日伊相互文化普及協会

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黒米ヴィーナス

2007-10-22 16:29:47 | Weblog
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イタリアを代表する黒米の名前は、ヴィーナスといいます。真っ黒です。

このヴィーナスは、ピエモンテ州のお米の名産地、カサルベルトラメの、当主が代々「お米の父」と呼ばれるチリオ家だけに生産が許されているそうです。



ヴィーナスはどの国の黒米よりも、ミネラルや栄養に富んで、香りが高いそうです。
ヨーロッパの医療機関は健康医療食に指定しています。

白米や雑穀に混ぜて使うのではありません。ヴィーナスだけを料理します。
バローロワインで煮たり、ソーセージやハムを入れたリゾットにしたり。バターやゴルゴンゾーラチーズと混ぜたりも。
味付けが強いのに、ヴィーナスの香りは高いまま、コクがあって美味しいです。

が、私が「これはっ!」と血走ったのは、ヴィーナスを海老の出汁で煮たもの。一番のお気に入りになりました。
世界で一番海老好きといわれる日本人のサガのせいでしょうか。



チリオ家は、赤みがかった米も作っていて、これにはジュピター(木星)という名が付いています。
この米が日本では「黒米」と呼ばれているものです。

ほか、ピンク色や黄色、クリーム色のもあって、それぞれ、マース(火星)、マーキュリー(水星)サターン(土星)などの名前が付いています。
他の色目の付いたもの、白いものなどを含めると336種類のお米を作ってるんだそうです。耕作地は400ヘクタール。ヘリコプターを使って移動するそう。


カサルベルトラメでは市長個人でも30ヘクタールのお米を作っているそうです。日本では個人規模ではないですね。組合規模になってしまいます。
(私はいつか6畳ほどの田んぼをやってみたいなあと思ってます)



オルヴィエート市やイタリアスローフード協会では毎年ヴィーナスの出展を希望しているので今年もOrvieto Slow Food con Gusto に出ました。



カサルベルトラメはゴルゴンゾーラチーズの発祥の地でもあるんです。
今年の試食部門の前菜の盛り合わせ、カサルベルトラメのゴルゴンゾーラチーズがお皿に乗りましたよ。


そしてこちらは昨年のcon gusto 黒米のリゾットがプリモになりました。

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●海老の出汁で煮たヴィーナス。
 使うものは海老からとった出汁、白ワイン、サルビアほんの少々 だけです。

皆さんは黒米をどうやって食べますか?

日伊相互文化普及協会                  Emi