愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

愛媛県の自然災害伝承碑 松山市大可賀

2019年10月25日 | 災害の歴史・伝承
松山市大可賀2丁目にある御名号堂。ここは明治17年8月25日、台風による高潮により海岸の提塘が決壊。海水が集落に流入して50人以上の犠牲者を出すという大惨事。その犠牲者の供養、納骨のために建てられたお堂。

この災害での犠牲者の三回忌に建てられたのが溺死者招魂碑。御名号堂の境内に建つ。

愛媛県内でも代表的な自然災害伝承碑(ただし、まだ国土地理院の自然災害伝承碑マークには登録はされていない。)

高潮被害は平成3年台風19号でも松山市や松前町、伊予市海岸部では大きな被害が出ている。中予地方、松山市における典型的な災害(高潮)の記憶を今に伝えている石碑といえる。


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