(オウムとの深い関係をハマコーに暴露された石原さん。この人の尽力で宗教法人に)
何でこの人の動きがいまだに話題の中心になるのかがわかりません。
バカ息子を首相にさせたくて前言を翻してまで立候補した都知事選。
今度も当分日の当たらない長男の希望をつなぐための国政再挑戦でしょうか。
それとも自分が首相になろうと思っているのでしょうか。
まさかとは思いますが。
この方、結構いいこと言うように聞こえます。
しかし大体は思いつきで、深く結果は考えていない。
「慎」太郎というネーミングに込められた親の望みは叶わなかった。
実務能力や政策作成能力はまるでなく、失敗します。
話題作りのスタンドプレイは得意。
しかし動き出すと怪しげな取り巻きに丸投げ。
そして失敗については口を濁して逃げまくる。
尖閣がいい例。
心情的には憂国の士。
そんな時期もあったのでしょう。
「ノーと言える日本」の頃です。
でもすっかり変わった。
今はアメリカの軍産複合体のエージェントですね(単純に利用されているケースも考えられます)。
彼らに生命まで脅されたのか、或いはオウムやその背後にいる宗教団体との繋がりで弱みを握られているのか。
尖閣に関する動きは国益に全く適っていません。
日本が実効支配しているのですから領土問題はない、と言っていればいい。
故意に中国を刺激したのは日中間の軋轢を必要とする連中に利用されているからですね。
冗談もほどほどにしてほしいですが、尖閣購入をぶち上げたのが米国滞在中。
しかも軍産複合体系シンクタンク、反共で冷戦を指導したヘリテージ財団での会見ででした。
ボー・シー・ライ事件で権力闘争が発生した中国はこれに飛びついた。
困ったときは「外敵」です。
それに「領土問題の存在」をわざわざ日本側から提示してくれたのですから張り切ります。
しかも念がいってますね。
その後の政府の買い取り発表が盧溝橋記念日。
買い取り日は満州事変の日。
中国に対する露骨な挑発です。
憂国の念にかられて尖閣資金を寄付しちゃった方。
わかってますか?
石原さんと同じ「思いつきの人」では国益は守れません。
それとも、あの小島のことで本当に中国と戦争する気なんですか?
まあ、こういう因縁の日をわざわざ選ぶのは日本人の発想ではないですね。
一連の動きに一貫して軍産複合体の関与が想像できます。
東アジアでの緊張感が高まれば武器が売れる。
万が一、戦争が始まれば大儲け。
ナイやアーミテージのようなごろつきジャパン・ハンドラーズは米軍が加勢をするようなことを言っていますが嘘でしょうね。
日米安保でアメリカが参戦するには議会の承認が必要です。
尖閣のためにアメリカ人が血を流すなんてありえますか?
よくても後方支援。
それどころか米中共同演習をする友好国。
バネッタ国務長官らのオバマ派は親中です。
米国としては日中両国を煽りつつ中立を決め込むことになりそうです。
中国では日本の動きの裏に米国がいることは常識とか。
日本では大手メディアに目隠しされた人が多い。
石原さんの功績を全否定するつもりはありません。
勿論新東京銀行の大失敗(1400億円の公金支出)やオリンピック誘致のムダ金使いは許せない。
しかし都のディーゼル規制や銀行に対する外形標準課税はある程度は評価してもいいと思います。
でもディーゼル規制もそうですが、石原さんがよく口に出す環境への嘆き。
素直に聞き流せません。
あと100年で地球文明は大危機を迎えるというアレです。
ホーキンズ博士の引用ですね。
しかしよくある構図でグリーン・エネルギー=原発。
この人の魂胆は原発推進です。
どうしても核兵器を持ちたいらしい。
安全保障のためらしいですが、本当に有効でしょうか。
カネがかかりすぎるということで英国は自分で放棄することを考えている。
オバマも廃絶の道を選び、これをサポートする勢力がノーベル賞を与えました。
それより原発こそが安全保障の弱点です。
311で明らかになった通り、電源を破壊すれば原子炉を冷却できなくなり大事故は簡単に起こせる。
福島では半日でしたっけ?
非核ミサイルを撃ち込むか、テロ攻撃で日本は「終了」です。
全国の海岸線に50以上も自爆装置を抱えているわけです。
どうやって原発を敵国の攻撃や反社会集団から守るの?
タカ派の人はちゃんと答えて欲しいですよね。
「考えたくないことは考えない」という国民性でしょうか。
安全保障を語る資格もないですね。
田中良紹さんの記事。
全面的に賛成です。
石原東京都知事辞職の憂鬱
引用はじめ
石原氏は政治家と言うより情緒や感情に流される「ただの人」にすぎなかった。
「ただの人」を東京都知事に選んだことは日本の不幸だと私は思った。
もとより石原氏は東京都が買う事など考えてはいなかった。
手続きが面倒だからである。
(中略)
石原氏は結果的に値段のつり上げに利用された。
そして予想通り中国の反日運動に火がついた。
私の知る右翼民族派は(中略)は石原氏の尖閣購入をただの「愛国ごっこ」に過ぎないと言う。
だとすれば「ごっこ」のために日本企業は襲撃され日本経済もマイナスの影響を被る事になった。
しかし石原氏の願いは外れ息子は自民党総裁になれなかった。
(中略)
このままでいるといずれ集中砲火の攻撃を受ける可能性がある。
「尖閣購入で国益を損ねた石原」のイメージを塗り替える必要がある。
それが今回の都知事からの転身である。
そこで昔のように「中央集権打倒の石原」のイメージに塗り替える事にした。
そのためには大阪維新の会の橋下市長を頼るしかない。
私の見るところ石原氏は懸命に橋下氏にすがりつこうとしている。
橋下氏は表向きつれないそぶりも出来ないだろうが、本当に提携する事になれば橋下ペースでの提携にならざるをえないと思う。
それでは石原氏にこれからの政局を動かす力など出せるはずがない。
永田町に戻っても都知事時代のような振る舞いが出来ない事は石原氏も良く知っているはずである。
しかし石原氏は戻らざるをえないところに追い込まれた。
すべては去年出るつもりのなかった4期目の都知事選に「息子の事情」で出馬し、そして今年の自民党総裁選挙で「息子を総裁」にするために尖閣問題を利用したところにある。
それは政治と言うより我欲の世界の話ではないか。
引用終わり
一方、石原を憂国の士と持ち上げる上杉隆。
なんだか石原に対して甘い人が多い気がしますな。
上杉隆にも軽い失望を覚えます。
新しい日本人たちへの決起を促した
石原慎太郎氏の都知事辞任と国政復帰宣言