人生行路の旅,出会いと別れのソナタ

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<動静?> 尋ね人/30余年にわたる空白を超えて!

2013-02-01 | 番外雑記 (近況など)
● かつて(1970年代後半)フランス語を共に学んだ旧友の消息は?
 すでに30年余りの歳月が流れ去った.当時(1976~1980年頃)都立大学に学んでいたころ,第2外国語(フランス語)の学習を通じて一人の友人と知り合った.学年は友人のほうが上で,しかもフランス文学専攻であったが,年齢は筆者のほうがかなり上であった.サン=テグジュペリの『星の王子さま』やスタンダールの『赤と黒』などの読書会を通じて,友人はたいへんに辛抱強く付き合ってくれたことを思い出す.>
 フランス語の学習では,大学の授業だけでは飽き足りず,アテネフランセや日仏学院にも共に通っていた.そんなある時(1978年2月末頃),日仏文化協会が主催する『第12回 フランス研修旅行』にいっしょに参加する機会があった.22日間にわたる結構な長旅で,フランスのほかオランダやスペイン,イタリアの一部にも足をのばした思い出深いものだった.海外旅行はこれが初体験だったが,たまたまパリで添乗員が置き引きに遭い,パスポートを無くして引率できなくなったことから,筆者が「にわか添乗員」として一部区間の道中案内を引き受けたこともあった.

 この友人との付き合いは,フランス語の学習だけでは終わらなかった.手に負えない「比較文学論」などという難解なテーマに挑戦してみたり,また数学や物理学に関連した多様なテーマ(これは筆者が理学部所属であったことが影響した)に迷い込んだりもした.短い期間の中ではあったが,拙いながらもたいへん密度の濃い討論の蓄積があったのは事実である.その結果,いわば二人の合作とでもいえる1本の労作(論文もどきのもの)が残された.仕上げたのは友人のほうだったが,どいうわけかその原稿は筆者の手元にいまも保存されている.

 最近,その労作を電磁ファイルに変換しようと再び読み返す機会があった.作業を進めるほどに,上述した当時の情景が懐かしくもアリアリと脳裏によみがえってきて,複雑な思いに駆られている.振り返れば,卒業後はお互いの進むべき道や取り巻く環境に何らかのすれ違いが生じたためか,消息が途絶えてしまってすでに久しく,なんと30年以上も経ってしまった.この複雑な思いは,ひょっとすると筆者の齢(よわい)を重ねた老境が手伝っているのかもしれないが,人間,生きているうちになんとか過去を客観化して懐かしむことがあっていいようにも思う.

 広い海原(インターネット空間)に浮かぶ小枝を捜すような思いでこのブログ記事を書いているが,ともあれ同窓の絆は筆者の深い地下水脈の中で静かに息づいていたことは確かである.もしかしてこの一文が,その内容に心当たりのある友人・ご本人,または閲覧者の中でこの友人の消息に心当たりのある方の目にとまったら,ぜひとも筆者宛てに連絡メール等をお寄せいただきたい.
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(2013/02/01,東京にて,筆者)