天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー

無常から絶対無にいたる哲学の実相を平易なことばで綴り、人生に即した叡智のあり方を解きあかす。

6-5「苦悩と絶対者の意図」天川貴之

2018年04月29日 | 哲学(本文)
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あの稲盛和夫をして
こう言わしめた書籍
『精神的ジャパニーズドリーム』
「京都賞受賞の可能性がある」
そして
『理念哲学講義録』
「更によくなっている」
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理念哲学講義録~哲学的エセー~天川貴之
第六章 厭世観と楽天観について


第五節 苦悩と絶対者の意図

さらに、「人生と世界の本質は苦悩である。」という見解についても、
より高次なる立場から解釈しておきたいと思う。
「人生と世界の本質は苦悩である。」ということは、
通常の煩悩の内にある人間にとっては真理である。
この原理について、
何故このようになっているかと考察してゆくと、
そこに、絶対者の意志があるといわざるをえないのである。
しかし、この絶対者とは、
ショーペンハウアーの述べるような、
「盲目的」実在ではない。
限りなく合理的な叡智的実在である。
この地上は、あえて絶対者が、
煩悩に包まれたままでは、
苦悩の人生となることが予定されていると考えられるのである。
故に、かかる絶対者の配慮を忖度すれば、
地上のありとしあらゆるものは、
それがたとえ苦悩の源であっても、
積極的に受けとめなければならないということになるのである。
その意味で人生におこるすべてのことは無駄はなく、
すべては精神の糧であるといえるのである。
ある時は、精神を磨く砥石になって下さっているし、
ある時には、
人生の芸術を彩る素材になって下さっているものなのである。
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