寺内貫太郎一家が終わり

 BS‐12でOAされていた寺内貫太郎一家が昨日で終わった。

 このドラマは今から43年前の74年にOAされていたわけで当時は
長男の周平を演じていた西城秀樹目当てにチャンネルを合わせてい
たのだが、見ているうちに寺内貫太郎を演じる小林亜星の個性が強
烈で貫太郎と周平らの乱闘シーンの楽しさも相まって毎回のように
見ていたわけだ。

 とはいえ当時は毎回見る事ができなかったし再放送も時々しか見
られなかったため、こうして再放送されたのをいい事に1話から見
る事ができたのだが一緒に見ていた娘も興味を持って楽しんでいた。

 やはりというべきか娘も最初は乱闘シーンをはじめとしたギャグ
場面が目当てだったようだが、見ているうちに貫太郎さんが何でも
奥さんに言いつけるシーンなど祖父の行動パターンを思い出すもの
だったので娘にも‘ひいじいさんもこんな事ばかりしよったんぞ’と
教えたりしていたのだ。

 あまちゃんの脚本を書いた宮藤官九郎が‘今の人達にとって昭和40
年代あたりの物語は我々が戦前の物語を見ている感覚’と語っていた
ようだが、正しく寺内貫太郎の時代は平成生まれの娘にとってひと
時代前の作品なわけで興味津々だったわけだ。

 主役の小林亜星だけでなくばあちゃんを演じた樹木希林をはじめ
職人の岩さんを演じた伴淳三郎や先日亡くなった左とん平が演じた
タメさんに花くまの由利徹ら芸達者な俳優が揃っていたし、特に当
時30歳だったにも拘わらず40歳も上のキャラを演じていた樹木希林
の存在なくして寺内貫太郎一家は成立してないと実感するものだ。

 とりあえず1話完結のエピソードではあるものの娘の静江がバツ
イチで子持ちの藤竜也と結婚の意思を示したところから物語が始ま
り、いろいろとすったもんだの結果 静江の結婚が決まっただけで
なく浪人中の周平が石屋を継ぐ事を表明して終わるまで39話をか
けてじっくり描いているのは1クールのみの10話ほど終わらせて
しまう今のドラマにはないものだろう。

 この時代のTBSは‘ドラマのTBS’と言われたぐらいドラマをヒッ
トさせていたのだが、こうして ほぼ全話見ているとTBSのドラマ
が面白かったのが分かるような気がする。

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