国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

石原さんもう消えてくれ

2012-11-12 01:00:00 | 政治外交

(オウムとの深い関係をハマコーに暴露された石原さん。この人の尽力で宗教法人に)

何でこの人の動きがいまだに話題の中心になるのかがわかりません。
バカ息子を首相にさせたくて前言を翻してまで立候補した都知事選。
今度も当分日の当たらない長男の希望をつなぐための国政再挑戦でしょうか。
それとも自分が首相になろうと思っているのでしょうか。
まさかとは思いますが。

この方、結構いいこと言うように聞こえます。
しかし大体は思いつきで、深く結果は考えていない。
「慎」太郎というネーミングに込められた親の望みは叶わなかった。
実務能力や政策作成能力はまるでなく、失敗します。

話題作りのスタンドプレイは得意。
しかし動き出すと怪しげな取り巻きに丸投げ。
そして失敗については口を濁して逃げまくる。

尖閣がいい例。
心情的には憂国の士。
そんな時期もあったのでしょう。

「ノーと言える日本」の頃です。
でもすっかり変わった。
今はアメリカの軍産複合体のエージェントですね(単純に利用されているケースも考えられます)。
彼らに生命まで脅されたのか、或いはオウムやその背後にいる宗教団体との繋がりで弱みを握られているのか。

尖閣に関する動きは国益に全く適っていません。
日本が実効支配しているのですから領土問題はない、と言っていればいい。
故意に中国を刺激したのは日中間の軋轢を必要とする連中に利用されているからですね。

冗談もほどほどにしてほしいですが、尖閣購入をぶち上げたのが米国滞在中。
しかも軍産複合体系シンクタンク、反共で冷戦を指導したヘリテージ財団での会見ででした。

ボー・シー・ライ事件で権力闘争が発生した中国はこれに飛びついた。
困ったときは「外敵」です。
それに「領土問題の存在」をわざわざ日本側から提示してくれたのですから張り切ります。

しかも念がいってますね。

その後の政府の買い取り発表が盧溝橋記念日。
買い取り日は満州事変の日。
中国に対する露骨な挑発です。

憂国の念にかられて尖閣資金を寄付しちゃった方。
わかってますか?
石原さんと同じ「思いつきの人」では国益は守れません。
それとも、あの小島のことで本当に中国と戦争する気なんですか?

まあ、こういう因縁の日をわざわざ選ぶのは日本人の発想ではないですね。
一連の動きに一貫して軍産複合体の関与が想像できます。
東アジアでの緊張感が高まれば武器が売れる。

万が一、戦争が始まれば大儲け。
ナイやアーミテージのようなごろつきジャパン・ハンドラーズは米軍が加勢をするようなことを言っていますが嘘でしょうね。
日米安保でアメリカが参戦するには議会の承認が必要です。
尖閣のためにアメリカ人が血を流すなんてありえますか?

よくても後方支援。
それどころか米中共同演習をする友好国。
バネッタ国務長官らのオバマ派は親中です。
米国としては日中両国を煽りつつ中立を決め込むことになりそうです。

中国では日本の動きの裏に米国がいることは常識とか。
日本では大手メディアに目隠しされた人が多い。

石原さんの功績を全否定するつもりはありません。
勿論新東京銀行の大失敗(1400億円の公金支出)やオリンピック誘致のムダ金使いは許せない。
しかし都のディーゼル規制や銀行に対する外形標準課税はある程度は評価してもいいと思います。

でもディーゼル規制もそうですが、石原さんがよく口に出す環境への嘆き。
素直に聞き流せません。
あと100年で地球文明は大危機を迎えるというアレです。
ホーキンズ博士の引用ですね。

しかしよくある構図でグリーン・エネルギー=原発。
この人の魂胆は原発推進です。
どうしても核兵器を持ちたいらしい。
安全保障のためらしいですが、本当に有効でしょうか。
カネがかかりすぎるということで英国は自分で放棄することを考えている。
オバマも廃絶の道を選び、これをサポートする勢力がノーベル賞を与えました。

それより原発こそが安全保障の弱点です。
311で明らかになった通り、電源を破壊すれば原子炉を冷却できなくなり大事故は簡単に起こせる。
福島では半日でしたっけ?
非核ミサイルを撃ち込むか、テロ攻撃で日本は「終了」です。
全国の海岸線に50以上も自爆装置を抱えているわけです。

どうやって原発を敵国の攻撃や反社会集団から守るの?
タカ派の人はちゃんと答えて欲しいですよね。
「考えたくないことは考えない」という国民性でしょうか。
安全保障を語る資格もないですね。

田中良紹さんの記事。
全面的に賛成です。

石原東京都知事辞職の憂鬱

引用はじめ

石原氏は政治家と言うより情緒や感情に流される「ただの人」にすぎなかった。
「ただの人」を東京都知事に選んだことは日本の不幸だと私は思った。

もとより石原氏は東京都が買う事など考えてはいなかった。
手続きが面倒だからである。
(中略)
石原氏は結果的に値段のつり上げに利用された。
そして予想通り中国の反日運動に火がついた。

私の知る右翼民族派は(中略)は石原氏の尖閣購入をただの「愛国ごっこ」に過ぎないと言う。
だとすれば「ごっこ」のために日本企業は襲撃され日本経済もマイナスの影響を被る事になった。

しかし石原氏の願いは外れ息子は自民党総裁になれなかった。
(中略)
このままでいるといずれ集中砲火の攻撃を受ける可能性がある。
「尖閣購入で国益を損ねた石原」のイメージを塗り替える必要がある。
それが今回の都知事からの転身である。
そこで昔のように「中央集権打倒の石原」のイメージに塗り替える事にした。

そのためには大阪維新の会の橋下市長を頼るしかない。
私の見るところ石原氏は懸命に橋下氏にすがりつこうとしている。
橋下氏は表向きつれないそぶりも出来ないだろうが、本当に提携する事になれば橋下ペースでの提携にならざるをえないと思う。
それでは石原氏にこれからの政局を動かす力など出せるはずがない。

永田町に戻っても都知事時代のような振る舞いが出来ない事は石原氏も良く知っているはずである。
しかし石原氏は戻らざるをえないところに追い込まれた。
すべては去年出るつもりのなかった4期目の都知事選に「息子の事情」で出馬し、そして今年の自民党総裁選挙で「息子を総裁」にするために尖閣問題を利用したところにある。
それは政治と言うより我欲の世界の話ではないか。

引用終わり



一方、石原を憂国の士と持ち上げる上杉隆。
なんだか石原に対して甘い人が多い気がしますな。
上杉隆にも軽い失望を覚えます。

新しい日本人たちへの決起を促した
石原慎太郎氏の都知事辞任と国政復帰宣言







それって陰謀論でしょ、という陰謀(笑)

2012-11-05 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


ベストセラーの「戦後史の正体」。
元外務省の孫崎亨さんの著書です。

お読みになった方も多いと思いますが、日本の戦後外交史を「対米従属と自立派のせめぎあい」という視点から読み解いています。
そういう見方があってもいいと思いますが、「許せん」と思う人たちがいるようです。
多分、対米従属している人たちでしょうね(笑)。

最近痛快な話がありました。
あの新聞です。

戦前・戦中は軍部より盛り上がって国民を扇動して「やっちまえ」の空気を作り出しました。
盧溝橋事件の停戦協定に関してはベタ記事で扱い、不拡大を模索する陸軍の意図とは裏腹に国民を戦争に誘導した。
戦後の占領期にアメリカを批判して48時間の発禁になると途端にGHQに尻尾を振り始めた。
冷戦時代はサヨクの代表として社会党と同じくガス抜き言論でアメリカが作った自民党を支えてきた。

最近ではそんな仮面も脱ぎ捨て、アメリカ様、官僚様、原子力ムラ様、経団連様などの御用新聞になっている、
ようにも見えますね(笑)。
「あ」の新聞です。

9月30日朝刊で佐々木俊尚というお抱えジャーナリストに「戦後史の正体」の書評を書かせた。
その内容が表層的で実に噴飯ものでした。

「ロッキード事件から郵政民営化、TPPまで全ては米国の陰謀だという本。米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという。著者の元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか、大変に売れている。しかし本書は典型的な謀略史観でしかない」。

事実の核心に迫っている(かもしれない)主張に対し、「陰謀論」という汚名を着せて葬り去る。
「トンデモ本」という言い方もありますね。
そんなこと書いてないし。
読んだの?

世にあふれる陰謀説。
深読みです。
玉石混淆ですが思考拡張の訓練として参考になるものが多いです。
無知な人にとっては信仰に等しく危険です。

なにより「タブー」に斬り込むところが持ち味です。

、皇室、財務省、ジャパン・ハンドラーズなど大手メディアが絶対に批判しない聖域。
タブーに目をつぶる人生もそれはそれで結構。
私にはつまらないですね。

外務省でも「チャイナ・スクール」という蔑称はよく聞きます。
でも対米従属派の話や、ナイ、グリーン、カーティスやアーミテージなどのごろつきジャパン・ハンドラーの批判は大手メディアには決して出ない。
むしろ無知な日本人を指導する先進国の知の巨人として扱っている。
タブーなんですね。

数々のタブーを完全無視のメディアのほうが私には「トンデモ」です。

しかしネットの発達で大分国民の意識も変わってきた。
ネトウヨとか言う人たちが反中、反韓で盛り上がりましたがそのネタもばれた。
右翼の街宣車と同じでそれを利用する勢力があるということです。
日中韓露の諍いを喜ぶのは誰?

リテラシーというのでしょうか。
ネット利用者の目が肥えてきた気がします。
上から目線ではなく、私もです。
本書を読めばわかることですが、書評のような単純な謀略史観ではないです。
昔ならこの書評で「あ」新聞読者はこの本を手に取らない結果となったはずでした。

孫崎氏がツイッターで猛烈反論しました。
それを元に「あ」新聞に抗議が殺到したのでしょうね。

なんと、書評のこの部分を「事実誤認」と認め訂正削除しました。
最近にない痛快事です。

GoHooという新聞検証サイトがあってそこに詳しく出ているので貼り付けます。


「孫崎享著『戦後史の正体』は陰謀史観」 書評の一部削除 


健全な批判はおおいにすべきだし、間違えがあれば具体的に指摘すればいい。
しかし元イラン大使で外務省の国際情報局長。
しっかりとした反論でないと聞くに堪えません。

ネトウヨは本書や孫崎さんを「陰謀論」「サヨク」などと一蹴しています。
お里がばれますね。
「あ」の新聞もその程度なのでしょうか。

「天声人語」なるふざけた駄文を学生に読ませようとする。
テレビでの宣伝を見るとこちらのほうが恥ずかしくなります。
高校でも入学試験に出したりしたものでした。
今はどうなのでしょうか。

思想教育の一端なのでしょうか。
それは陰謀論?(笑)





冤罪大国ニッポン、「もはや取調べの全面可視化しかない」という意見に賛成

2012-10-29 01:00:00 | 司法

「特捜さんが銀行の味方をして中小企業をやっつけるなんて、おかしな時代になりましたよねえ。銀行をやっつけて世間の溜飲を下げるのが特捜さんの役目だろうに」

パソコン遠隔操作事件の話です。
他人のパソコンにウイルスを忍び込ませ勝手に遠隔操作する。
入り込まれた人が気づかないうちにその人のIPアドレスが不正に使用されてしまう。

それが脅迫などの違法行為なら知らぬ間に犯罪者にされてしまうわけです。
そしてご丁寧にもこのウイルスは目的達成後自らの存在を消してしまう。
証拠隠滅もプログラムされているわけですね。

インターネットという新しいテクノロジー。
まだまだ解決しなければいけない問題はたくさんあるようです。

今回の事件は警察に対する挑戦だったようです。
というか、ACTAがもたらす違法ダウンロードの刑罰化に大きな警鐘を鳴らすものです。
5人の犠牲者がでて、そのうち4人が誤認逮捕されました。
そしてそのうちの一人は大阪地検により起訴までされた。

警察、検察、司法がほぼ一体になっている我が国。
恐ろしい話ですが、裁判になれば有罪判決が出たでしょうね。
なにせ起訴されれば98%が有罪という異常な国なのですから。

刑事事件は本来、推定無罪が原則です。
被疑者は自分の無罪を証明する必要がない。
立件する方が有罪を証明する義務がある。

しかし、この原則はいとも簡単に覆される。
自白偏重です。
自白が強制され、無実の被疑者が犯罪者にでっち上げられる。
そして被疑者が自白していて、裁判でもそれを認めれば物的証拠がなくても有罪です。
裁判所は検察と仲間内で自白の任意性についてチェックする姿勢がない傾向にあるようです。

昔で言えば拷問ですが、こんな人権蹂躙がこの国では日常茶飯事なようです。
大手メディアがあまり触れない問題です。
彼らも記者クラブメディアとして警察・検察・司法と、言い方は悪いですが、共犯関係になることもある。

冤罪にお決まりの「捜査方法に問題はなかったのか」という腑抜けたコメントを最後に付け足すだけ。
どうでもいい犯人の性格予想とか、被疑者の苦悩そしてコンピューター犯罪の恐ろしさをフォーカスしてお終い。
今回の最大の問題は取調べ制度にあるのにね。
犯人の意図はそこに有ったのではないでしょうか。
そこを突っ込むのがジャーナリズム精神ですが。

小沢の陸山会疑惑事件で石川元秘書の取り調べをした田代検事は、嘘の操作報告書を作った。
それが検察審査会という裏技で小沢を座敷牢に閉じ込める道を開いた。
この、検察でありながら警察の分野でもある取り調べ行為までする特捜部。
その冤罪創作人田代検事は起訴さえされていません。
そのことについても大手メディアは問題にしようとはしない。
狂ってますね。

毎日新聞に載っているらしいですが、神奈川県警は誤認逮捕を謝罪した後も、容疑を認めた上申書について被疑者が自主的に書いたと主張しているらしい。
そんな子供じみた嘘をそのまま書くのなら新聞は社会正義を放棄したも同然ですね。

一番大きな問題は拘留期限の突出した長さではないでしょうか。
世界の拘留期限はカナダ1日、米国・ドイツ2日、イタリア4日、ロシア5日、フランス6日だそうです。
これに対して日本では10日だが更に10日の延長が簡単に認められる。
しめて20日。
弁護士の立会いも許されず、可視化されていない密室での取り調べ。

サラリーマンや学生、小さい子供を持ったシングルマザーとかが20日も拘留されたらどうなる。
自分や家族がそんな目に会った場面を想像してみてください。
究極状態に追い詰められてしまう。

日本の検察は事件のシナリオを勝手に作って、被疑者の自供から都合のいい部分を切り取り調書を作り上げる。
今回の場合も異常な事態が起きました。
現代の拷問と言っていい。
「これ以上否認すると社会的に葬るぞ」とか脅迫されたのでしょう。
「罪を認めれば微罪にしてやる」という甘い言葉とセットです。

被疑者の二人は現代の拷問の末、「自白」してしまった。
「就職試験を落ちたのでむしゃくしゃしていた。不採用の知らせを受けた当日にやった」。
「楽しそうな小学生を見て、自分にはない生き生きさがあり、困らせてやろうと思ってやった」。
検察が考える見事な三文芝居のセリフです。

この捏造は犯罪としか言いようがない。
酷い話ではないですか?
取調べ警察官は起訴されるのでしょうか?
されませんね、きっと。

勾留期限が3-4日なら誰もこんな自供はしない。
20日という異常な拘留期間が異常な悲劇を産むわけです。
本質的な問題にはあまり触れられないまま、この事件も忘れられてしまうのでしょうか。

田中良紹さんの意見に賛成です。

もはや取り調べの全面可視化しかない

小沢裁判でも明らかになりましたが「政治資金規正法」という厳格な法律で殆どすべての政治家が犯罪者に仕立てられる可能性がある。
運転していて10キロの速度オーバーは大丈夫(なはず)という阿吽の呼吸。
警察・検察が自分の裁量で犯罪者を作り上げられる。

これと同じことが企業会計でも起きているのですね。
知らなかった。
国家の持つ暴力装置という面も見落せません。






初めての高知3(幡多から高知・安芸・室戸そして帰京)

2012-10-22 01:00:00 | 旅行

美味しい朝食後、星羅を出発。
四万十川の屋形船ライド。


連休明けですいていた。
後ろに見えるのが沈下橋。
増水時には水面より下になる。
平常時限定使用で、建設費は安くなる。
水の抵抗をなくすため欄干がない。
高所恐怖症にはムリ(汗)。
最近も落下した車があったとか。


網の手入れをする四万十の漁師さん。
200種以上の魚が生息する。
冬のうなぎ稚魚漁に始まり春のゴリ、夏の天然ウナギ、そして鮎と一年中漁が続く。


四万十トンボ自然公園。
トンボはあまりいなかったが四万十の魚がたくさん見られた。


神武天皇が言った「秋津州(しま)」はトンボ=あきつのこととか。
小高い丘から見て日本はトンボが交尾しているような形の国だなと。
エロい天皇さんだな。


土佐に戻り仁淀川。
四万十に劣らぬ雄大な大河だ。
水はこちらの方が透明らしい。


仁淀川沿いの土佐和紙工芸村「くらうど」。
なかなかオサレなたたずまいだった。
宿泊、レストラン、SPAもあるらしい。


高知市に戻った。
今夜のお宿は城西館。
日本旅館に泊まるのは久しぶりだ。
八階にある大浴場は露天風呂もありそこからの夜景がきれいだった。
サービスもさすが。
こじゃれた若者向きのリゾートの、丁寧だがマニュアル的対応に違和感を感じるワタシ。
こうるさいねえ。


こんなに食えんぜよ(この後、まだまだ出てくる)。
と言いながらいつの間にか完食。
今夜も栗焼酎。


翌日は安芸にあるkochi黒潮カントリークラブ。
36ホールの雄大なチャンピオンコースだ。
月末には高額賞金で有名なカシオ・オープンが開催される。
キャディーをしてくれた堀川ケイタ君もハウス・キャディーとして参戦する。
気持ちのいいコースです。


安芸の偉人、岩崎弥太郎の生家。
おじいさんが建てた立派な家です。
香川照之演じる弥太郎は極貧でやたら薄汚かったがあれは作り話。
藩の鰹節や樟脳、繭を配給されそれを大阪で売って儲けた。
更には国の造船事業などの用地を事前に買収して高値で売るという。
政商ですな。
今で言うインサイダー取引。
まあ、そんなことでもしないと短期間に日本国のオーナーと言われるほどの成功はありえないということです。
当時は犯罪ではないしね。


銀座の高知アンテナショップが事前に予約してくれたボランティア・ガイドの小松征二さん。
お世話になりました。


宿泊は室戸岬。
こじゃれた(笑)星野リゾート、ウトコオーベルジュ&スパというちょっと恥ずかしくなるようなネーミングのホテル。
夕食のイタリアンディナーはなかなか美味しかった。
ワインも悪くない。
朝食もグッド。
スパ施設があって若いカップルや女性同士がのんびりと過ごせる。
おじさんにはムリ。
まあ、白ワインかシャンパンのボトルとオリーブでもあればそっちのモードにも切り替え可能ですが。

夜明け前の星と月。


新しい日本の夜明けぜよ。

フロントの感じのいい女性は地元出身。
いいところですねえ、と話しかけるとちょっと恥ずかしそうに「何もないところで」と。
そういえば高知ではどこに行っても同じセリフを聞いたような。
いやいや、豊富な自然と食材、歴史があります。


ウトコは地質学的には大変興味深い(らしい)室戸岬ジオパークのなかにある。
先を急ぐので写真撮影のみ。
日ごとにポッコリお腹になる高知のワタシ。


二時間かけて高知市内に戻る。
大橋通り市場で食材チェック。
新高梨のシーズンだ。
水晶文旦もある。
「うちはちょっと高いです」と自信満々の松田果実。
皇后陛下のお誕生日には毎年特大の新高梨、一個8400円を二個送るのだと。
消費税込です(笑)。
親切な人で、野菜、ヒモノ、蒲鉾などの美味しい店を紹介してくれた。


旅の終わりは桂浜。
大きな坂本龍馬像がある観光名所だ(いかにも、な)。
空港へは30分程。
吉村さんが昼食に予約してくれた「ふくみみ」は景色のいい割烹旅館。
最後まで満腹だ。
残念ながら女将さんにはお会いできなかったが、妹さんとその娘さんに接客していただいた。


桂浜散策と龍馬記念館見学。
ここも吉村さんの名刺があれば無料でした。

ちょっと駆け足だったが充実した楽しい旅でした。
感謝、感謝。

また行くだろうな、高知。
ヨサコイですね、きっと。

初めての高知2(都佐=土佐から波多=幡多の国、ルーツを辿る旅)

2012-10-18 01:00:00 | 旅行
二日目は高知市から西に向かう。


朝、テレビをつけると火野正平が全国を自転車で回るNHKの旅番組。
今日は高知市から西に向かうんだと。
一緒じゃん。
何たる偶然。
しかし収録は一週間前。
遭遇するチャンスはなかった。
残念。


高速で中土佐までスイスイ。
最初の休憩地に指定してくれた窪川の道の駅。
「国交省の天下り先だろ」といつもなら毒舌がでるところだがのんびり旅、気持ちも緩んでいる。
バカンスですな。
いつも休みですが。


窪川を過ぎると眼下に太平洋を望む絶景ドライブ。


さて、今回の旅の目的の一つでもある祖父の足跡探索。
約100年前に単身東京に出てきた農家(多分)の二男坊の本籍は幡多郡山奈村大字山田。
現在の宿毛市山奈町山田だ。
カーナビで一発で到着。
後ろの家が当該番地。
今は所縁のない人が住んでおられるようだ。
地元の名家でもないので100年もたてば跡形もなくても当然だろうな。

山田の女性はこのあたりでも特に働き者で「嫁に貰うなら山田から」と言われたそうだ(宿毛市役所谷本さん)。
ハチキン以上のジュッキン(2X5人)だろうか(笑)。
また下ネタですみません。


近くの川。
幼少期の河野来吉少年が遊んだのだろう。
明るくて、人懐っこくて、エメルギーがあって話し上手。
人の心を掴むのがうまかった。
そんな祖父が好きだった。
ここから上京したんだ。
今私が都会っ子をやってられるのも来吉さんのおかげだ。


初台時代の祖父一家。
学生服が私のオヤジ。
祖父以外は全員東京生まれの東京育ち。


近所の方に声をかけた。
岩本さん。
私と同年輩で生まれた時からこの地に住んでいるとか。
来吉さんがこの地に留まれば私と幼馴染だったかも。


宿毛市の歴史館に寄る。
市役所の谷本さんという女性に事前に紹介していただいた矢木さんに話を伺う。
都佐(土佐)と波多(幡多)とはもともと別の国。
奈良・京都の文化は淡路島を通り四国は阿波の国に上陸。
西に讃岐、伊予と進みそこから南下して波多に。
そして波多から東に土佐へと伝わった。

               淡路
                |
                v
伊予 <- 讃岐 <-    阿波
 |
 v

幡多 ―> 土佐 

 
           
やがて讃岐から土佐へ南下する直接ルートができ、波多は高知の主流でなくなった。
最初の国造は渡来人であったようだ。

土佐とは言葉も違う。
万葉の名残があるとも言われる。
公家の名門でありながら幡多の地を開拓しそのまま戦国大名となった一条教房は中村(現在の四万十市)で京都を模した町づくりをした。

そういえば祖父には土佐弁(高知はカワチ?)のアクセントはなかったような。
言語学的に日本には東京式と京阪式の二種類しかアクセントがない。
土佐は京阪、波多は東京式らしい。
え、なんで東京?
なんだか訳が分からなくなってきた(笑)。

関西や九州への海路がありそちらとの交流は盛んだった。
宿毛市は愛媛県との県境。
愛媛県南部との繋がりが強く、高知市民からは「不入山の向こうは土佐ではない」とも言われているとか。
河野家の祖先は愛媛の海賊らしい。

祖父はおそらく山奈から愛媛の宇和島に出て海路大阪に向かいそこから汽車で東京に出たのではないか、と矢木さん。
ますます高知の歴史に興味が湧いてきた。
いろいろと相談に乗ってくれた市役所の市民課谷本さんにご挨拶をして移動。


宿毛から南回りで四国の最南端足摺岬へ。
絶景です。
でもまた寝汗が。


四万十川上流の星羅に着いたのは午後7時近くで辺りは真っ暗。
途中、一車線でもところどころにすれ違いゾーンのある道はそれほど苦にはならなかった。
しかし目的地まであと少しというところで左折して橋を渡るべきなのにナビが直進しろと(理由は地元の人もわからない)。
行ったところが、細い山道で左はガードレイルもない断崖。
後戻りもできない。
ナビを設定し直したところ、そのまま直進しろと。
暗闇の中、スリル満点のドライブを更に10分程したところで広い道に出られた。
疲れました。
寝汗倍増。

今日もご馳走で栗焼酎が旨い。
高知は太ります。

(続く)




初めての高知(土佐の国編)

2012-10-15 01:00:00 | 旅行
初めての高知県。
実は祖父が高知の出。
前々から訪れたいと思いつつ、還暦を過ぎてしまった。

商社時代の先輩吉村さんが高知の観光大使をされているということで、旅行のプランをお願いしました。
いたせりつくせりの旅行プランが東京銀座の高知アンテナショップのご協力でできあがった。
レンタカーから宿泊など全て手配していただき、後は行くだけの楽ちん旅です。


高知龍馬空港到着。
「リョウーマの休日」の始まり。


レンタカーをピックアップして、空港から東北方面へ。
最終日の空港まで同じ車で移動する。
香美市の見どころは龍河洞。
私の先祖はこんな感じでしょうか。


驚くべき自然の造形。
100年に1センチという気の遠くなる時間を経て作られた。
岩手の龍泉同、山口の秋芳洞と並ぶ日本三大鍾乳洞。


ライトアップされた洞内の幽玄。


信じられない薄さの石灰岩の芸術。
このカーテン、すごくね?


出口近くは2000年前弥生時代の居住区だそうです。


洞窟を出てお土産屋さんで軽くランチ。
美味しい水晶文旦をデザートに。
実にうまい。
お店のおかみさんがとても饒舌で商売熱心。
ここの文旦が最高だと売り込みトーク。
あまりの力説ぶりに買わずに店をでる(笑)

高知の女性は皆さん元気がいいですね。
はっきりしていて率直で滑舌がおそろしくいい。
酒飲みで遊び好きと言われる高知の男性。
吉村さんに聞いた話では、4人(2個X4)の男をを食わせる程の働き者でハチキンというらしい。
下ネタです。


北に数キロ言ったところが美良布。
吉村さんのご両親は健在でここに住まわれているとか。
漫画家のやなせたかしさんの出身地でもあり市営のアンパンマン・ミュージアムがある。
すごいですねえ、アンパンマン。
孫やその友達を見ていると2才から3才の子供たちは全員見事にハマります。
なんでだ。
研究の価値ありかも、です。


香美を後にして高知に向かいます。
途中で人生をリセット。
すんませんでした。


高知到着。
土佐20万石、山内家の居城である高知城。
立派なお城です。
ここは観光大使吉村さんの名刺を提示すると入館無料でした。


天守閣から見る高知市内。
中央右の学校が吉村さんの出身校である名門土佐高(だったか?)。


高所恐怖症のくせに覗きたがるワタシ。
この夜は悪い夢を見て寝汗。


南海トラフ大地震だった宝永の地震。
高知でも被害甚大。
大津波で城下は洗い流された。
土佐の様子は『万変記』にあるという。
「朝より風少もふかず、一天晴渡りて雲見えず、其暑きこと極暑の如く、未ノ刻ばかり、東南の方おびただしく鳴て、大地ふるひいづ、其ゆりわたる事、天地も一ツに成かとおもはる、大地二三尺に割、水湧出、山崩、人家潰事、将棋倒を見るが如し」。
伊方原発大丈夫か。
やめてくれ。


山内家の家紋は三つ柏。
岩崎弥太郎はこれをもとに三菱マークを考案したんですね。



高知の庶民的な楽しみが詰まったひろめ市場。
楽しいですよ。
夕食はここでも良かったか。


高知の台所、大橋通り市場。
なかなかの品ぞろえとみましたね。
魚、肉、野菜、果物。
美味いものがそろっている高知県。
太るぜよ。


坊さんが簪を買ったはりまや橋。


一日目の締めくくりは土佐料理「司」。
個室を用意していただいた。
塩カツオに珍しい(我々には)チャンバラ貝。
白身は鯛だったか。
美味しいです。
青さのりの天婦羅に焼きサバ寿司。
土佐鶴や栗焼酎ダバダのすすむ夜は更けゆく。

(続く)


尖閣諸島問題。どこまで続くぬかるみぞ。

2012-10-08 01:00:00 | 政治外交


尖閣問題のゴタゴタがまだ続いていますねえ。
状況は日本にとって不利になるばかりです。
東アジアの最重要国のと経済関係が阻害されてより困るのは日本の方、と先日書きました。
日本品不買、観光客の激減。
レアメタルにも影響が出る筈。

大体、尖閣領土問題は日中間の棚上げで日本が実効支配していたのだから何もするべきではなかったんです。
日清戦争の下関条約で日本に編入されました。
でも古文書の世界では中国にも言い分があって、彼らにとっては戦争のどさくさに「どろぼう」された、とも言えるわけです。
日本にも言い分があり領土問題にクリアカットな正解を求めるのは難しい。

いずれにせよ、日本にとっては都合のいい状況だった。
そこをわざわざ、二年前の前原さんに続き欲ボケ親ばか爺さんが都による買い上げでわざわざ話題を提供してしまった。
お二人ともアメリカの軍産複合体勢力に唆されたのでしょう。
対米従属政権は尖閣を国有化してしまった。

一方、国際的には実効支配していない方の国は事あるごとに問題を指摘しなければいけない。
この問題が長引けば長引くほど「領土問題の存在」が既成事実になります。
まずいんですね、これ。

大体、キッシンジャーのひっかけで巨大海底油田の話がでていましたが、ガスしかない。
資源的重要度はどうやらそんなに高くないみたいです。
ただ、中国はフィリピン、ベトナムと南沙諸島問題を抱えている。
こちらは海底資源が豊富です。
そして島ごとに各国が実効支配しているので複雑で一触即発。
ここでもアメリカがフィリピンやベトナムをけしかけて中国を挑発しています。
そんな事情なので尖閣でも中国は簡単に引き下がれない。

先日も書いたとおり、自然にこの問題が収束するという説は根拠のない楽観。
経済的に中国にとっての日本の重要度は日本にとっての中国の重要度ほどではない。
中国にとって必要な完成品も部品も大方欧州やアメリカから入ってきます。
ましてや円高、ユーロ・ドル安です。

ぐずぐずと引っ張られてお灸を据えられることになりそうです。
アメリカは尖閣が中国に軍事占領されても絶対に参戦しません。
二年前の宮台さんの説明が分かりやすいので参考にしてください。

それに安保での軍事介入は議会の承認が必要。
議会はアメリカの若者が尖閣のために血を流すことを認めるわけがない、と思いません?

軍産複合体の目的は東アジアの緊張感を高めアメリカのプレゼンスを保つこと。
そして日本などに武器を売りつける。
超高値の欠陥オスプレイもそのうち買わされるでしょう。
尖閣までカバーできますからね。

石原さん、前原さん、野田さん。
逃げ回っていないでなんとか言ったらどうでしょうか。
ナショナリストの仮面をかぶった売国奴と言ったら言い過ぎでしょうか。

冷戦が終わって20年もたつのにアメリカが日本を守ってくれるだの。
この20年の停滞で日本の経済的存在感が急降下していることも理解しない。
そんな人たちが「吹きあがって」しまうんですね。
怖い話です。



【宮台真司】尖閣諸島問題は中国が妥協してきた【日本人は知らない】


この問題では中国が譲歩してきた。
田中・周恩来の日中共同声明、トウ小平・大平のトウ小平声明、それを踏まえた日中漁業協定。
主権については棚上げにしよう、日本の施政権つまり実効支配は続けていい。
そして資源共同開発し領土問題は将来世代に解決を委ねる。

ルールは中国船入ってきたら停船命令でなく退去命令。
退去しなければ「停船・拿捕・強制送還」で「逮捕・起訴」を使わない。
外務官僚には常識なのに前原が主権を行使してしまった。


中国の方が古文書で早かった。日本が主張するなら中国も。
軍部は簡単に数時間で占領できると主張したが胡錦濤が反対。
その場合米軍は動かない。
何故か。
安保では施政権のある領土が侵害した時に効力を持つが、この場合実効支配は中国に移動している。
これは沖縄の人たちは皆知っている。
日本の激しい健忘症。
知らない人たちは巨大なフィクションの繭の中で夢を見ているひとたち。
丸山真男によれば先の大戦で吹きあがったのは軍部ではなかった。
ちょっとした感情の釣りに引っかかる層が「やっちまえ」状態になった。
朝日新聞に先導された政治無関心層。
政治・歴史に係る知識なく、知識のナットワークにアクセスなく、鬱屈している層が吹き上がる。
この人たちが興奮する時国益が失われる。




石原慎太郎都知事 独占インタビュー 
尖閣侵犯再び!「日本は戦争の覚悟を示せ」
政府が腰抜けばかりで国を守れるか


この爺さんと一緒に戦争しますか?





国民の生活が第一の基本政策検討案(2012年9月)

2012-10-01 01:00:00 | 政治外交


自民党総裁選、尖閣扇動じいさんの長男でなくて良かったとホッと一息。
しかしなんで話題は日中関係ばかりなんでしょうね。
自公民(自公橋?)三党合意とか、他にも大事なことがあるはずでしたが。
安部さんを支持するわけではないが、米官によって一度は政権から引きずりおろされた人。
一縷の望みは持っています(一縷だけ。石破さんがベターだったですね)。

いずれにせよ、野田さんと安部さんでは全然選挙の顔にならないのでまだまだ波乱があるかも、ですね。

さて、この騒ぎをいいことにメディアがほぼ完全無視したのがオザーさんの裁判。
26日の控訴審では、指定弁護士の証拠請求をすべて退けて一回で終わり、11月に判決。
常識的には無罪に向けた裁判所の取り組みです。

この事前情報を得ていた大手メディアは一斉に取り扱いを小さくした。
産経新聞など26面です。
「政治とカネ」と言って大騒ぎして、小沢の人格破壊をしていた頃が嘘のようですね。
どれだけ偏向すれば気が済むのでしょうか。
無罪になったとしても総理になるはずだった小沢さんを座敷牢に閉じ込め、悪人のイメージを植え付ける工作は成功しちゃいました。

このまま裁判が終息するかはわかりませんが、小沢新党が基本政策案を出してきました。
有識者の意見聴取、タウン・ミーティング、パブコメで政策を練り上げえ総選挙での公約にするそうだ。

政局の話ばかりでうんざりしている人には一読をお薦めします。
私は小沢さんにはシンパシーを持っているが最終的に支持するかは未定です。
あえて独善的意見無し(笑)でザクッと要旨を紹介しますね。

かなり革新的なのでまた米官報の反小沢工作が活発化するかもしれません。
この人は今の政治家の中では例外的に筋が通っている気がします。




国民の生活が第一
の基本政策 検討案



はじめに
「いのち」「暮らし」「地域」の3つを守ることを最優先課題としそのための三大改革として。
1.エネルギー政策を大転換して10年後を目途に原発をゼロに。「いのち」
2.消費税増税撤回。行政改革とデフレ脱却。「暮らし」
3.行政の権限と財源を地方に。「地域」
安心、安全で安定した生活を送ることにより国民も地域も自立、共生。国家として自立し自立した外交を展開する。

1.エネルギー政策の大転換
10年後を目途に原発ゼロ。2030年時点で水力10%、新エネルギー25%、天然ガスコンバインドサイクル45%、最新型石炭火力20%に。
ガス火力などの新技術、省エネによる電力需要抑制で石油依存を減らす。そして安全な発電所を都市近郊に建設し送電ロスを減らす。
送配電分離で新電力の参入を促進。
原発の再稼働を原則認めない。

2.国民生活の立て直し
デフレ脱却を最優先課題に。
地方主導の財政出動(地域経済ニューディール)。
脱原発にむけた積極投資。
農業戸別保障を法制化、食糧自給50%を目指す。
TPP反対。日本の国益に合った経済連携を推進する。
公共料金値下げ
雇用の創出と拡大。

3.地方が主役の社会
国や県の事務・権限と財源を大幅に地方の基礎に移す。
各省設置法を廃止し中央省庁の機能を「政策の方向性の大枠提示と情報公開」を中心としたナショナルミニマムに
幹部公務員の政治的任用を導入。

4.社会保障制度の維持・拡充
年金制度の抜本的改革(年金通帳、相続税等の資産課税・所得税見直しで財源、歳入庁設置、共通番号制度)。
後期高齢者医療制度廃止。
子育て支援、貧困者対策、障碍者支援の強化拡充。


5.教育、子育て支援
高校授業料無償化など堅持。
教育委員会制度の廃止。地方の責任。
教育免許更新制改正


6.自立した外交・安全保障の展開
「自立と共生」の理念のもと、世界の国々に事実をもって主張する対等な外交を展開。
国連主義
自衛のための武力行使。
集団自衛権は原理原則を議論してから
大規模災害、テロに備えた「国家非常事態対処会議」を設ける。
安全保障の根幹である日米同盟を我が国の主権に基づいた対等の関係で深化させる。
普天間の辺野古への移転見直し。国内外へ分散。
中韓、露、欧州との関係も強化
国際協力、ODAの省庁にまたがる組織を統合「国際平和協力庁」創設。
資源外交、ソフトパワー外交の展開。
原発ゼロから核軍縮の促進。









誰が勝者?尖閣騒動

2012-09-24 01:00:00 | 政治外交

(ネタバレ)

見たくなくても毎日流される尖閣ニュース。
中国を非難したり、中国の国内事情を分析したり。
中国首脳部は反日運動が反政府運動に発展することを恐れデモ収束に向かう。
中国でも良識派が暴力中止を訴えている。

一面の真理かも知れないが、外交問題での日本の「癖」ではないでしょうかね。
つまり「何とかなるんじゃない」という根拠なき楽観と「聞きたいニュースだけ聞く」という現実逃避。
前の戦争だけじゃなく原発事故と同じですね。
最悪の事態も想定する胆力に欠けている国民性と言えるような気がする。

中国を非難する論調が圧倒的ですが、日本の方はどうなんでしょう。
もともと騒ぎを引き起こしたのは日本ではないのでしょうか?
そう、あの困った都知事が発端です。

先日東京原発という映画を紹介しましたね。
天馬知事は原発に対する都民の無関心に警鐘を鳴らすために一芝居打つカリスマ都知事だった。
現実はそうはいかないですね、残念ながら三流役者。

最悪は日中間の武力行使。
国境紛争ですね。
緒戦では日本が有利だとの情報を流すメディアがある。
まるで真珠湾の山本五十六ですね、これでは。

領土土問題はそれぞれの国内政治に深く結びついているんですよね。
対立の種を残しておくことは政治のカード。
領土問題というのはお互いに絶対譲れない話。
知能の低い人たちが一気に盛り上がる、そして他の問題は一時棚上げできるという便利なカードということですね。
ただ、解決は武力行使しかないという危険なカード。

実効支配していればなんら行動を起こす必要ないわけです。
だから日本は尖閣では領土問題は存在しないと言ってればいい。
一方、竹島は韓国が実効支配しているから、日本は事あるごとに領土問題をリマインドしなければならない。

今回は逆でした。
実効支配している尖閣で挑発をしたのが石原都知事、そして国有化に踏み切った民主党政権。
竹島では韓国側。
変でしょ。
領土以外の政治的な目的があると考えるのが常識でしょうね。

李明博はレーム・ダック。
自分が退陣後に新政権に恩を売りたい。
実効支配しているのにわざわざ日本と問題起こしても何のメリットも国民にはない。
実際、日韓通貨スワップ協定という、危機時のウォンの延命装置を取り外そうという声が上がっているくらいです。
大統領の個人的な理由ですね。
退陣した後は逮捕されちゃったりする国ですから。

領土問題で騒ぐのは知的水準の低い人。
日本にもバカはたくさんいるが中国には10倍いる。
それより誰が得をするのか考えた方がいい。

尖閣騒ぎで損をするのは中国に進出した日本企業、在中邦人。
それだけではない。
日本製品不買運動が広がりつつある。
中国当局の検疫も遅滞し始めたとか。
胡錦濤さん怒ってるね。

需要不足のデフレの悩む日本経済にとっては大きな痛手ですね。
得をするのはアメリカやヨーロッパなどの競合企業。
日中紛争で困るのは中国経済の方だ、という現実逃避の希望的妄想が流行っているようですが、どうでしょう。
中国は今や日本にとって最大の貿易相手国です。
これに対して中国にとっての日本は3番目。
欧州、米国の方が大きい。

日中の貿易が縮小すれば武器だけでなく日本への農産物売り込みでもアメリカは有利になる。
TPPへの道もおのずと開けるわけです。

冷戦構造がとっくに終わっているのに西側陣営についていれば日本の安保と経済発展が保障されるとか。
経済の成長性から見て日本経済の重要性は相対的にどんどん下がっているのにその自覚がないとか。
思考停止状態ですね。

といって中国経済もプラスなわけではない。
コスト高などで工場の中国からの移転が始まっている。
この騒動はそんな動きに拍車をかけるでしょうね。

経済重視の現政権としても右派の守旧派からの批判をかわすために強硬な立場を取らざるを得ない。
また権力闘争のやり直しだ。
だから胡錦濤は野田に対して本気で怒っている。
これから数年間にわたって習政権での政治局員人事が固まっていくが軍事派が巻き返すチャンスにもなる。
それっていい話でですか?日本にとって。

日中、日韓で緊張が高まって一番利益を得るのは誰?
アメリカの軍産複合体でしょう。
つまりは人殺し兵器を売って金儲けをしている最低の連中ですね。
日本で言えば防衛利権関係者。

尖閣で譲歩するな、と煽るメディアは対米従属を続けたい官僚や政治家のの利害を代弁しているわけです。
政治的に多少日本よりしたたかな中国は日本びいきの台湾を尖閣問題で中国に取り込んだ。
日本は何を得たの。

石原さんの露出が増える昨今。
自民党総裁選がらみで息子への関心が集まるということのようですが。
バカ息子を首相にしたいようだがやめた方がいい。
バカだから首相に成れないというわけでもないが(笑)。
後で苦労するだけだ。
本人も国民も。
どうしようもいない親ばか、ということでしょう。

アメリカの公共事業である戦争。
中東でのイラン濡れ衣がバレバレで手詰まりの戦争屋が東アジアの緊張を高め日韓などに武器を買わせる。
欠陥オスプレイも買わされることになるのかも。
緊張が続けば沖縄基地存続願望が高まり、血税が米軍につぎ込まれ続けますね。

大体、石原さんが尖閣買い取りを言い出したのは軍産複合体の拠点「ヘリテージ財団」での話。
ネタバレもいいところだ。
息子主役での北朝鮮拉致被害者奪還の小泉劇場再演でも仄めかされたんじゃないですかね。
石原が人殺しで儲ける連中の家来なのか、あるいは彼らに利用される愚か者なのか。
有りえない「核サイクル」に固執して、プルトニウム製造装置である「もんじゅ」温存で日本の核保有を目指す危険人物。
石原の毅然とした態度を礼賛する人たち。
そこまで考えていていますか?

そして国有化を言い出した民主現政権は仙石、前原、野田の米国軍産複合勢力ポチ政権ですね。
誰が糸を引いているかは明らかな気がしますが。

でもアメリカは日中や日中の領土問題で戦争になっても絶対に参戦しない。
キャンベル次官補が尖閣は日米安保の適用範囲内、と言ったのもただのリップサービス。
日米合同上陸演習は罠だ。
中国を封じ込めつつも、今や日本より重要な国。
そして日米安保では議会の承認がないと出兵できない(ここ大事)。
NATOとは違うんです。
竹島に関してはブッシュ時代の懸命なロビイングで委員会レベルだが、竹島は韓国領とアメリカが認めてしまいました。
痛いミスですね、町村さん。

それどころか、パネッタ国務長官が敵国であるはずの中国を2014のリムパックに招待した。
仮想敵国のいない軍事演習って。
今年はロシアを招待しました。
中国封じ込め策は続けながら本気で中国らと対峙する気はないアメリカなんですね。
なんだかクリントン時代の米中接近を彷彿とさせます。

日本は中国封じこめの駒。
TPPで経済的に米国側に引き寄せるのも、対中包囲網と同時に日本からむしり取る算段。
軍事的にも自分で中国と対峙させる。
そして危機を高めて武器を買わせる。
万が一にでも武力衝突が始まれば中国の実戦能力が測れる。
近代的軍備を持った国とは戦争したことがない中国ですからね。
しかし議会の反対を理由にアメリカは参戦しない。

中国にとっても台湾を武力で統合するシミレーションになるのでやってみたい軍人勢力はいるはず。

国際政治はキツネと狸のばかしあい。
スポーツで言うと刻々変わる戦況をスタッフが検討して僅かな敵の作戦変更の兆しを察知して自軍のフォーメーションを変える。
あのアメリカン・フットボールの世界ではないでしょうか。
しかもあの大袈裟な防具。
小さな円の中で一瞬の勝負をする礼のスポーツである相撲の対極。
しかも褌一丁(笑)。
潔さは外交では欠点なんですね。
そして戦争は短期決戦では決着しない。

尖閣付近に眠る巨大油田というのはキッシンジャーの仕掛けたホラという説もある。
冷戦は終わり日本はアメリカにとっての育成すべき同盟国ではなくなっている。
政治家はバカな火遊びは止めた方がいいし、国民が自分たちの置かれている政治的・軍事的な位置を自覚する時です。
聞いた話ですがTBSのサンデイ・モーニングによると中国人の6割が尖閣騒動の裏にはアメリカがいると思っているそうです。
日本人も少し冷静に考えた方がいい。
領土問題で興奮して損をするのは我々日本国民ですから。


「東京原発」をやっと見た

2012-09-18 01:00:00 | 原発


2004年の作品。
ツタヤの宅配レンタルでずいぶん前にリクエストしたがなかなか順番が回ってこなかった。
原発がテーマのコメディー、というかブラック・ーモア映画ですね。
福島事故が起きるまで原発容認派だった国鉄フライヤーズはこの映画の存在さえ知らなかった。

事故後、ネットでは結構話題になったんですが。
見たいと思ったがメジャーな映画館で上映されたという話は聞かない。
マスメディアは一斉に無視したしね。

分かる気がしますね。
原発の安全性、経済性、環境負荷、使用済み核燃料処理問題等原発の根幹に係る事につき劇中人物がディベートするが、その内容がリアルで的を得ている。
原発推進勢力としてはちょっとマズい映画なのです。
再上映したら興行的にも成功したかもしれないのに。

物語は役所広司扮するカリスマ知事が突然に新宿中央公園に原発を誘致しようと言い出すところから始まる。
広瀬隆の「東京に原発を!」(1986年)という本があります。
本当に原発がクリーンで安全なら東京湾に作るのが最も効率的だろう、という挑戦的なノンフィクション。
これがネタ本であることは間違いなさそうだが広瀬さんがこの映画に関与したわけではないようです。

ネタをばらすと、無関心な都民、国民にエネルギー問題や原発の危険性について問題意識を持たせようという都知事の深謀遠慮。

腹心の副知事が呼んだ学者は実は原発反対派で変人として描かれている。
変人でなければ反原発の学者などいないということは我々は学習させられたよね。
この学者の議論に都庁の幹部たちが仰天するわけです。

そんなときに密かに都内を搬送されていたプルトニウム燃料棒がテロリストにジャックされる。
最後には都庁付近でチェレンコフの光が、というぎょっとする結末だ。

事故前にも原発の安全性に対する真剣な議論があったんですね。
そして映画のキャストがすごい。
役所公司、段田安則、平田満、岸辺一徳、吉田日出子、益岡徹などの名だたる有名な芸達者たち。
こんな映画がよくも制作されたものだ。

事故前なら許されたが事故後はやっぱりマズいんです。
だからこそ、筋書きは言ってしまったが、それでも見る価値あり!!

未来予測はアーティストの仕事だと思い知らされた。
ベクトルが過去に向いている現実主義者では無理ですね。
その現実主義者に迎合する事によって飯を食っている学者やメディアの意見を聞いていても将来のことはわからない。
フィクションという仮説が思考を刺激するのでしょう。

刻々消えていくテレビニュースやニュースバラエティ、さらにはツイッターのタイムライン。
そこに流される情報はストレートニュース以外は屑の宝庫(変か)。
日刊紙より週刊誌。週刊誌より月刊誌。そして月刊誌より単行本、更に文庫本。

前回紹介したインサイド・ジョブもそうだが、映画という作品には教えられるものが多いようです。
残念ながら日本では事故後にそれを検証する作品はない(コミックでパンドラの箱とかいうのがあるらしいが)。
責任追及をしない国民性なのだろうか。
それって平気で失敗を繰り返す国民性ということでもあるようで。

無知と傍観そして無反省がテロリストと同じくらい危険だということを再認識させられました。


「東京原発」ハイライトシーン


ね、面白そうじゃない?


犬HKが吉田茂礼賛ドラマ「負けて、勝つ」だって(笑)

2012-09-11 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


今、避暑地の野辺山から帰ってきてテレビをパチンとつけたら犬HKの対米従属キャンペーンドラマが始まったらしい。
勿論見ない。
見るといちいちチャチャを入れ家人の顰蹙を買うこと必至。

ほんと腹立つよね、犬HK。
犬越犬介とか(笑)。

吉田茂=愛国者、偉人キャンペーンを昔やったのが高坂 正堯の「宰相・吉田茂」。
保守本流の理論づけをした京大の先生だ。
若き日の国鉄フライヤーズは左翼嫌い。
高坂さんの本は一通り読んだのだ。

しかし何とあの鉄オタは京大で高坂さんの弟子。
嫌な予感がしてきた。
今日はその件でないのですっ飛ばしますが、要はヒダリもミギもある時点からアメリカによる日本スティルス支配のトゥールだったのね。
日本の保守本流というのはアメリカ一辺倒の外交態度、ということだ。

孫崎亨(うける)さんの「戦後史の正体」に詳しいが、吉田さん「負けて、勝つ」タイプの人ではない。
不遜な態度で葉巻をくわえ、ときにはベランメイの毒舌も吐くが、実態はアメリカのいいなり。
闘っているイメージ作りがうまいから、子分としても占領軍は重宝した。
役者だなあ。

敗戦直後の占領下だ。
私は吉田さんを責めるつもりはない。
美化するなと言いたいだけだ。

アメリカとの関係を最重要視するという外交政策を否定もしない。
戦後の長い間非常に合理的であったし今でも合理的な局面は多々ある。
しかし対米従属となると話は別。

自主外交があっての対米協調でしょ。
アメリカの言うことをなんでも聞いていれば世界の荒波を避けられると考えてるとしたら間抜け。

ペリーの砲艦外交という武力で開国、不平等条約で毟られた。
一方ロシア帝国拡大の防波堤としては重宝され経済的、軍事的援助も英米から受ける。
英国がヒトラーに叩きのめされると、英米ソにより真珠湾におびき寄せらた。

そしてアメリカにより日本中を火の海にされ多くの一般市民が虐殺された。
最後はウラン原爆とプルトニウム原爆の人体実験。

戦後、占領軍は日本を徹底的に三流国に陥れ、工業設備はアジアの親米国に移転、言語も英語(無理だとわかるとローマ字表記)にしようとした。
つまりは日本文化を破壊し戦前との連続性を断ち切ろうとしたのね。
天皇だけは利用価値があるので自分たちのツールとして残したけど。
すり寄っちゃうんですねこの人たちも。

しかし日本を乞食状態にしておくとカネがかかる。
そして冷戦・朝鮮戦争。
日本は再び共産勢力にたいする防波堤として経済発展を許された。

でも冷戦が終われば、ソ連に代わる仮想敵国が日本。
日米経済摩擦。

そしてベトナム、イラク等での大義なき人殺しビジネスで疲弊した後は金融バブル。
サブプライムで潰れても、もう一度膨らませドルの延命。
日本の役割は刷りまくったドルのスポンサー、つまりは米国債の買い手。

そして米国企業(遺伝子組み換え穀物、知財、薬品、オスプレイなどの軍需品)のマーケットとしての「グローバル」な日本。
そのためのACTA、PTT。
条約を締結しようがしまいが、アメリカの「年次改革要望書」路線で国内法はどんどんアメリカに有利なように変わっている。

大変結構な話だ。
ただしアメリカの国益にとってだ。
日本の国益はどうした。
うん、どんどん話が逸れていく。

吉田の話だ、吉田茂。
吉田、池田、佐藤、小泉、菅、野田などの対米従属の陰で抹殺されていった政治家たち。
重光葵、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山、田中角栄、細川護熙、鳩山由紀夫、小沢一郎。
孫崎によると竹下登、福田赳雄、更には岸信介までもアメリカに抵抗して退場させられた。

吉田の役割は占領軍の要求を遂行すること。
戦犯を裁き、公職追放。
占領軍の暴力装置だ。

誰だって自分が可愛い。
真っ先にすり寄る近衛元首相や東久邇のようなお公家政治家。
戦時中に戦争キャンペーンをやっていた朝日、読売、毎日のようなメディアも尻尾を振って占領軍に諂う。
外交官で奉天総領事だった吉田も保身のためすり寄った。

幣原内閣の外相吉田はいちいち占領軍の意向を汲む傀儡内閣の中心。
今も日本の政治家を操るといわれるジャパン・ハンドラーの走りがG2のウイロビー。
非合法の諜報スペシャリストで後にスペインの独裁者フランコの顧問になった札付きだ。

表面的には不遜な態度の吉田だが、夜毎に帝国ホテルからコソコソとGHQに通い、ウイロビーの指示を受けた。
占領されたからには「まな板の鯉のようにピクリともせず料理されろ」と言った吉田が英雄だって?
そして占領軍のために国家予算で慰安所まで作ったのが吉田と池田。
何かとっても卑しくない?この人たち。

自分の保身の上に鳩山一郎らの排斥も手助けしてできた吉田政権。
日本のその後を決めたのが、吉田ら「保守本流=対米従属派」が独立後も政権を担当し、占領時代と変わらない政策を続けたことだ。
奴隷国家の上級奴隷。

しかしそうでない政治家、外交官もいたんですね。
外務省は戦後一貫して自主外交派とアメリカ追随派がせめぎ合いだったと元外交官の孫崎さん。

自らの身を賭して英語化などの占領軍の初期政策を撤回させた重光葵。
アメリカの有事のみ駐留を言い出した芦田均。
敗戦後の外相は見事なほど自主派と追随派が順番に勤めた。
重光ー吉田ー芦田ー吉田・岡崎ー重光の10年。

しかし楯突く政治家の排除がシステマティックに始まる。
GHQの子分で軍の隠匿物資を摘発(GHQのために)する裏切りの組織である地検特捜部。
堀田や佐久間みたいな糞野郎ども(失礼)。
その強引な摘発を囃し立てアメリカに不都合な政治家を政治的に暗殺する朝日、読売、文春。

昭電疑獄の芦田、ロッキードの田中、リクルートの竹下、日歯連の橋本、西松・陸山会の小沢。
誰一人有罪になっていない私刑だ。


(検察を美化する民放)

今更吉田の美化キャンペーンを始めた犬HK。
増税、原発、TPP、ACTA支持の自公民亡国政治の広報機関。
許せん。

おまけ。
犬HKは大嫌いだがEテレファンの国鉄フライヤーズ。
ブラックマヨネーズ - 電車で化粧はやめなはれ



再度の金融バブル崩壊を前にして「インサイド・ジョブ、世界不況の知られざる真実」を見てみた

2012-09-03 01:00:00 | 本、映画、イベント

サブプライムローン、リーマンショック、株価暴落…。世界中を金融危機の渦に巻き込んだウォール街崩壊の内幕を暴きだした社会派ドキュメンタリー!第83回(2010年)アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞を受賞(オリコン、データベース)

2008年にリーマンショックとした崩壊した金融バブル。
徹底的な規制緩和で証券会社のみならず銀行までが博打に走った。
しかし所詮、博打は博打。
いつも勝てるわけではない?

いやいや、勝てる方法はある。
ゴールドマン・サックスらの金融大手が政治家、学者、格付け機関、マスコミを支配して荒稼ぎした様子がよくわかる。
言葉は悪いが詐欺だ。

アメリカンドリームの幻想のもと、頭金なしで低所得者層にカネを貸した。
銀行ローンは証券化され機関投資家や一般投資家に販売された。
もともと資金のない人たちの住宅購入であるサブプライム・ローン。

焦げ付くリスクは大きい。
しかしそれをパッケージ化して他の債券とごっちゃにして売り出す。
そんな債券にAAAのお墨付きを連発したのが格付け機関。

年金基金などの安全資産を求める投資家には有難い話だ。
日本の国債より格付けが上だもの、ついつい手が出る。
しかし格付け機関は安全だと思ってAAAとつけているわけではない。
儲かるからだ。
潰れれば「あれはただの意見です」との厚顔ぶり。

実態は屑の証券。
もともと金融会社の種々のコストが組み込まれた高金利ローン。
しかしこのローンの成功で住宅バブルが起きた。

住宅価格が頭打ちになれば問題が一挙に噴き出す。
そこでAIGなどが売り出したのがCDS。
債券がデフォルトになっても全額支払い保証してくれる。

そして債券が破綻したときの保険であるCDSも証券化された。
サブプライム証券破綻となれば一企業では支払いきれないほどのCDSが売られる。

サブプライム・ローンを売りまくって大儲けしたゴールドマンらは目の前に迫る破綻を前に今度はCDSを買いまくる。
そしてハルマゲドン。
AIGも当然共倒れだ。

しかし、これも想定済みだ。
ゴールドマンの幹部だったポールソンが時の財務長官。
ただちにAIGを国有化。

そしてNY連銀のガイトナーがゴールドマンらにCDSという保険金を全額支払わせた。
そしてそのガイトナーがオバマの財務長官になる。
全部グル。

レーガン政権下で財務長官になったメリル・リンチのリーガンから始まり、財務長官はルービン、ポールソンら金融マフィアの指定席。
彼らが有り余る金でロビイストを使い(なんと金融ロビイストの数が議員の5倍いるらしい)、金融の規制緩和を推進した。
そしておこぼれに預かったのがハーバートやコロンビア大学の御用学者たち。
金融工学というお笑いだ。
そしてグリーンスパン、バーナンキ率いるFRB。

なにやら原子力ムラに似ているなあ。
そして破綻。
負け組は国民の90%。
10兆ドルの資産が吹き飛び、300万人が失業、米国政府の債務は倍増した。

儲けたのが、今盛んに言われる1%の人たち。
ルービンもポールソンもガイトナーもグリンスパンもバーナンキも格付け機関のトップも御用学者たちも1%として大幅に資産を増やした。
誰一人として責任追及を受けないし、気持ちが悪くなるほどの額のボーナスを貰っていた破綻金融機関の経営者も返還を求められない。

ITバブルの時、買収されて怪しいネット株を推奨したアナリスト達もお咎めなしだった。

そして今、ドル延命のために再び金融バブルが仕掛けられ雇用なき繁栄が続いている。
コンピューターを回して儲け続ける1%。
やがて来る危機の再来でも大儲けするのだろう。

ロムニーは完全に金融側の人。
危機の際、次々と金融規制を打ち出したオバマに期待するのも非現実的だ。
改革は即座に腰砕けした。
当然だ。
オバマのスポンサーはゴールドマンの大ボスであるジェイ・ロックフェラー。

人殺しで金儲けする軍産複合体グループとデリバティブという金融大量破壊兵器で富を独り占めるする金融マフィア。
彼らがアメリカや周辺国の政治・経済を動かしていることは紛れもない事実だ。
この欲深さと用意周到さには驚かされるばかりだ。

日々のちまちましたカネを追いかけ、現状維持に汲々とする日本の既得権益層とはスケールが違う。
いやいや、アメリカが羨ましいとは言っていません(笑)。
アメリカの救いはジャーナリスト精神がまだ残っているらしいこと。
新聞、テレビは「そもそも論」的に金融マフィアや軍産複合体に直接支配されているが、それに立ち向かうジャーナリスト精神は健全だ。

そこだけは羨ましい。




やっぱり怪物なのか?倉本御大

2012-08-22 09:05:19 | 原発


自作の1984年の舞台劇をリメークした御大。
「昨日、悲別で」が「明日、悲別で」。

「明日、悲別で」

北海道の過疎の村を描いた作品だが、今回のバージョンでは舞台は福島。
原発事故で帰郷できなくなった人たちが主役の反原発モノのようだ。
そして倉本さん、昨今は脱原発論者として北海道のメディアによく登場している。

あれ、この人は東電から法外なギャラを貰い、福島事故後も東電擁護のプロパガンダを流したんじゃなかった?
東電も経産省も文科省も学者も文化人も誰も責任を取らないし問われない。
責任は取らず転向する。

「自分たちも戦争はダメだと思ったが言い出せる空気ではなかった」
極東裁判で裁かれたA級戦犯たちの弁解だ。
あの戦争の時も芸術家たちも熱に浮かされたように軍部を礼賛して士気高揚に協力した。

国会事故調の言った日本の文化の問題か。
集団無責任体制。
事故は再発しますね、この国。

しかしこの転向ぶりは見事というか。
なかなかできることではありません。
富良野に隠遁しながら時流には乗り遅れない。

所詮カネが一番、ということか。
罪深い話ではないだろうか。
人相悪いよ。

以下、2011年5月12日の「国鉄フライヤーズ」より。



脚本家の倉本聰氏の弁。

 「日本人、わけても東京電力の電力供給管内に住む関東の人々は、おごりすぎていたんじゃないでしょうか。
これだけ豊かな生活を毎日享受しているんだから、事故が起きた時のことは覚悟しなくちゃいけない。
それなしに遊びほうける資格はない、と僕は思うんです。
日本人はそこを無視してしまった。砂上の楼閣ですよ。
今回ほど『砂上の楼閣』という言葉が、言葉通りの意味で現れたことはなかったんじゃないかなあ」。

ちょっと聞くと尤もらしい。
原発の危険性について無知だった事は事実だ。
無知は率直に反省すべきだ。

快適な生活も享受した。
勿論割高な独占電気代を支払ってだ。

しかし不十分な安全対策で原発を運転した東電の責任が小さくなるわけではない。
今回の原発事故を文明批判にすり替える文化人。
何だか自分は違うんだという高みからの発言も気になるなあ。

「みんなの責任」論はデジャブだ。
戦後すぐの「一億層懺悔」と同じ。
で責任の所在をあいまいにするだけだ。

連合国による裁判でしか裁かれなかった軍部という官僚たち。
大本営発表を垂れ流し国民をミスリードし続けたメデイア。
開戦の通告を怠った駐米大使館。
誰も裁かれない。

原爆や無差別空爆で数十万人の民間人と虐殺した米国。
彼らに対しても抗議するどころか、自らが「間違いは二度と起こしません」という卑屈な反省。
責任者無し、ということで丸く収めてきた。

利便性の享受と安全管理は別問題。
きちんと責任を取らせることが再発防止になる。
騙されてはいけない、と思う。

電力会社は原発擁護の言論に過大な報酬を払うことで知られている。
独占企業だから絶対に儲かる。
金はいくらでもあるんだ。

なんだ、倉本某も放射能汚染されていたのか。
玉木正之もみうらじゅんも小さな仕事(4コマ漫画とか)に500万円の
オファーを受けた。
彼らは断った。
変だと思うだろ、普通は。
まともな感覚があれば断るはずだ。


引用

東京電力株式会社
朝日新聞で倉本聰氏による童話を連載したシリーズ広告「未来の子供たちへの童話」を
2000年1月からスタートしています。
倉本先生の自然と文明の現実的なバランスを見極める鋭い洞察力や考えを、
童話という表現形態をとることにより、直截的なメッセージで伝えるよりも、
様々な想像力を働かせる余地を残した広告表現で伝えることで、「地球環境の限界を知り、
量的な満足から質的な発展への転機を図る」という東京電力の企業姿勢を、
継続的な展開によって浸透させるとともに、次の世代を担う子供たちとその親たちが
エネルギー問題や環境問題について語り合う場をつくるとともに社会全体で
考えるきっかけを提供しています。

引用終わり




あれ、アメリカは原発の新規建設・営業ライセンスを凍結したんだ

2012-08-20 01:00:00 | 原発


乗ってませんね日本のメディアには。
御用メディア認定(またも)。
*報道ステーションは古舘が「他の報道でどうしてこれを取り上げないのか分からない」と言ってから伝えたとか。
まともだ。

U.S. Freezes All Nuclear Reactor Construction & Operating Licenses

ネヴァダの最終処理場計画頓挫を受けての話だ。
便所のない家は建てさせないし使わせないということ。

この点は日本では殆ど問題にならない。
最終処理場?
そんなものは勿論無い。
でもなんたって核燃料サイクルの「もんじゅ」があるからね。
夢の永久サイクル。

世界では挫折した技術としてとっくに葬り去られた高速増殖炉。
「神国日本」の精神力をもってすれば不可能はない(笑)。
実体は毎年500億の維持費を垂れ流すホワイト・エレファント。
しかも2050年までは、どうひっくり返っても実用化しないと政府自信が認めている。

政府公認のデマゴーグだ。
まあ、この虚構が崩れると中間燃料から使用済み核燃料まで資産計上している電力が次々と債務超過に。
そんな恐ろしいこと考えたくない=考えない。

米軍がいないと中国に占領されると叫ぶ人たちも、54基の原発の電源がテロ破壊されるとどうなるか、は心配しない。
現実に目の前のある危機だ。
そんな恐ろしいこと=考えない。
危機に目をつぶってしまうということはリスクマネージメントができないということ。

甘い判断を補強するのが精神主義。
原発事故が再発したらどう責任を取るのかと聞かれ「事故が起きないようしっかり責任を取ります」といったアホがいた。
大和魂の正体は案外そんなものかもしれない。

リスクマネージメントができないなら、地震大国で精密機械の原発は無理でしょう。
原発を前提とする経済成長なら考え直した方がいい。
無理をすると必ずしっぺ返しを食らう。
身の丈に合った経済運営がいい。

トリクルダウンか何かしらないが先富主義も迷惑だ。
経済政策の目的は国民の一人でも多くが雇用され最低限以上の生活をすること。
食えない人参には飽き飽きだ。

やはり養老さんが言ったように日本は人口並み、すなわち世界の60分の一国家を目指すのか。
グローバル化による拡大主義が格差と貧困のみを拡大した今、日本がそして世界が立ち止まって考えたいことだ。

原発の話だった。
しかし走り出すと止まらない日本のエリート、既得権益層。
思考停止の脳死状態だ。
新しくできる原子力規制委員会の委員長に経産省が推しているのが「もんじゅ」の持ち主、旧原研の田中俊一。

それ、ダメでしょ。



ビッグコミックで新連載の「パンドラの復活」。原発事故の責任を取らない「帝国電力」の責任者たち13人に対してテロリストが死刑宣告をするという内容。
東京電力→帝国電力、勝俣→川又、清水→志水、斑目→涙目など、当人は誰が見ても明らか。
これは相当な抗議が予想されるから、権力とクライアントの圧力に弱い小学館が連載を無事完結できるかに注目!
(元博報堂社員の本間龍ツイート)

注目しよう。


ひどすぎる原子力規制委員会人事

2012-08-17 01:00:00 | 原発


官邸前の金曜日集会。
デモ参加者の最近の関心事は原子力規制委員会人事だ。

未曽有の災害、しかも人災が国会事故調によって認定された原発事故。
推進母体の反省が求められた。
そんな中で唯一の改革がこの機関の設立だ。
今までの保安院、安全委員会といった推進母体が自らを規制するやり方はいい加減やめようというまっとうな話だ。

この改革をサボタージュするのが原発推進母体の経産省。
その意を受けて人事案をすっぱ抜き絶賛するゴミウリ新聞。
あまりにも見え透いた手口に開いた口が塞がらない。

しかし中立であるべきメディアは原子力ムラの一員としてこの件を取り上げない。
増税のごり押しに続きTPP、ACTA、委員会人事と強行突破するつもりの自公民大政翼賛政治。
どこまで国民をバカにするのか。

形だけ独立した規制委員会を作っても実働部隊は経産省の保安院が大量移動する。
あのホアンインゼンインアホだ。
自分たちの誤りを反省しなかった。
誰も責任を取らなかったアイツらだ。

そしてたった4人の委員と委員長。
彼らがこの国の原子力政策を支配する。

この人事を押さえれば原子力ムラは温存される。
長年に亘り、官僚がやってきた手法。
様々な委員会に都合の良い御用学者を配置し目的を達成する。
反対する委員の意見は議事録にも残さないというペテン。
委員会の人事掌握により原発推進継続という政策目標は99%達成される。

事故調報告書の英語版には、事故の根本原因は日本に染み付いた習慣と文化にある、と書かれているとか。
文化のせいにしてしまったら改革はできないことになっちゃうでしょ、みたいな話だが。
しかし委員会制度は長年の習慣であり官僚の文化。
この運営方法(少なくとも)を変えないと何も変わらないということだ。

この人事案に対して声を上げているのが日弁連。
4人の委員の内、更田豊志と中村佳代子は明らかな違法人事。
原発事業者に所属することは当然欠格要件に当てはまる。
委員会自体がこのままいけば違法だ。

そして委員長が原子力ムラの実力者の田中俊一。
「もんじゅ」を持っている旧原研の幹部で、賠償問題では最後まで自主避難者への賠償に反対したムラ利益の代弁者。
後の二人も慎重派の論客というわけではなさそうだ。
そんなアホ人事をスクープし持ち上げるのが「原発・正力・CIA」のゴミウリ。
おいおい。

国会事故調の人事をまともにしておいて抜き打ちでぶつけてきた経産省。
原子力ムラの代弁者細野モナ男。
あまりにもミエミエの手口で愚かさが目立つばかりの日本の既得権益層。

長年アメリカの属国をやっているとこういうことになるんだな。
久しぶりで官邸集会に行くか。

日弁連の海渡さんのインタビュー。
原子力規制委員会の委員人事は違法