ミラーマンでは5話を担当した藤川桂介の4作目にあたるEPだが、このEPを
最後に藤川桂介は4クール目に復帰するまで離れる事になる。
2クール目の特徴であるインベーダーが操る怪獣で18話に登場したアロザと
似たキャラであるスフェノドンと、インベーダー自らが変身する怪獣ダークロンが
登場するという豪華版だが藤川桂介が担当したマルチと違い3話に登場した
時とは全く違うキャラになっているのが残念だ。
もう1つの見どころが帰ってきたウルトラマンで使用された潜水艇MATサブが
SGMが初めて使用するメカ・原子力潜水艇パシフィック号として登場する。
相模沖を航行中だった船舶が7隻も沈没する事件が起きたので沈没現場の
取材に行った京太郎はモーターボートを操縦する老人・坂上を発見し追跡する
のだがライフルで威嚇され、その音に反応したスフェノドンが海中から出現
すると尾で坂上をなぎ倒して海中に消えた。
京太郎が撮影したスフェノドンの写真を見たSGMは7000年前に絶滅した大
トカゲの一種と断定し、インベーダーがアロザの時同様改造したのではないか
と推測し原子力潜水艇・パシフィック号で掃討するべく出動。
一方 御手洗博士は京太郎と救助した坂上老人を見舞っていたところにイン
ベーダーが壁から抜け出して襲撃してきた。
辛うじてライフルで撃退した坂上は調査船の乗組員だった長男がスフェノドン
に襲撃されて行方不明になってしまったため仇を討つためにスフェノドンを
狙っていたのだが、実は3ヶ月前に国立研究所のサボテンをスフェノドンが食
べていたのを目撃していた。
つまりインベーダーはスフェノドンに神経を麻痺させる成分があるサボテンを
食べさせて禁断症状から凶暴化させていると博士が推測。
その頃パシフィック号は海底でインベーダーの秘密基地を発見したが そこを
守っていたのがスフェノドンで、ロケット弾を放って応戦するものの逆襲に遭い
遭難してしまう。
京太郎は国立研究所の砂漠を歩いていたら はたしてスフェノドンがサボテンを
食べに現れたのでミラーマンに変身して戦い始め死闘の末シルバークロスで
倒したのだが、その様子を見ていたインベーダーがダークロンに変身。
ダークロンは爪を発射したがミラーマンは それをキャッチして投げ返すと それ
が突き刺さり倒されるのだった。
勝ったミラーマンは海中に飛び込んでパシフィック号を救助したのに対し、海底
のウラン鉱脈を探っていたインベーダーの秘密基地は証拠を消すために自爆
して事件は終わりを告げたのだった。