建築士事務所
       〒180-0013   東京都武蔵野市西久保3-2-1 アルベルゴ武蔵野701
       Tel               0422-27-7150
       Fax              0422-27-7151
       Mail                  shun@uemot.com(変更ありません)
       web             http://www.uemot.com(変更ありません)
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ミヤマキリシマ大群落@九重山

山好きの方はわかると思いますが、久重山の全山ピンク色に染まるミヤマキリシマの大群落は一生に一度は見ておきたいもののひとつです。チャンスはこの時期のわずか一週間。

昨日糸島の現場に行くことになったので、千載一遇のチャンス。

梅雨の真っ只中なのに、奇跡的に晴れましたが、残念ながら今年は暑いので、花は終わりかけでした。

それでも、感動しました。たぶんもう来れないでしょう。一生に一度の体験でした!

 

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ワインを飲みながら原稿の執筆中

ワインを飲みながら、書籍の原稿の執筆中。
こういうのって、真面目に机に座ってもはかどりませんよね。
かといって、机に座らずに飲んでたら、はかどりません。
そこで、飲みながら原稿書くことにしたんだけど、やっぱり、はかどりません(笑)

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中学生がやって来た!

昨日、私の事務所に7人の中学生がやって来ました。修学旅行を利用した体験学習なんだそうです。秋田県大館市立第一中学校3年生の7人の生徒さん達です。

中学生の訪問を受けたのは今回で3回目ぐらい?でしょうか。自分が中学生の頃はそんな気の利いたプログラムはありませんでしたが、今は結構いろんな学校でそういう学習がされているようです。早めに職業機会に触れるのはいいことですよね。

仕事の際の心構えとか、そういう話もしましたが、やっぱり抽象的な話より、実作の模型や写真に惹かれてましたね。

どうして私のところに興味を持ったの?と聞いたら、大きな建物よりも小さな建物の方が興味があるんだそうです。それ以上、深くは突っ込みませんでしたが、なんかピンと来たものがあったんでしょうね。自分は中学生に受けるのかな(笑)。

大きい建物は大雑把になりがちなのと、いろんな力学が作用しますからね。小さな建物の方が、シンプルで緻密に作れることは確かです。大きい建物を手がけた方が儲かるよ、とかそういう下世話な話は止めときました(笑)。中学生でそんな打算的な話は嫌ですよね。大人になれば現実をいくらでも見なくてはいけませんからね。

自分は学校では教えてないので、若い人に「何か」を伝えられる貴重な機会でした。

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倉庫っぽくない倉庫@糸島

倉庫って聞くと、どんな建物をイメージしますか?

大柄な切妻屋根が横たわっているイメージではないでしょうか。

今回の倉庫は福岡県の糸島。バイパスのすぐそばの非常に目立つ場所。家具屋さんの倉庫で一部ショールーム機能もあるので、「倉庫っぽくない面白いデザインにして下さい」というのがご希望でした。

いろいろとスタディーした結果、出てきたのが屋根が少しずつズレていくイメージ。

古い集落も近いので、スケール感を出しつつ、特徴的な形を提案しました。ズレは不整形な敷地にも対応し、ズレた切り口から光が取り込まれ、内部の用途に合わせてボリューム感も微妙に変わっていきます。

倉庫といってもこれだけ複雑だと設計は容易ではありません。

今回はPIJの菓子野氏に一緒にやらないかと声を掛けていただいた仕事。彼は大学の建築学科の同級生なんですよね。設計チームのメンバーは、菓子野氏に加え、構造はH&A構造研究所。設備はZO設計室。皆さん優秀な方達ばかりで、こまめにいろんなことを調整し、施工会社も決まり、まもなく着工というところまでこぎ着けました。

これから福岡でもつ鍋を食べる機会も増えそうですが、現場に入ったらまたレポート致します。

 



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Edge Wall House

ここ数日はいろんなことが重なり、猛然と働いていましたが、昨日、確定申告の提出を終え、ホッと一息。

業務日報を見直してみたら、ここ半年の休みは年末年始も含めてもわずか7日。 それだけみると完全なワーカホリックですが、もちろん、この仕事はやみくもにやればいいというものではなく、アイディア勝負の面も大いにありますから、心と体に疲れが溜まらないように、適当に息抜きしながらやってます。

とはいっても、趣味がランニングだったりするんですが(笑)。でも、頭の疲労と体の疲労は違うんで、それはそれで息抜きになるんですよね〜。

今回ご紹介するのは、今進めているあるお宅の模型。考えてみれば、今までブログでは現場報告ばっかりで、模型はあんまり出してなかったんですよね。

場所は西東京のお山に近いところ。シャープな外観&ワクワクするような空間がご希望ということで、プラン提案には結構プレッシャーがかかりましたが、とても気に入っていただけて一発でOK。

変形敷地を生かした個性的なフォルムと向きによって見え方が全く異なるのが特徴です。内部もボルダリングウォールとかがあったりするんですよ。

もちろん、まだまだこれからなんですが、楽しい建物になりそうです。

 

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「視線の拡がりを感じる家」竣工の御報告

この度、伊賀上野の中里工務店さんから「視線の拡がりを感じる家」の竣工の御報告を受けました。建主さんも非常に喜んでおられるそうで、嬉しい限りです。

一昨年から年に数棟程度ですが、R+Houseの仕事を手掛けています。

工務店さんからのお仕事ですが、プランニングという最も重要な部分を請け負っています。何度も言いますが、時代の趨勢は"ワンストップ・ソリューション" 設計事務所が不利な時代になったことは間違いありません。

もちろん、設計事務所が優れているところもたくさんありますが、第一に期待されているのは“デザイン”です。“建築家”として、得意な分野にリソースを集中することによってむしろ強みが発揮されるという考えです。さらに、R+Houseで得たノウハウが通常の設計監理業務にも生かされます。そちらの方も引き続き頑張っていますよ。

建主さんは良い設計が手に入り、工務店さんは地域の中で“デザイン”というアドバンテージが得られ、建築家は自らの最も得意な部分にリソースを集中できる。全員が喜ぶWIN×WINのひとつの形ですね。

 

デザイン住宅っぽくない"家形"のさりげない外観

 

一段上がっていて、庭もある広々とした敷地

 

視線の抜けを感じるアプローチ

 

奥まで見通せる広い玄関

 

LDKは梁をあらわしにして天井を高くしています。

 

緑を切り取る正面の窓とキッチン

 

階段奥のワークスペースと水回り。北側も視線の抜けを意識

 

庭へとつながるリビングの開口

 

BBQも楽しめるテラスと庭

 

階段を上がると北側の景色を切り取る窓

 
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