宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2007/04/27
(続き)
魚三酒場を出て門仲の街をさらにプラプラと歩き、だるまを通り過ぎて次に向かったお店「大坂屋」についたのは17:45頃。



夕暮れの空ですが、陽が長くなりましたね。お店の前にはいい感じで白地の暖簾と赤提灯があります。



暖簾をくぐりがらがらと引き戸を開けると、小さなカウンターの中におかみさんがお一人。いらっしゃいませ、どうぞと席を促してくれます。思っていたのとは違う、ずいぶんコンパクトなお店の作りですね。そして他にお客さんはいらっしゃいません。右隅の席に座り、まずはビール、そして煮込みをお願いすると「適当に5本お取りしますね」とおかみさん。お通しのおしんことビールを置いてくれて、それから煮込みを鍋から一本一本丁寧にすくいだしてくれます。



こちらの煮込み、太田和彦さんによると大はし・岸田屋・山利喜の三大煮込みに次ぐとして宇ち多゛・大坂屋で東京五大煮込みともいわれる逸品。甘めの味付けで、短い串に二きれ刺さっています。甘めな味付けながら、これは美味しいです。普通ならぺろっといけそうなところ、一本のビールでじっくりいただくことにしました。おかみさんといろいろ話をしていると、常連さんらしき二人連れのお客さんが入店され、おかみさんに「フワを入れてね」と注文されてます。



「はい」とおかみさん、物静かに鍋から煮込みを選んでよそいます。なんだかゆったりと時間が流れていく、そういった感じです。



壁の写真は先代の方でしょうか。大正13年創業という歴史を感じさせます。他にもお客さんがいらっしゃったので、そろそろおいとますることにしました。煮込み5本とビール一本で1,250円でした。



30分ほどの静かなひととき。初めての大坂屋を満喫して、門前仲町から家路についたのでした。
(おわり)

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