大橋秀行の試合を生観戦した日

 今から30年前の今日88年10月18日に後楽園ホールで後のWBA
&WBCストロー級王者・大橋秀行の試合を観戦した。


 この年の6月27日に同じ後楽園ホールで14度防衛中のWBC:J
フライ級王者・張正九に挑戦した大橋は、3Rに3度ダウンをした

に右のカウンターを決めて王者をグロッギーに追い込んだものの

しきれず最終的に8RTKO負け。


 その再起戦がこの試合でフィリピンのロミー・セミザ相手にで立
ち上がりから攻勢をかけた大橋は、3Rに左アッパーのボディブロー
で倒しKO勝ちしたわけだが正直言って大橋といえば右のカウンター
が武器の強打者というイメージだったのでボディブローで決まるとは
思わなかったので驚いた。

 というのも会場では大橋の右ばかりに注視していたのだが左脇腹を
叩いた後に右を打ち込むと思っていたら、その前に突然セミザが倒れ
たので一瞬何が起きたのか分からずインタビュー終了後に放送席のモ
ニターで確認したら左アッパーが脇腹に当たってワンテンポ置いて倒
れたというものだった。

 いわゆる‘ディレードリアクション’というヤツで、こういうのを
生で見られたのは初めてだから今でも録画中継をビデオに撮っている。

 当時の日本ボクシング界は世界挑戦7連敗中で後に後に20連敗と
るのだが、その切り札的な存在が大橋で3度目の挑戦はストロー
級に
落としての挑戦という方針の再起戦だった。


 そしてセミザ戦から3試合を挟んだ1年4ヵ月後の90年2月7日に崔
漸煥をKOしてWBCストロー級タイトルを奪取したパンチが、
この左
アッパーのボディブローだったのだから そのパンチの初披露を
見られ
たのは感慨深い。


 そういう意味では同じ日に川崎球場で行なわれていたバファローズ
対オリオンズ戦に行かずに、後楽園ホールに行ったのは大正解だった
わけで生観戦した思い出の一戦の一つでもある。

 ちなみに今回の試合はエキサイトボクシングとして民放TV中継の
中では唯一関東ローカルではなかったので福岡でもOAされたわけだ
が、実は放送席のモニターでVTRを見に行った時にTVに映ってい
た事から東京はおろか地元の友人達にも‘ボクシング見に行っていた
ろう’と言われたのもいい思い出だ。

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