綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

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横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

■ダイヤモンド社発行の「超入門 資本論」は、資本主義の仕組みの理解には有益だが、結論が個人的すぎ

2014年07月20日 | つぶやき

 ダイヤモンド社から「超入門 資本論」という本が今年の5月に発行されました。著者は経済ジャーナリストの木暮太一氏。

 読みやすい文体で、マルクスが書いた資本論のエッセンスを解説してくれます。

 
 氏は、資本論は、「ぼくらが今生きている資本主義が、どんなルールで成り立っているかが書かれている」、「共産主義の経済学ではなく、資本主義の本質を研究しています」と書いています。
 そして、資本論のエッセンスを3つに集約しています。

 ●ポイント1 「価値」と「使用価値」の意味を理解し、その区別をすること。
 ●ポイント2 「剰余価値」に意味を理解し、それが生まれるプロセスを知ること。
 ●ポイント3 「剰余価値」が、やがて減っていくことを理解すること。

 このエッセンスを理解するには、とてもわかりやすい本です。

 

 しかし・・・・。 この資本論が解明した、資本主義の矛盾によって苦しめられている人々へのあたたかい視点はありませんでした。
 この矛盾は矛盾のままでさておいといて、この資本主義の中で、こうすればあなたは勝ち抜くことができますよ・・・、という提起に終わってしまっているのです。
 しかも、その提起を実現させることのできる人は、ほんの一握りの人だけ・・・。

 私には、そう読めてしまいました。

 

 私は、自分が秀でて勝ち残ることを喜ぶ生き方を選んでいません。苦しんでいる人々とともに苦しみ、その社会の矛盾を全体として一歩一歩解決して、人類社会を少しでも進歩させたい、大言壮語ですが、そういう思いです。

 

 そういった意味で、この本は、資本主義の基礎を理解するには有益ですが、それ以上のものではないと思います。ちょっと期待していたので残念です。 

 

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