愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

新刊『触穢の成立ー日本古代における「穢」観念の変遷ー』

2013年03月28日 | 民俗その他
新刊本です。

大本敬久『触穢の成立ー日本古代における「穢」観念の変遷ー』(A5判、134頁、創風社出版)

学生時代 1992~94年に書いた原稿です(ワープロ 文豪mini5で入力)。95年に愛媛に戻ってからこのテーマから離れていましたが、縁あって冊子にしていただきました。

本書の概要はこちら。
http://www.soufusha.jp/book/new.html#syokuenoseiritu

【内容】
「触穢」と「罪穢」。日本文化に深く刻まれたケガレ思想。六国史の「穢」の記載や、弘仁式、延喜式の穢規定など古代日本における文献史料を分析することにより奈良時代、平安時代初期から中期のケガレ観念の変遷や「触穢」の成立過程を明らかにする。古代のケガレは「罪穢」に収斂されることがあるが、古代、中世、近世、近代と各時代の「罪穢」の用法の変遷についても提示にし、歴史学、民俗学におけるケガレ論の論点と課題を整理する。

【主要目次】
序章 ケガレと穢
第一章 ケガレ・穢に関する研究史と課題
第二章 触穢規定成立以前の「穢」
第三章 触穢の成立
第四章 「罪穢」の用法と変遷
第五章 触穢思想の成立と仏教との関係
結語


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