新・空と鷹と鉄の間に

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京都鉄道博物館〜5

2018-05-13 20:19:19 | 鉄道

かつて貨物列車のしんがりを務めていたのが車掌車。ヨ5000形車掌車です。モノリンク式の軸箱支持のヨ3500形を2段リンク式に改造して最高速度を上げた車両です。保存されている5008号車は1959年に改造され、同年より汐留貨物駅ー梅田貨物駅間で運転を始めたコンテナ特急貨物列車「たから」号に連結されていました。そのためコンテナ車に合わせてうす緑色と赤色に塗装され、さらには貨物列車としては異例の電照式テールマークを取り付けていました。
このたから号は汐留ー梅田間を10時間55分で結び、現在のコンテナ列車の礎となった列車です。当時は最高速度85km/hでしたが、現在は110km/hのコンテナ車が使われ、かつてのブルートレイン並みの速さで走っています。

次はEF66形電気機関車です。高速貨物列車専用機として1968年から製造され、10000系貨車で組成された高速貨物列車を牽引して東海道・山陽線を上下していました。1985年からは牽引定数の増加により東京発着のブルートレインの牽引機に抜擢され、以降「富士・はやぶさ」号廃止の2009年までブルートレイン牽引機の座を守り続けていました。
保存されているのは35号機で、JR貨物に所属して長年貨物列車を牽引してきた機関車です。延命・更新工事が施されていましたが、保存展示に際して原型に復元されています。さくら号のヘッドマークをつけていました。

こちらはDD51形ディーゼル機関車。国鉄ディーゼル機関車のスタンダードとも言える機関車で、全国各地の非電化区間で活躍していました。そのスタンダードさから、寝台特急も数々の列車を牽引しており、山陰線の出雲や北海道で北斗星・トワイライトエクスプレス・カシオペアを重連で牽引していたのは記憶に新しいところです。
1962年から製造されたディーゼル機関車で、凸型の車体を持った形態は全国で活躍したことからスタンダードな形となっています。保存機は重連総括制御装置を搭載した重連形と呼ばれるタイプです。JR貨物からEF66とともに譲渡されました。出雲号のヘッドマークをつけて展示されています。

この奥にある引き込み線は営業線とつながっていて、法令上は営業線扱いであり、線路終端標識なども整備されています。平時はトワイライトエクスプレスの電源車カニ24と、サロンカーのオハ25、旧型客車のオハ46形が展示されています。イベントなどで現役車両などが展示されることもある場所です。

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